顕進様が「新しい革袋」について語られた内容を個人のノートから紹介します。
「イエス様は2000年前に比喩を使って、古い革袋に新しいワインを入れることはできないと言われました。イエス様はその教えのなかで、神様を父と表現し、ユダヤの伝統に反して『汝の敵を愛せよ』と教えられました。当時、イエス様は私達の神様に対する理解とその関係において、新たな先例を立てようとしておられました。イエス様の教えとは、彼が喩えていた『新しいワイン』であり、その新しいワインを新しい革袋に入れなければならないと強調されたのです。彼は古い革袋から出て、新しいワインを入れるようにと、ユダヤの人々に挑戦したのです。
2000年後、真の御父様が来て、人類に『新しいワイン』を与えて下さいました。お父様は原理を通して、メシアは神ではなく、アダム的人物であると教えました。メシアとは創造の初めにアダムが果たすべきだった創造目的を成就する人物でした。真のお父様はイエス様は十字架上で死ぬために来たのではなく、メシアの使命は真の家庭を創造し、それによって全人類に対する普遍的救済のドアを開くためだったという光明をもたらしました。
しかし、私は真の御父様が与えて下さった新しいワインを統一教会が古い革袋に入れているのを目撃しました。多くの統一神学校の教授たちが、私たちの運動において最も重要で大切であるとして挙げられたのは、救われた者と呪われた者の概念でした。そして、キリスト教徒がイエス・キリストを神格化し、彼を創造の目的から分離し、神として崇拝するために作り上げた信仰観は、統一教会の一世達が真の父母様を全く同じフレームワークに組み込んだものになってしまいました。彼らは真の父母様とその運動を全て間違って位置づけました。真の父母様と真の家庭の顕現と共に明かされるべく真理の『新しいワイン』は、古い革袋に入れられてしまいました。人類の神に対する意識と理解を全く新しいレベルに引き上げるはずだった真理が、これまでの何千年もの間に人類と神を隔ててきた歴史的な限界に押し戻されてしまいました。
新しいワインを新しい革袋に入れなければなりません。これが、真の父母様が統一教会時代の終わりと、世界平和統一家庭連合時代の始まりを宣言された時の、驚くべく勝利である理由です。何故なら、神の創造目的を成就すべきこの新しい時代は、新しい革袋でのみ実現することができるからです。お父様は家庭連合が新しい革袋であることを意図していました。しかし、指導者たちは、新しいワインを自己目的な課題と一緒に破壊してしまいました。
現在、FPA（家庭平和協会）が設立されました。私たちが今FPAを通じて人類に与えているメッセージは、普遍的な救いのメッセージです。神からのこの新しい恵み、愛、祝福は、すべての人類の普遍的な救いのための扉を開きます。 FPAは、教会の祝福家庭のためだけに作られたとは思わないでください。あなたが教会または家庭連合の時代に経験した伝統がFPAにそのまま当てはまるとは思わないでください。 FPAは、この時代に神のみ旨と一致して、すべての人類のために創設されました。
この時まで、伝統的代表宗教は、『天国への唯一の道は我々である』と彼らの信者に教えてきました。これは特定の教義における、その信仰に基づく選択的救済です。神学的教義によって人類を分断した宗教の時代は終わりを告げました。今は、伝統的な宗教がもはや必要とされないほどに、人間の霊性を高めなければならない時代です。この新しい時代は、信仰や信念ではなく、血によって、神の実質的な家族を築くことができるという祝福を表す新しい時代であります。そして、すべての血縁関係は本質的に絶対的なものであるため、それは私たちが何者であるかを定義するのです。それはもはや概念的な構築ではなく、私たちの生活、家族、民族、そして最終的には国々を通じ、地球上に実質的な神の王国を建設することによって実現されていきます。」