2022年用のMTBを発注したのであります! | Cycle-Life(旧:おやじ、自転車ロードレースを走る)

遂にこの日がやって参りました…と言うよりも、やっと "辿り着けました" と言うべきでしょうか。

 

既にご存じの通り、昨今の自転車業界においては販売店的に言えば "売りたいけど売るもの(自転車)がない"、カスタマー的に言えば "買いたいけど買えるものがない" という "需要過多" な状況が続いています。実際に販売店で話しをしていても 「いま注文入れても、納期予定が2023年12月です」 というような以前なら 「何言ってんの?」 と大阪人でもないのにツッコミを入れてしまうような状況だったりします。現時点での予測なので早まることはあるにしても、正直なところ "来年度中に入手出来るかどうか分からない" というのは現状ではツッコミを入れるような状況ではない…という認識で動かなければいけません。2カ月程前から某販売店と話しを進めている中で、ホントそう思いました。

 

そんな状況下において、本日めでたく "MTB発注の日" を迎えることが出来ました。2022年4月納車予定な某メーカーの2022年モデルです。

 

 

 

 

もう嬉しいのなんのって、いい年してめっちゃウキウキしています。今日を迎えるまでに色々あったので、尚更ウキウキです。なので、ウキウキの勢いに任せて決定までの過程を備忘録として残しておこうと思います。

 

 

■ ことのはじまり…

コロナ渦で軒並みロードレースが中止になり、個人的な最大目標である "ツール・ド・おきなわ" も2年連続中止。エントリーしていなかったけれど地元北海道で開催予定だった "ニセコクラシック" も同様。正直なところ、これらのレースでの個人的な目標を達成する為に…という思いでトレーニングに励んでいたので、上記の様なニュースを目にするだけで、モチベーション維持には大きな影響があります。とは言え、乗ること自体も好きなので乗るのですが、トレーニングではなくサイクリングが多くなり、トレーニングをしても何となく中途半端な感じ(身が入らない)になってしまうという状況。そんな感じなので当然のことながら能力的には弱体化し、その現実を身をもって体感すると凹むわけです。楽しいけど虚しくなる…なんともどっちつかずな感じで、悶々とした感情が蓄積して来ているのが分かるようになって来ました。

 

このままでは、精神的に良くないし自転車に対する向き合い方にも…もっと正確に表現するならば自転車を楽しむ為の向き合い方にもネガティブな影響があるのではないか?と感じるようになりました。いまの自転車業界の状況(私が影響を及ぼすことが出来ない部分)が変わらないのであれば、私の考え方(私が影響を及ぼすことが出来る部分)を変えなきゃならないな…と言うことで、いま自転車で楽しめる方法は何があるかな?と考えた結果がMTBでした。それに関しては過去記事があるので割愛しますが、MTBでやりたい事を考えていたら楽しくなって来るので、その方向性は現時点では間違ってはいないのではないかということで、計画を進めることにしました。

 

 

こうして "2022年MTB計画" は、2021年6月から始まります。

 

 

 

■ 車種選定の過程とメーカー状況など

上記の過去記事にあるように大まかな方向性(どのカテゴリーバイクを狙うのか?)は決まっていたのですが、もう一度その辺の整理をしました。その結果、計画をスタートした当初はやりたいことの ①山(トレイル遊び)と ②SDA王滝は 4:6 って感じでしたが、ここ最近はその割合が 8:2 に変化しました。

 

その理由としては、MTBに乗る機会が断然多いのは、普段から行ける "トレイル" だと。年に多くて2回のSDA王滝も "完走目的(楽しみ重視)" なので、それに軸足を置いて車種選定するよりは、SDA王滝にコレで出ても "まぁー問題ないでしょ!" ってくらいで、それよりも普段から行けるトレイルでより楽しめる車種の方が良いのでは?と思ったから。

 

そこで数あるMTBカテゴリーのなかで "トレイルバイク" をターゲットにした。当然のことながら "フルサス" で、フレーム素材は "カーボンでもアルミでもOK(金額面が判断基準になる)" との条件のもとで車種選定をして行きます。

 

3つのメーカーの該当車種を探りますが、当然のことながら2021年モデルは全て完売。予想通りの2022年モデルからの選定となります。

 

各社の2022年モデル情報が入り次第すぐに連絡を貰えるようにお願いしていたので、8月に入ってその新製品情報が入って来るようになりました。8月上旬には一番最初のメーカー情報が来ました。それはA社でしたが、販売店スタッフ(SDA王滝完走経験あり)との相談の中でアッセンブルされているパーツ等の関係から "選考落ち" となり、残るB社とC社の情報を待ちます。8月中旬になってようやくB社の情報が入って来てます。本命のトレイルバイクととりあえずのXC(クロスカントリー)バイクの二車種の情報をお願いしていたので、それぞれのモノが来ました。ともに2021年モデルよりもコストダウンされており良さげ(大事な決定要素でもあるフレームカラーも含め)。コンポ系のダウングレードによるでコストダウンでしたが、相談の結果それでも問題はないだろうと言うこと(後々アップグレードしたくなるかも知れないけど、使用には特に問題なしとの判断)で、予算よりも少々オーバーだけれども、キープ。かつ、こんなご時世なので時間的猶予は極めて少なく、迷っている間に完売になることだって不思議ではないと思ったので、B社該当2車種について私の適合サイズの入荷予定をも含めた販売予定の確認も依頼しておく(事前準備は周到に!)。残るC社の情報が出次第、B社のトレイルバイクか、C社のXC(クロスカントリー)バイクかをすぐに決めて発注出来る準備をしてC社の情報を待つことに。

 

その時点での状況はこんな感じ…

 ■ A社 選考落ち

 ■ B社 トレイルバイク                     → 購入候補 ①

 ■ B社 XC(クロスカントリー)バイク → 購入候補 ③(選考落ちに片足突っ込んでる感じ)

 ■ C社 XC(クロスカントリー)バイク → 購入候補 ② 

 

そして本日、ついに全ての知りたい情報が集まります。B社の販売予定情報に関しては、昨日 8/27(金)にメール連絡があり、そして今日 8/28(土)、トレーニング終わりに別件で販売店に寄ったところ、「そういえばまだだったC社の情報が入って来まして…」と。さて結果は如何に?

 

 ■ B社 トレイルバイク                     → 購入候補 ① → 入荷予定なし

 ■ B社 XC(クロスカントリー)バイク → 購入候補 ③ → 入荷予定あり

 ■ C社 XC(クロスカントリー)バイク → 購入候補 ② → 2022年カタログ落ち !?

 

第一候補のB社トレイルバイクの情報は、販売店には情報が流れて来たけどメーカーHPでも各種メディアでも公表されていないのにも関わらず 「メーカー入荷予定なし」 ってどう言うこと?ってことで聞いてみたら、日本向けの入荷がないのかも知れないと(つまりは日本に入って来ないってことみたい)。他のサイズは入荷予定ありなのに、私のサイズは入荷予定なし…日本にすら入って来ない…マジか。この時ばかりは、自分の身長を悔やみましたね。生まれてこのかた48年間でこの身長がポジティブに働いたことは数知れずで、ネガティブに働いたことはほぼ皆無だったのに、いまネガティブに働くか?と。「このサイズは日本人には大きいですから…」との販売店スタッフの言葉がその感情をさらに増幅させます。

 

そして第二候補のC社XC(クロスカントリー)バイクは、な…なんとカタログ落ちしとると…。そんなことあんの?もう冗談にしか聞こえない。どうのこうの言ってもカタログ落ちしてるものを買うことなんて100%無理ジャン。

 

候補車種の上位2車種がこの状況… もう心の中では号泣です。

 

とりあえず残っている第三候補にはしているものの片足選考落ちゾーンに突っ込んでいたB社XC(クロスカントリー)バイク。これは3グレード展開となっており、その全てで入荷予定がある。その違いはフレームは同一のものだけれども、パーツ違いで販売価格に差がついている(高いグレードの方は、さらにコンポが "シマノ or スラム" で2展開で価格は同額)。

 

現時点の情報を整理すると、当初考えていた車種の中で選択肢として残ったのは第三候補のB社XC(クロスカントリー)バイクのみ。そもそもが狙っていたカテゴリーのバイクではないので、検討外にしていた車種に関しても選択幅を少し広げて検討してみる。第一候補のB社トレイルバイクに関しては、一応トレイルバイクとカテゴライズされてはいるものの、トレイル極振りではなくどちらかと言うとXC(クロスカントリー)の方に近い位置付けのバイクだった。そこで、トレイルに軸足置いて…との意向変化も加味して、チャキチャキのトレイルバイクはどう?と相談してみると、SDA王滝の事を考えないなら "YES" だけれども、考えるなら正直なところ "NO" との反応。さてどうする… しばし考える… 過去一のスピードで頭が回転している。そしてその場で導き出された私の答えは…

 

 

B社 XC(クロスカントリー)バイクで行こう!

これに決めた!

今すぐ発注して!

 

 

急転直下、こんな経緯で本日の "MTB発注の儀" が執り行われたのでありました。

 

 

 

■ 車種決定の決め手は?

当初の購入予定MTBだった2車種がことごとくダメになっての、ある意味敗者復活戦からの勝ち上がりで逆転優勝してしまった B社 XC(クロスカントリー)バイクですが、個人的には "妥協の上での購入" では全くないんですよね。めっちゃ考えて納得した上での決断でした。では何故に?と言うところを書き残して締めたいと思います。

 

① MTBを楽しめるかどうか?

チャキチャキなトレイルバイクとXC(クロスカントリー)バイク。どちらを所有していた方が楽しめる幅が広がるか?を考えたら、やっぱXCバイクなのかな…と思ったのから。

 

もしトレイルバイクに乗る事にしたら、通常のトレイル遊びは最適な選択となるでしょう。でも、SDA王滝の事を考えるとそうではなくどちらかと言うとデメリットが大きいと感じた(重量面やジオメトリで)。かたやXCバイクだった場合は、トレイルに関しては下りのスピードや安定性の面ではトレイルバイクに対して性能的に劣るとは言え楽しめない訳ではなく、違う側面での楽しみ方が出来ると感じたので(具体的にはスピードではなく、バイクをコントロールする楽しみとか操る楽しみみたいなもの)。SDA王滝に関しては言わずもがな最適。

 

② 2022年にMTBに乗れるかどうか?

これが結構大きな要因でした。B社 XCバイクでも高いグレードの方がアッセンブルされているパーツ的に見てもオススメだったのは明らか(それでもミドルクラスのコンポだったりするんだけど)。でもそれを選択しなかった理由は、納期予定が2023年4月だったから。再来年です…来年は乗れませんよ…と(納期が早まる可能性が無いとは言えないので何とも言えないけれども)。かたや、安いグレードの納期は2022年4月!来年乗れる可能性が一気に高まった!(納期遅れの可能性もあるけど)

 

この2グレードの金額差が約10万円で、主な違いがホイールとコンポ類。安価グレードを購入して、後々これらをアップグレードしたら10万円じゃカバー出来ないから、同程度の仕様にするとすれば結果的に高上りになってしまうけれども、その差額は "来年度中にMTBに乗るためのコスト" と捉えるとこの業界事情を考えると納得が出来た。当面デフォルトの装備で乗っていても問題ないし、慣れてきてパーツのアップグレードの必要性が出て来たら変えれば良し。初期投資を少なくして、後々好きなパーツにアップグレードってことを考えれば、上記の "高上り" もそうじゃなくなると思う。

 

とにかく、来年度に乗れるMTBが "ある" か "ない" かは雲泥の差。妥協妥協で買う気はしないけど、許容範囲内なら良し…です。

 

 

 

■ まとめ

こんな感じで、今日情報が全て集まって今日決めた。即決でのMTB購入だったけれども、そこに至る過程でめっちゃ考えていたから今日決められたとも言える。色々と事前に検討に検討を重ねた上でのその場の "直感" で購入したモノに関しては、自分で言うのも何だけれども "外したことは無い" という経験則に基づいた変な自信がある。今回のコレもそうであって欲しい。