西武新宿線沿線に用事があったので、初めて田無神社にうかがいました。五つの龍を祀るパワースポットとして人気があるようです。
参道の案内を見ると、主祭神は級津彦命(しなつひこのみこと)・級戸辺命(しなとべのみこと)、大国主命です。級津彦命は風の神様です。神社にうかがったときには、ずっと風が吹いていて、これがこの土地の神様なのだなと思いました。
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田無神社という名前になったのは、明治政府の「神仏分離」政策のためです。それまでは、「尉殿権現(じょうどのごんげん)」と呼ばれ、すぐ近くにある總持寺がその管理を担当していました。いわゆる「神仏習合」です。
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「神仏習合」がどうかという話は置いておいて、ある時期に一緒に祀られて、その時代の人々の思いを受け止めていた場所です。なんとなく神社の近くにお寺があったら、そちらにもうかがうようにしています。
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ひっきりなしに参拝客が訪れる田無神社と比べて、總持寺はひっそりとしていました。そのためか、とても落ち着く穏やかな空間でした。大きな神社の近くに立派なお寺があったら、そちらに寄ってみると、その土地のことがもっと身近になるような気がします。
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