日差しは夏みたいだけど、空気が乾いていて、
風は少し冷たい。
5月、たぶん一番好きな季節です。
たぶん→秋になったらきっと、「10月一番好きな季節です」
とか言うだろうから(笑)。
要は、暑くて汗の出ない、寒くて縮こまらない
爽やかなちょっと涼しい季節が好きなのさ。
そんな大好きな季節に、
大好きな中央道。
この道、高速道路にするにはもったいないほど景色がいい。
1997年から2007年に亡くなるまで、
親父が愛した山小屋が長野の奥地にあった。
10年間で、いったい私は何度この道を走ったのだろう。
中央道は私にとって馴染みの道であり、特別な道。
懐かしい諏訪南ICで下車。
いつも行っていたのとは、逆の方にハンドルを切る。
カーナビ通りに進む。
なんだか四国の国道439号線のような険しさで……。
オートバイでこういう道を通るのは大好きだけど、
クルマはちょっと(汗)。
舗装路が終わり、ダートに。
XR230で来たら楽しいのだろうけど、クルマは……(汗)。
目的に着いた。
あとから聞いたのだけど、
諏訪南ICのひとつ先の諏訪ICで降りたら、
道幅広い舗装路だったそうだ……。
変な道案内して、安ナビの野郎め……。
で、この湖で待ち合わせていた仲間たち。
みんなのクルマはあるのだけど姿はなく。
山荘のお姉さんいわく、入れ違いで散策に行ったそうだ。
↑写真に写っているのは海命、サーフィン馬鹿なエグさん。
うっかり変なところ(山)、連れられてこられちゃったね。
“借りてきたエグさん”みたいに所在なげ……(笑)。
私といると、二輪の免許
を取らされたり、自転車
で遠くまで行ったり、
海以外のいろいろ、連れ回されて大変だね……(笑)。
「待っている間、お茶でもどうぞ」と、
山荘のお姉さんが振る舞ってくれた手作りのよもぎ餅。
ガブッと噛むでしょ。
お餅の切り口に、ヨモギの緑色の繊維が毛羽立つの。
甘さ控えめ。フレッシュでおいしかったなぁ。
私の母上が山形県の内陸、米沢出身ということもあり、
山荘で振る舞われるごはんは、馴染みの食材が多かった。
鯉とか川魚とかキノコとか山菜とか。
山形より長野の方が、薄味だったかな。
うっかり慣れない山の幸に舌鼓を打つ、エグさん。
でも、和食好きならイケるでしょ?
「うん、うまい!」
この日の宿は、われわれ13人で貸し切り。
クルマからコンロとヤカンを持ってきて、
みんなで焼酎お湯わりをいただいた。
翌日も気持ちよく晴れたね。
旅の発起人、大学時代の友人、Rちゃんと
生後5ヶ月。ユッカさん。
「山菜の、うまい宿があるんだよー」
なんて話を以前から聞いていて、この週末がいよいよ“THE DAY”。
Rちゃんの声かけにより、みんなで東京から押し寄せたのだった。
いいおとなが木漏れ日の下で、朝もハヨから白熱バドミントン(笑)。
13人中7人+1(ユッカさん)は、
近くの山にトレッキングへ。
ユッカさん、山デビュー。
私もね、親父が長野にいたとき、
ヘン子ちん連れて、こうしてよく山歩きしたな。
車山とか、霧ヶ峰とか、ガイドブックに載っていない近くの山とか。
ヘン子ちん、最初の10分間は「もうオマエ、めんどくさい」
ってくらい大はしゃぎ。
でもそこですべての力を使い果たして、
11分から先は、ずーっとうなだれて後をくっついてきたな(笑)。
通りすぎざま、子連れの登山客が
「ほら、わんちゃんも頑張ってるよー」って子どもを励ましていた。
Rちゃんはこの山に、ユッカの先代、
パティを連れてよく来たそうだ。
だから今回、ユッカと歩きながらすごくなつかしそうだった。
みんなそれぞれ、長野に思い出、あるんだね。
登ったのは守屋山。
7年に一度、長野・諏訪地方で行われる奇祭、
御柱祭(おんばしらさい)。
それで有名な諏訪大社の、ご神体だそうだ。山自体が。
守屋山は信州百名山のひとつらしい。
ハード過ぎず、ちょうどよかったね。
ユッカさん、お父ちゃん(Rちゃん)からお母ちゃんに
リードをバトンタッチ。
そしたらね、Rちゃんにぴったりより沿うように、
うちのエグさんが歩き始めた。
着ている服も黒だし、男版ユッカさんみたいだった(笑)。
ん? 男版ユッカさん、ちょっとうなだれ始めた(笑)?
あと少しで頂上だよ。がんばろう~。
登頂~。
山の上から見える景色はどうよ?
「暑い……」
そんな街着を身につけていたら暑いに決まってるよ(笑)。
デニムとか、バッシュとか……。
今度、アウトレットで山歩き用のレギンスとパンツ買うんだと、
エグさん、張り切っていた。
とうとう山に目覚めたか!?
Rちゃん一家です。
親父が大好きだった、蓼科山と、八ヶ岳。
夏は八ヶ岳のひとつ、権現(ごんげん)岳に登ろうと、Rちゃん。
「いいね」ボタンをピッと(笑)。
宿に作ってもらったお弁当、うまーーーーー!!!
でも写真、オジサン乗せ弁当、みたいだね(笑)。
ところで、この旅に出かける前日、母上に、
「長野に山菜を採りに行くんだ」と、言った。
そうしたら今朝、仕事部屋で顔を合わすや、
手を差し出してきた彼女である。
え、なに?
「山菜、採ったんでしょ?」
あ……(汗)。
とりわけ寒かった今年の冬。
山はようやく新芽が芽吹き始めたころで……。
だいぶ下の方でも桜が咲いていたり、ツボミだったり……。
つまり、山菜は時期尚早で……。(汗)。
母上、昨日からすごく楽しみにしたそうだ。
そして今日も、午前中使って山菜の下処理をしようと、
重曹を用意したりとか……。
うわー、ほんと、悪かったっす。一報入れればよかった。
でも次の週末は0メーター地帯(海)に行く予定だし……。
穴埋めしないとねー。
どうしようかな……。
考え中。