12月、師走になりましたね。
今年も後一ヶ月、月日は目まぐるしく過ぎていきます。
さて、12月1日。
12月のスタートは、お茶から。
毎年12月1日は京都の学問の神様として有名な北野天満宮
通称・天神さんでお茶会が行われます。
京都在住の茶道のお家元が輪番でお献茶のご奉仕を勤め、今年は燕庵(藪内流)さん。
こちらのお茶会、凄いんですよ~
ずらっと並んだ副席の数
協賛席含めると、なんと6席
祇園祭でも八坂さんでお茶会が行われますが、それも7席。
勿論、1日で回ります。
1日で・・・
回れるかしら
まずは10時に天神さんの大鳥居の前で待ち合わせ~
ご一緒したのは、東京から数日前に京都に入られている猫さんと
この日の朝に東京から移動された猫さんのお友達のSさん。
猫さんはね
京都に半月近く?そんなにいないかな、滞在されてて天神さんからも近い所に
い~~る~~の~~に~~~~っ
もう、お分かりですね
初対面のSさんと私が大鳥居の前で
「この人かな」
「違うかな」
と徐々に距離を縮めながら
とりあえず、会釈して
「もしかして、猫さんの」
「はい、そうです」
と、紹介者不在でご挨拶~
今日はお茶会でね、お茶券800枚も出てるのよ
着物姿も多いの。
他の場所だったら着物姿は目印になるかもだけど。
無事に会えて良かった、良かった。
そして、1席目に入っちゃいましょ。
と
まず向かったのは
大鳥居を入ったところにある
松向軒。
こちらは裏の先生が担当されていらっしゃいました。
松向軒の門をくぐろうとした時
「お待たせしました~~~~」
と般若
髪を振り乱しながら猫さん登場
し・か・も
足はグレー
「靴下はいてきちゃった」
と言う猫さん
「足袋は履いてないならお茶室入れないわよっ」
と言う私に
「大丈夫、履いてる」
と、グレーの靴下を脱ぐ猫さん。
ほっ、下にちゃんと足袋履いてるわ
そしてコートを脱ぐと・・・
帯~~~~~
袋帯が舞妓ちゃんの、だらりの帯のようになってたわ。
待合でこんなことする人、見たことないわよ~と言いながら猫さんの帯を直す私。
いつも、想像のはるか上を行くことをする猫さんです。
と、相変わらずバタバタで始まったお茶会。
松向軒では殆ど待たずに席入り出来ました。
続いては本殿に向かいます
紅葉を背負ってます。
1席入ると、落ち着きますわね
ちなみに、この日の猫さんのお茶券管理は私がしました。
茶券の他に入場券や点心の券も付いているので
「絶対に失くす」と思って。
Sさんは、一番年下さんなのにとても気配りされるしとやかな方でした。
色白、たおやかな美人さん
2席目に、と思ったのですが
皆、朝ごはんは軽~~くしか頂いてないようだし
夜もご一緒することになっていて5時の予約ということで
11時前なら空いてるかな
河道屋さんの蒸し蕎麦です。
こちらは独特の食感。コシは全くありませんよ~
何度か頂くうちに、嫌いじゃなくなりました。
菓匠会さんの協賛席へ。
こちらのお席では「京の冬」をテーマに京都の老舗和菓子屋さんが、それぞれ趣向を凝らしたお菓子を展示されていました。
右下はこたつににゃんこ
だけど器とのコントラストが美しくて
老舗の粋を感じました。
こちらのお席では
末富さん、亀屋さんなどのお菓子
雪の結晶の焼印が、良いですわ
3席目は明月舎へ。
銀杏の葉が社殿の屋根に散って逝く秋を感じます。
素晴らしい色。自然って良いですね。
さて、明月舎さんは2席待ちということでしたので番号札をいただいて
お茶券についている「もみじ苑拝観券」を使って
裏千家の家元の揮毫です。
こちらの紅葉苑は梅の頃は梅園となります。
梅と紅葉、どちらも楽しめるようになっているんですね。
「おどいってお尻のこと」と聞く猫さんに
「それは、おいど」と言う私。
「お台所」
「おくど」
漫才かっ
御土居(おどい)とは、掘りのことです。はい。
豊臣秀吉公によって作られた京都を囲む土塁、その名残りがまだこちらで見る事が出来ます。
Sさんと。
お話をしていると、近いご縁を感じる方でした。
言葉を失う美しさ
紅過ぎて怖くなるね、と皆で話してました。
紅葉を触ろうとする猫さんに
「触んないのっ」
私は、おか~さんかっ
途中から猫さんが
「おか~さん次はどこ行くの」と聞いてくるようになりましたよ
こんなん手のかかる娘、いら~~ん。
梅園です。
2月になれば、こちらの梅園は梅の香りで一杯になるんですよね。
それも待ち遠しい
再び
武家のお点前の燕庵さん。
お庭は黄金の絨毯になっていました~
お茶室に入らなければ見られない、この景色。
贅沢です。
4席目は
上七軒歌舞練場へ
こちら、とっても楽しみにしていたんです
上七軒の芸妓さんと舞妓ちゃんによるお点前とお運びでお茶をいただけるから
12月の舞妓ちゃんの簪
右には、まねき
こちらにご贔屓の歌舞伎役者さんにサインを入れていただくのですが
今日からの簪ということで、まだサインが入っていません。
この状態のまねきを見られたのも、なんだか嬉しい
皆さんお美しくて、うっとり。
歌舞練場にあるお茶室。
この日の京都は晴れたり曇ったり時雨れたりとお天気がコロコロとかわりました。
ここでは日が差していますが
歩いて天神さんに戻ると、途中から霧雨のような雨がさ~~~っと降ってきます。
空は青いのに~~
何とも不思議なお天気でした。
5席目は
本席ということで
午後2時過ぎの時点で
2時間待ち
受付で聞くと席入りされない場合はお菓子だけいただけると言うことで
お菓子を頂き
隣のお部屋に移動して
点て出しで出された6席目のお茶を頂いて
お茶会終了。
午後3時前にちょっと端折りましたが全席制覇
6席、当然お菓子も6個
お饅頭の皮がはげちゃっててごめんなさい。
席では2個
老松さんで大好きなお菓子も購入しちゃったけど
我が家ではお菓子が飽和状態でございます
嬉しいような・・・
お茶席の後は
嵐山に移動しました。
続く~