武術はファンタジーではない | 宅男の台湾日記

宅男の台湾日記

 台湾に移住した津軽衆の宅男(中国語でオタクのことを宅男と呼ぶ)です。
 武術、読書に関しての宅男ですが、雪国津軽で育った僕には、南国台湾の風がとても暖かく感じます。
 台湾で思ったことや出来事など、駄文で綴っていきます。
 

  日本で提唱している中国武術団体の中に違和感を感じる団体が最近散見されている。

 武術を神秘化して、お金をかすり取っているようにしか見えないところもある。

 怪しげなセミナーをたった一回やるだけで、高額な料金を請求しているところを見て愕然とした。

 本場中国から講師を派遣などとうたい高額な料金を取るその姿勢も問題があるが、それにありがたみを感じてお金を払う方もまた問題があると言える。

 高い金払って1回習っただけで強くなれるなら、武術など存在する意味がない。

 1回習ったことを反復練習するにしても、高度な技術と知識を持った先生が毎回修正を施さないと、上達には至らない。

 そのため、高額な料金を請求して不定期にセミナーだけやっている団体には違和感を感じる。

 だが、そのような団体が増えつつあるようだ。

 高額セミナーにちょっと行って、ああ来たらこうするなどとつまらない想定稽古や段階を経ないで行うさももったいぶった神秘的な稽古をかじっただけで強くなれるようなファンタジーな世界があったら、武術で毎日痛い思いしながら、必死で稽古する意味すらなくなってしまうだろう。

 中国武術を商売としているところを偶然見つけてこのような思いにとらわれたが、これは実に悲しい。