教会内部… | ヨーロッパ建築巡礼記 改 デザインで豊かな生活を

教会内部…

教会内部に足を踏み入れる…

ウィーンではシュテファン寺院の内部に入ることができなかったため、ヨーロッパで体験する最初の教会がここ、聖イシュトヴァーン大聖堂である。

日本を出発する前に建築史を復習したのと同時にキリスト教を勉強しました。
建築、絵画、彫刻などを少しでも理解できるようにキリスト教の予備知識をできるだけ備えておこうと思い、旧約聖書もこの旅に持参しました。日本でも読みましたが、この旅で出会う多くの絵画や、彫刻の前でも読み返し、題材となっている聖書の物語を思い浮かべながら鑑賞することで一段と理解度が違うことを身をもって味わうことができました。

実は教会に入ることに躊躇いがあり、少し怖さを感じていました。
信仰心のない自分が本物の教会に足を踏み入れていいのか…

広場のベンチでいろいろ考えた末にやっと意を決して、重い腰を上げたんです…

やっと踏み入れることができた内部空間はそれまでモヤモヤとしていた自分の意識を吹き飛ばすほど強烈でした。
薄暗いなかに、まばゆい装飾、揺らめく蝋燭の光、見るもの全てに心を奪われました…

一気に高ぶった気持ちを鎮めるべく椅子に腰掛け、正面を見ると、天井から射し込む黄金の光がまたさらに私の意識を奪います。

その光の先を見上げると壮大なドームがあり、天に向かう垂直方向への空間の力を感じました。

落ち着いてこの気持ちの整理をしようとした自分にある変化が起きました…
今でも信じられませんがが湧き上がってきたんです。

もちろん日本でも建築に感動したことはありますが、涙が出る程の感動はありませんでした。しかし、この教会で自分は泣いてしまったんです。 

良く知られた有名建築ではなく、最初は名前も知らなかったこの教会に…
人間の魂を揺さぶる力をこの空間で体験できたことは自分にとって一生の財産になりました。

今でも何故この教会でこのような体験ができたのか、自分でも整理できません…

それから日が暮れるまで、内部に射し込む強い西日をずっと見つめていました…

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