ブルノまで来た目的はトゥーゲンハット邸を見るため♪
近代建築の3大巨匠、ミースの作品であり、2001年にはユネスコ世界遺産に登録された住宅建築です。日本人の感覚からすると住宅が世界遺産?と思うかもしれませんが、それほどまでにこの住宅建築が近代建築に与えた影響は大きいということです。

トューゲンハット邸はドイツ人建築家ミース・ファン・デル・ローエ(1886年~1969年)によって設計され1930年に竣工しました。

ミースは1886年ドイツのアーヘン生まれ。父親は小さな石工の店を所有していた熟練石工でした。

1908年に、ベルリンで建築家ぺーター・ベーレンスの事務所で働いた後、1921年に独立。1930年から1933年までバウハウスで教鞭をとり、校長を勤めます。

1929年には、バルセロナの国際博覧会用のドイツパビリオン(バルセロナ・パビリオン)を設計、トゥーゲンハット邸(1928-30)の設計もこの時期に行われました。

1938年、ナチスが強力になっていくドイツから逃れ、アメリカ合衆国へに移住します。ここで彼は、「国際スタイル」の代表者として歓迎されます。シカゴで設計室を開き、同年イリノイ工科大学(I.I.T)で建築部の部長になりました。

その後の代表的な建築としては、ファーンズワース邸(1945―50年)、I.I.T.クラウンホール(1950-56)、シーグラムビル(1954―58年)、ベルリンの新ナショナル・ギャラリー(1962-67)などがあります。

「Less is more(より少ないことは、より豊かなことである)」
「神は細部(ディテール)に宿る」など多くの名言を残しています。




ブルノのバスターミナルから旧市街の中心部まで歩き、そこからトラムに乗りました。
旧市街の北で少し郊外に位置します。行きはトラムで行きましたが帰りは散歩して帰りました。全然歩ける距離ですが、住宅街で見つけにくい場所にあるので行きはトラムで行く方がいいと思います。トラムを下車してから5分ほど坂を登った住宅街にひっそりと姿を現しました。

世界遺産であることを示す小さな看板があり、見学についての案内も書かれています。
どうやらこの建築も予約制のガイドツアーのようです。
扉は閉まっていたのでブザーを押して係の人を呼びました。予約無しだけど見学したいことを伝えると問題なく次のガイドツアーに参加できることになりました。

日本で予約制だとなかなか融通がきかないですが、こっちはある意味いい加減なところがあるので頼み込めばその辺は問題ないみたいです^^

3時からのガイドツアーに参加しましたが、10分くらい前になるともちろん予約をしている何組かの見学者が来て10人くらいになりました。一回の見学ツアーは15人が最大定員のようです。

ミュラー邸も女性のガイドでしたが、ここも女性のガイドで平面プランを見ながら、順番に英語とドイツ語で説明してくれました。旅を始めて1週間経つと英語もある程度聞き取れるようになってきました♪


トゥーゲンハット邸は傾斜地に建てられています。異なるレベルを上手く利用した設計です。上階は道路に接し、玄関と個室群が機能的に並び、下階は自然に向かって開け、15m×24mの水平に広がるガラスに囲まれた居間・食堂・書斎の空間があります。
2階は閉鎖的ですが、1階は流動的な連続する空間が実現されています。
クロムメッキされた鉄骨の十字形の柱が規則的なリズムを刻む中で、食堂や書斎に自立するオニキスや黒檀の仕切壁によって切り分けています。
庭に面したガラスは電動で床下に引き込まれ、外部と一体化します。

日本で世界遺産というTV番組がありますが、その番組でこの建築は取り上げられていてガラスが床に引き込まれる様子が放送されていました。
ガイドでも実際にガラスを引き込んでくれるのですが、ガラスがなくなることで一気に風が流れ、自然との一体感を感じることができました。

神はディテールに宿る…確かにそう感じさせる恐ろしい質の建築でした。

*写真はトゥーゲンハット邸*

*ランキング登録しました。良かったらクリックお願いします*
design&art系blogが集まっています。