こんにちは!
三味線ブラザーズバンドKUNI-KENのKENJIです。
津軽三味線は同じ曲でも、プレイヤーによって音色が違い、個性が出やすい楽器です。
その反面、同じプレイヤーでも三味線の素材が変わると音も変わります。
と、同じセリフで【駒編】【撥編】と記事の紹介して参りましたが、
今日は【糸編】です。
まず、三味線に使われている糸は主に
絹、ナイロン、テトロンです。
太棹の津軽三味線は、
一番太い1の糸には絹。
真ん中の2の糸には絹、またはテトロン
一番細い3の糸にはナイロン、またはテトロンを使用してます。
今回は、三味線の糸の中で、最もフレーズの手数の多い3の糸にフォーカスを当てていきたいと思います。
3の糸は、主にメロディを奏でる、言わば歌を歌う感覚で表現する楽曲のかなめとなる糸です。
なので、僕的には音色の質にこだわってます。
先ほども言いましたが、3の糸にはナイロン、またはテトロンを使用してます。
まずナイロン糸の特徴は、
コシがある中に柔らかい感触がします。
釣り糸にも使われているナイロンは、半透明で遠目から見ると一瞬糸を張ってない!?みたいな錯覚があったりします笑
続いて、テトロンの特徴は、
ポリエステル素材でできたクシャッとシワにならず、硬くピン!とした感触があります。
テトロンの方は遠目から見ても糸がハッキリ見えるのが特徴ですね。奏者皆々どっちの糸を張ってるかはそこで分かりますね!
次に、肝心な音の違いです。
それぞれ弾き比べて見ましょう。
◆ナイロン糸
◆テトロン糸
どうでしょう?音の違いはありましたか!?
「どっちもあんまり変わらんやん〜」と感じる方もいるかもしれませんが、弾いてる本人は全然響きの感覚が違うんですよ!(毎回同じこと言うとる)
個人的には、いつもテトロンの糸を使用しています。音の伸び、音のツヤが心地よくて、カイーン!と嘆くような糸の鳴きが、自分が表現したい色とマッチしています。KUNI-KENバンドアレンジの楽曲にも糸の音が前に出やすいのもあります。
一方、ナイロンの好きなところは、テトロンと比べて糸が柔らかいので、タリツリ(4300)系の細かいフレーズは甘くて丸い音が出しやすいのがいいですね!
余談ですが、
糸の強度はテトロンの方があると思いますが、弾いていて、本駒や上駒の位置で糸がすぐに切れてしまう時はありませんか?テトロンは弾き方によって摩擦の熱で切れやすい特徴があります。ナイロンに張り替えるとその頻度が下がる傾向もあるので一度試してみるのも良いですね。
ほとんど自己満足なレクチャーですが、津軽三味線やってる人や、音楽の深いところを共有できたら嬉しく思います^_^
また機会があったらこういったシリーズは続けていこうと思います。紹介することで自分磨きにもなる💪
こにゅうどうくん
KENJI