ただいま書店に並んでいるアウトドア雑誌「BE-PAL 」(小学館)。
「僕らが、このギアを選んだのには理由がある」という特集で、
そうそうたるメンバーがお顔をつらねるなか、
ゆいいつの女で、ヘタレな私を(汗)、取り上げてくださいました。
BE-PALさんありがとう。よかったらご覧ください。
そうそう、早くも記事を読んでくださった、鹿児島のKさんから質問。
「クニイさんが履いているブーツ、教えてくださーい」
はいはい、これですね。
OREGON PCT
(KEEN)というトレッキングブーツです。
“オートバイを降りたらスグ登山”というのは、
私のオートバイ旅でのキーワード。
要は欲張りなだけなんだけど、ツーリング+αの遊びがしたい。
まさにその願いを叶えてくれる、OREGON PCT
なのでした。
歩きやすいのはもちろん、そんなにゴツくない。
どちらかというとカジュアル? 気に入っています。
************************
昨日の話。
ワンセグで地震関連のニュースを観ながら羽田へ。
到着した空港は完全麻痺。
15時に家を出て、じつに12時間以上かけて自宅に戻った。
ぴくりとも動かない、環状7号線。
こんなときはオートバイにかぎると思った。
途中で寄ったコンビニ。
カップ麺や冷凍うどんのコーナーは売り切れて、なんもなかった。
わが家の被害は、玄関の鏡と、リビングの三線が倒れていたのと、
ハワイウォーターのボトルが転がっていたのと、
床に散らばった観葉植物の土と、揺れた拍子に開いた冷蔵庫。
そこから落ちた瓶のかけら……。
でもね、冷蔵庫のほとんどのモノたちは、
なんとトイメンにある流しにダイブ! うまいことゴールイン!
どんだけ飛んだの? 約1メートル!?
そのおかげで、被害は少なくて済んだ、のかもしれません。
まだまだ続く余震。
それに備えて、植物たちを棚の上から低い場所に一時避難。
あとは、どの家具も10~15センチずれていたのと、
クローゼットや靴箱を開けると、上からモノが落ちてきたのと、
従姉妹からもらったガラスの写真立てが、落ちて欠けたのと(涙)、
一番大変だったのはこれだね。
この扉、開かなくなっちゃったの。
引っ張っても何かが引っかかって。
20分ほど奮闘してみたけれどダメで、
嗚呼タオルが、嗚呼換えの化粧品や洗剤などが取れないじゃないか。
メーカーに修理依頼してみると、
・震災のため混み合っており、修理に相当の時間が掛かる
・出張費用に7000円ほど掛かる
と、言われた。
でも、なかのモノが取り出せなければ意味がない。修理を依頼する。
かくかくしかじか、そんなわけで、どうぞよろしくお願いします。
最終的な予約段階まで達したとき、
「もしかして、地震の際にロックがかかったんじゃないですよね?」と、
コールセンターの男性。
「どん! と、上の方をちょっと強めに叩いてみてください」
彼に言われたとおり、どん! と、叩く。
あ……。
あっけなく開いた(嬉)♪
こいつが例のロックです。
いやぁ最近の収納、よくできていますね……(汗)。
一件落着し、仕事部屋(実家へ)。
ここでもガスが止まったり、エレベーターが動かなくなったり、
絵や花瓶や時計が地震の衝撃で落ちて壊れたり、被害があった模様。
「アレ直して」、「これもお願い」と、母上に頼まれて、
今日は一日中、ドライバーを持ってウロウロしていました。
外でネジを外したり、あれこれやっていたら、
同級生のおとーちゃんに見られてしまう。ちょっと恥ずかしい。
ていうか、こーゆーのって、長男の仕事なんじゃないの?
「長女(私)の仕事だ!!」(食欲番長)
はい。仕事部屋を間借りしている身。喜んで……!
それはそうと、東京でもそこそこの被害があったということです。
地震でモノが落ちて壊れた、という経験自体、初めてだった。
交通機関が麻痺して、家に帰れなかった、ということも。
余震だって、まだまだ続いている。
テレビでは太平洋岸のショッキングな映像が絶えず映っていた。
このブログや本の読者さんは知っていると思うけど、
私はこの地方が本当に大好きなのだ。
2004年秋にはオートバイでリアス式海岸を何日もかけて北上したり、
2006年夏のサーフトリップでは青森から福島まで海岸線をたどったり、
去年も一昨年もその前
も、福島の海っぺりで泊まりのサーフィンしたり。
たくさんいい波
に乗らせてもらって、すてきな思い出があって、
出逢いだってあって、文章にもいっぱい残した大切な場所。
だから、被害に遭った地名を聞くたびに、
その土地がどんな地形で、町並みで、すごく目に浮かぶのだ。
胸がきゅーっと締め付けられるような、苦しい気持ちになる。
戦争の話が止まらなかった、山田の銭湯のおじいちゃん。
煙モウモウだけどカルビが美味しかったソウル食堂
。
岩手の大浜で、「こっちにおいでよ」と優しかったローカルサーファーたち。
いまはもう見る影もない仙台の荒浜では、海からすぐの民宿に泊まった。
荒浜、2006年一番の、グーフィーの波に乗らせてもらった。
宮古
の駅前にある料理屋のおじさんは、話し出すと止まらなかった。
気仙沼のフェリー乗り場の前で食べた、フカヒレラーメン屋。
そのあたりへ行くたびに、毎回足を運ぶ、サメミュージアム。
いま被害が拡大している南相馬
では、
スーパーのおばちゃんが親切にしてくれた。
そういえば、先日の八丈島
では、その土地から来たという、
3人組の元気なおばちゃんたちと一緒に写真を撮った。
「あなた、清水さんとバイクで走ってる
わよね!」
と、島の食堂で彼女たちに話しかけられたのだ。
けれど、おととい羽田行きの飛行機で一緒だったということは、
きっと昨日は福島にいたよね……。
みんな、どうしているんだろう。大丈夫かな。
亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、
被害に遭われた方々、どうぞご無事で生きていてくださいと、
心から願わずにはいられないのよ。
●コンセプトメイク中、“CYCLOUND
”、ホワイトデー特別企画やってます!new!
●CYCブログ
もよろしく!new!
●久しぶりの出演DVD、国井律子のバイク三昧
、先行予約始まっています。
●“基本一方通行”なTwitter
やっています。なんとかほぼ毎日更新中!