【福岡県久留米市・全国総本宮水天宮】
「九州の神社の思い出」の投稿、前回から少しあいてしまいましたが、まだまだ続けます。久留米の水天宮にうかがったのは、ちょうど1年くらい前になります。とても昔のような気がします。
ご祭神は、「天之御中主神」「安徳天皇」「建礼門院」「二位の尼」になります。壇ノ浦の合戦の後、建礼門院(安徳天皇の母)に仕えていた女官・按察使局伊勢が、千歳川(現筑後川)の辺り鷺野ヶ原に遁れて来て、水天宮を祀ったのが始まりです。伊勢は後に剃髪して名を千代と改めました。周辺の民に請われ加持祈祷などを行っていたところ、霊験あらたかであったので、尼御前と称えられ、初めは尼御前神社と呼ばれていたそうです。
江戸時代になって、久留米藩の藩主有馬家から現在の地に寄進を受けて社殿が造営されました。ご祭神の「天之御中主神」は、摂津の国出身の有馬家が崇敬していた「有間神社」のご祭神のお一人です。また、東京にある水天宮は、有馬家が参勤交代で江戸にいるときもお参りできるよう自分の屋敷に勧請したのが始まりだそうです。
境内には、軍艦千歳慰霊碑があります。千歳川(現筑後川)の名をとって命名され、艦内に水天宮を分霊した艦内神社がありました。昭和19年10月25日フィリピンレイテ湾海戦で沈没した千歳と共に命を落とされた方々の御霊を慰めるために、昭和53年に建立されました。
★今年の8月も九州(福岡)に行きます。8/27(土)に英彦山神宮、豊前坊高住神社にうかがう予定です。もし、ご都合が合う方がいらしたら、ご一緒しませんか? 博多駅からレンタカーで行く予定です。