ものすごく長くなってしまったので、適当に読んでください。まとめ、振り返り、検証です。 | 清水国明オフィシャルブログ「清水国明のブログ」 Powered by Ameba

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瀬戸内海のど真ん中
岩国と松山の中間あたりに無人島「ありが島」があります。
清水国明が日本一わくわくする無人島キャンプ場を造りました。
これまでの集大成、これからの希望です。
どうぞ遊びに来てください。
http://arigatou.p-kit.com/


3.11からもうすぐ
3ヶ月が経とうとしてますねー。


無我夢中の毎日でした。


このあたりで
ちょっと整理しときましょう。


「森と湖の楽園」で働くスタッフや

NPOのスタッフ、
各地からやってきているボランティアさん、
そして避難してきている人たち

の間にも、


いったいここは
何をするところ?
どこまで、いつまで、
どの辺までの支援を
考えてるの?


という疑問や不安が
少しづつ膨らんできている気配です。


無理ないですね。


何かあらかじめ、しっかりした計画があって
それに沿って動いているような
プロジェクトではなくて、


未曾有で想定外といわれる
大災害が起きて、
それに素早く反応して
支援活動に突入したものの、


日々目の前で起きてくる
未経験の出来ごとに、
とりあえずベストと思われる選択をして、
決断し、行動してきて今日に至る

ですから。


よくまぁここまで、と
ボランティアさんや、NPOスタッフ、
そして避難してこられた人たちの
協力に感謝するとともに、
ちょっぴり自分も誉めてやりたい気分です。


簡単にまとめると、


NPO法人河口湖自然楽校として
行っている東日本大震災の支援活動の


その①は


被災した子どもたちの
生きるチカラを育むためのキッズキャンプ。


その②は


被災した人たちの
食生活、雇用、住宅再建を支援する事業。


その③は


災害時に活躍する
プロフェッショナル・ボランティアの養成。


てことになります。


これらはすべて、
東日本大震災で被災された人たちの
救済と復興のために送っていただいた
皆さんからの活動支援金と支援物資、
そして様々な業務協力によって
実施されています。


従ってこの取り組みの期限、規模は、
支援が続く期限、規模とダイレクトに
連動しているということです。


もちろん非営利のNPOですけど、
自分たちの活動資金を自分たちで
稼ぎだすという自助努力は怠らないのですが、


それだけでフォローできるような
スケールの活動ではないですね。


もしか支援が途絶えるようなことになったら、
毎週の送迎バスで迎え入れている
被災地からの人たちを、

これ以上は受け入れられなくなり、


その後は送り届けるだけになり、
やがて誰もいなくなる、てことです。



避難する必要が無くなって、誰もいなくなるってことが
この取り組みの最終目的でもあるのですが、


まだ避難したい人がたくさんいるのに
迎え入れることが出来なくなるって事態が、
想定される最悪のシナリオです。


そうならないため、
支援を幅広く、継続的にお願いする
ための活動の一つとして


やがてユーチューブにアップされる
「ひとりにしないで」という楽曲の
発表があります。

(やがて、とか、もうすぐって、
いったいいつのことよ?)


はい、スイマセンでした。
30日にスタジオで最終仕上げが終わりますので、
その次の日・・・か、その次の日、
です。


英訳した歌詞と
エンディングに「生きるチカラ基金」
のお知らせを流して、
広く支援をお願いしています




取り組みその①の、


「生きるチカラキッズキャンプ」では、
宿泊と食事を無料で提供。


対象者は小学生、中学生ですが、
未就学の児童も
お母さんと一緒に受け入れています。


キッズキャンプなので、
あくまでも子ども中心なのですが、


子どもだけにこだわる必要もないので、
それぞれの事情に合わせて
家族での避難も受け入れてきました。


それで、ここが避難所なのか、
子どもたちの施設なのか、
どこまでやらなければならないのか、
やってもらえるのか、


良かれと思ってやってきたことが
いつしか義務みたいになってきて、

ちょっとグチャグチャしてきたのです。


そこで基本に立ち返ります。




私たちは、公平平等が絶対条件の行政ではなく、
この取り組みの支援者を募って、
救いたい人を勝手に救っている民間の活動
ですから、


あれもこれもそれも、
パーフェクトにこなしてゆくのは
土台が無理でしたね。


欲張らず、身の丈に合わせて、
このキッズキャンプにおいては、
被災した子どもたちのケアを目的にして
食事と宿泊場所を提供することに
専念することにします。




そのほか、

生きるチカラを育むために私たちは
ボランティアさんたちと一緒に


子どもたちと毎日、
楽しいレクレーションや
イベントも行っています。


震災で大きく傷ついた心を癒すために
楽しいことをいっぱいやって
まずは笑顔、そして元気、
だと思っているのですね。


この後、7月に予定されている
キッズサマーキャンプでは、


いよいよアウトドアでの様々な
チャレンジ、自然体験が待っているのですが、


今はとにかく、楽しいこと、
元気になれることに特化して
過ごしてもらっています。




けれど遊んでばかりいては、
というお父さんやお母さんたちの声もあり、


ボランティアさんたちも、
学校の勉強に遅れないようにと
毎朝の勉強の時間には
子どもたちと一緒に
教科書を広げ、ドリルをやっています。


そしてお陰さまで、
町や教育関係者のご協力で


6月からは14人が
「森と湖の楽園」から学校に通うことが
出来るようにもなりました。


お世話になります。
よろしくお願いしますね。





さて、
ここからは個人的な教育に関する、
私の意見です。


私は自分が勉強嫌いだったせいか、


子どものときは、
「好きなことだけ一生懸命」
やってた方がいい、という
乱暴な考えの持ち主です。


世界を舞台に活躍している
スポーツ選手や
芸能人、文化人の多くは、


子どもの頃に好きなことを見つけ、
それを一生懸命にやり続けてきた結果が
今の活躍だと思うのです。


ですから、


とにかくみんなとの勉強の
ペースが遅れないようにとか、


とりあえず全教科まんべんなく
勉強しておいて、


なんてことに子どものエネルギーを
費やしてしまうのは
実は、とてももったいないことだと
考えているんです。


好きなことをいっぱい
あれこれやらせてみて、


そのうちバコーンとハマる
好きなことに出会えたら、


もう、わき目もふらず
そればっかり。




河口湖自然楽校というところは
そんな考え方で、


一生付き合うことが出来る
好きなことを見つけるために、
自由に、好きなことが思いきり出来る
楽しい学校というコンセプトなのですが、


本物の学校に通えるようになって
あーよかったぁー、という


お母さんたちの安堵の笑顔を見ていると、
あ、やっぱ、そーなのかと。


大きな流れからはずれて自分たちだけが
取り残されてしまうような恐怖と不安、
そして焦り。


せっかく避難してきたのに学校から、


これ以上休むと欠席扱いになりますからね、
と言われて、


リスクある被災地へ子どもを戻してしまった
お母さんを責めることはできません。


あえて言うなら学校関係者へ、
「無理やり呼び戻して、犠牲者増やすんじゃねーよ!」
ってことですかね。


流れは簡単には変えられませんねー




私は、出来るなら、


震災というネガティブな体験であっても、
これをあえてチャンスと思い、
従来の画一教育から脱して、
自然楽校での共同生活で
特殊英才教育を施し、
ビックリするような天才を育てたい、

という

大それた夢があるのですが・・・。


ゴルフの石川遼くんや多くの芸能人、
経済界で活躍する人たちが、


とても身近な距離で
支えてくれるこの環境にいるから、


そのオーラできっと
子どもたちにスイッチが入ると
思うのですがね。




それに2年後には確実に、


フィンランド方式の小学校、「素和美」が、
「森と湖の楽園」のすぐ隣に出来ます。


私はその小学校がある「国際教育村」
NPOの副理事長なんですね。


そこでは


テストのためのテストは一切なく、
自分の人生のために
自分が興味を持っていることだけを、
自分のペースで勉強することが出来ます。


自分が勉強している範囲の中で、
まだ理解が出来てないところはどこなのか
を発見するために、


自分のためにやってみるテストはあるのですが、


そのテストの点数のための勉強をしてしまっては
自分の苦手発見が出来なくなります。


この理屈が理解できるまで
私も少し時間がかかりました。


それだけテスト偏重の教育に巻き込まれ、
流され続けてたってことでしょうね。


テストの点数を上げるために丸記憶して、
テストが終わればすっかり忘れてしまう、
そんな繰り返しを勉強と思っていた
これまでの時間を、


本当にもったいないことしてたな、と・・・。


大切なことは、


誰もが出来ることを出来る
ように教育するのではなく、


誰も出来ないことが出来る
ように成長させる、


ことではないでしょうか。


だから


好きなことだけ一生懸命。


そして、


「learning by doing」


ですかね。





あーぁ、またずいぶんと長くなってしまいました。

申し訳ないです。

(ね、寝る時間がない!)


今日は横浜青葉区の

子どもの国・皇太子記念館で、


「国際森林年記念

グリーンウェイブ2011

~みどりの力~」


ってイベントに参加、

午後に、40分くらいの講演をやる予定になっています。

お近くでしたらどうぞ。


1時ころからユーストリーム






http://www.gw2011.jp/  


の中継も入るようなので、よかったら。


大したことしゃべりませんがね、

寝不足ですし・・・・。