3月のある晴れた平日のこと。
弁当屋のオバハン
は、いつもより少し早めに3人分の弁当詰めた。
・ウインナーのスイチリマヨ炒め
・ベーコンととろけるチーズのカボチャサラダ
・大根と鶏肉の煮物
・ちくきゅう
・白米+母上の石垣島土産のモズクふりかけ+中田食品の梅干し
そして、いつもより少し早めに娘っ子を連れて仕事部屋へ出発した。
羊水過多、という診断を2月終わりの産婦人科検診で受けた。
つまり私は一般の妊婦さんより羊水が多く、お腹も出っ張っていて、
てことは胎児が泳げるスペースが多いので、逆子になりやすい。
そっかぁ、だから私、2回も逆子になったのか(汗)。
(この日の時点でまだ治っておらず……)
それどころか子どもが羊水に押されて早産の原因になったり、
羊水過多はさまざまな異常の兆候でもあるそうで、
たとえばお母さんの糖尿病、心疾患、腎疾患、肝疾患。
もしくは胎児の異常(無脳児、水頭症、脊椎破裂、消化管閉鎖etc)。
((((((ノ゚⊿゚)ノ
えー、ここまでめちゃくちゃ順調に来たのに、
妊娠後期になってマジ~!?
あまりクヨクヨしないタイプだけど今回ばかりはだいぶ凹んだ。
インターネットで調べてもいいことがひとつも書かれていなかったから。
ていうか、なんでもスグに調べられてしまう、
インターネットにむしゃくしゃした。
あと、大げさに騒ぎ立てる(ようにも感じた)担当医にも。
医者が容易に「大丈夫」とか「問題ない」とか、
患者に言っちゃいけないことくらいわかっている。
でも、「羊水、ちょっと多いかも知れないけど、たぶん大丈夫ですよ」。
そう言って、精密検査までの1週間、気分を少しでも軽くしてほしかった。
精密検査までの1週間、会うヒトに「お腹大きいねぇ」と撫でられても、
ちっともうれしくなかった。だって私、羊水過多だもん……。
このお腹の大きさ、病気、かもしれないんだよ……。
そんなんで3月某日、担当医から紹介を受けた大病院へ。
病院にエスカレーター!?
まるでデパートみたいな、立派で開放的な建物だった。
受付は11時半。
検査&検査&検査になるだろうと覚悟して、仕事道具、弁当etc、
すべて持参した。だからカバンが2つ。
で、検査。
若く、ちょっとかっこよく(岸谷五朗さん似)、ハキハキして、
思いやりある口調のお医者さま。
一緒にお腹のなかを映し出すモニターを眺めながら言われたのは、
「たしかに羊水は多いけど
(私の羊水、1リットルくらいあるそうだ。800cc以上が過多症と呼ばれる)
胎児にもお母さんにも問題ないですね!」
お医者さまはそう言った後も、けっこう長い間、
そういちろうの胃袋に羊水が入っているかチェックしたり、
心臓の動きを調べたりして、「うん、やっぱ問題ないでしょう!!」。
太鼓判を押してくれたのだった。
あと、大阪から帰った翌日
に行った検査の結果も出た。
私にも異常がなかったそうだ。
それは糖尿病の検査だったのだけど、家族にその病気を患っているヒトは
ひとりもいないから、私的には大丈夫だと思っていたけどね。
今日からまた甘いもん、気兼ねなく食べられるよ(笑)。
お医者さまいわく、胎児に異常があった場合、
エコーで見てスグにわかるそうだ。
そして羊水過多症の妊婦さん、およそ8割は問題ないそうだ。
原因不明でなぜか羊水が増えちゃったけど、産んでみたら
元気そのものの子どもだったね。みたいな。
お医者さまが言うに、5リットルもの羊水が溜まったお母さんから、
先日元気な男の子が生まれたとか。
そんなんで、帰りはルンルン。どよんとしていた行きとは別人(笑)。
ちょっと羊水が多い、出っ張った大きなお腹を誇らしげに、
家路を目指したのだった。
あ、そういえば、2回目の逆子も治っていた!
いいことずくめだね(笑)。
そうそう、持参した弁当。
思いのほか早く帰れたので(14時半帰宅)、
ユタカさんが待つ仕事部屋でチンしていただいた。
そして晩ごはんはモツ鍋の予定だったのだけど、
無性にズルズルッと麺がすすりたくなり、
近所にできた評判のいいラーメン屋で、エグさんと祝杯もとい祝食(笑)。
「問題なくてよかったね!」と、母上のプレゼントはあまおう。
家に帰って、いただいたのだった。
そういちろうが出てくるまで、残り1ヶ月ちょい。
あとは無事に産み落とすのみ!!!