家具としてのキッチン費用 | ヨーロッパ建築巡礼記 改 デザインで豊かな生活を

家具としてのキッチン費用

 

北欧のヴィンテージ家具のような経年変化で美しく味わいが出るように、家具として設計したキッチンの事例。ダイニング側に少し持ち出したカウンタースペースはチークの無垢材で製作し、シンク側はダイニングに開きコンロ側は壁側にした2列型配置のキッチンです。写真は竣工から1年半ほど経った時のものです。

 

 

キッチンのコーナー部は柔らかいアール加工を施して角が出ないデザインにしました。思わず撫でたくなる触り心地の良い部分です。

 

 

シンクと天板はステンレスバイブレーション仕上げで角をシャープにスポンジや洗剤置き場などを掘り込んで加工したものになります。ステンレスはヘアラインではなくバイブレーションで仕上げると傷が目立ちにくくマットな質感になります。

 

 

コンロ側はIHで下にオーブンレンジを組み込んだ仕様で天板はチークの無垢板をカウンターに仕上げました。ウレタンのつや消し仕上げで汚れは付きにくく掃除のしやすい仕上げで木の質感をしっかり感じられます。

 

 

引き出しの引き手は真鍮仕上げで経年変化で金色から徐々に変化が楽しめる素材です。コンロ脇の引き出しはスパイスラックを木で作りました。少し斜めに傾けて調味料を収納することで一目で分かり取り出しやすく作りました。

 

 

引き出しの引き手は場所によって仕上げを変えて変化のあるデザインとしています。キッチンの扉自体の仕上げは木目をうっすら残したグレー色のウレタン塗装です。

 

 

サイズはシンク側が幅2100、コンロ側が2600です。

キッチンは10年来の付き合いのある家具職人に直接依頼し200万円です。

キッチンの設備器具(換気扇、水栓、食洗、IH、オーブン)は70万円です。

こちらのキッチンは合計で270万円ほどのコストになります。

 

既製品のシステムキッチンで2列型の場合でグレードの高いものですともっと費用もかかりますのでオーダーでも既製品の上位グレードと変わらず設計可能です。時間とともに美しく変化する素材で家具としてキッチンを作るとインテリアにも上質な空気感が出るのでおすすめです。