保育所にいた頃
おじいちゃんは、いつも決まった戸棚の手の届く
ところに必ず3人分のお菓子を必ず買ってくれて
いるんだ
喧嘩しないように必ず3人分
だからこそっと食べてしまうと丸わかり
だから
「みんなと仲良く」
3人分なんだ
不思議とお菓子の取り合いで喧嘩したことは1回
もない
それは、おじいちゃんの優しさを知っていたから
「はい、お小遣い。」
学校から帰ってくると、お小遣いに変わる
小さな村にポツンとたった一つ
赤い橋のそばにある“駄菓子屋さん‘
ガラっとガラス戸と開けると子供一人がちょうど
入れるくらいの幅
「こーんにちはー」
「はあーい」
割烹着姿でお顔もまんまる〜いおばあちゃんが
暖簾からニコニコと覗いて出てきてくれる
そうして、そっとレジのそばに慣れたように
そっとコトンと座る。
おじいちゃんから貰ったお小遣いを大切に手
に握り込んで…
『ど、れ、に、しよう…かな』
キラキラ透明のお菓子の箱
いつも私の目をより輝かせる
溢れそうな手に乗せた菓子を
そのままおばあちゃんに手渡す
そうしてカシャカシャと小さな
手提げの無いビニール袋に入れてくれる
「はい。100円ね。」
その場でぽいっと掘り込む飴は、口の中がア
ワアワになって美味しいんだ
「あたり!?」
ビー玉くらいの袋から現れるアタリの文字が
たまらなく嬉しい
おばあちゃんは、ニコニコと見守ってくれるんだ
「ありがとう、おばちゃん。」
おばあちゃんだけど、ずっと駄菓子のおばちゃん
なんだ
「おおきに。」
そうやっていつもここにやってきてしまうんだ、
明日も