ワールドカープ世界会長就任式のみ言 (4) | 親と子の訓読家庭教会

親と子の訓読家庭教会

後天時代に於ける子女教育を考える

経験学習の重要性
 
父母であり、一世である皆さんの多くは、教育を受けることを諦めて、自分の人生を真の父母様に捧げてきたことを私は知っています。恐らく皆さんは、心の奥で「ああ、教育を受けることを諦めたのは残念だ。何としても、子供たちだけは学校に行かせよう。子供たちを学校に行かせるためだったら何でもする」と考えがちでしょう。それは素晴しいことです!彼らを学校に行かせてください。ただしその過程で、彼らの教育の中に宗教的要素の重要性を強調して行くことも忘れないでください。私は教育には大賛成です。だからこそ、私はすでに教育財団を作っておいたのです。教育は統一運動にとって必要なものですが、子供たちの霊的生命を犠牲にしてまで必要なものではありません。
 
子供たちに、人生のある時点で自分自身の信仰を見出す機会を与えないとしたら、何になるのでしょうか。何にもなりません。私はCARPの最大の協力者は父母だと思います。一世がCARPの最大の協力者だと思う理由は、自分の子供を教育して、真の知識を得られるような経験をさせる直接的な必要性が彼らにあるからです。今まで見てきた限りでは、CARPに夢中になっているのは二世の子供たちです。
 
実際、彼らの中には、私に電話をかけてきて、イーストガーデンで会いたいと言ってきた人もいました。私は了承してあげましたが、彼らが言うことはすでに分かっていました。彼らは皆、STFプログラムとPLAプログラムの参加者でした。ですから、彼らが私の所に来て言うことは、そのプログラムがどれほど素晴らしいか、また彼らがそのプログラムをどれほど支持しているか、という内容だと私は分かっていました。
 
すでに分かってはいましたが、それでも「いいだろう。来なさい」と言ったのです。彼らは来て、正にその通りのことを話しました。それで、私は彼らに「このプログラムの価値を本当に認め、それを大きく成功させるためなら何でもするか」と尋ねました。彼らは「はい!」と答えました。さらに、「では、そのために何か必要なのか」と尋ねると、誰も答えられませんでした。そこで、私は「そのためには、オーナーシップを経験しなければならない」と言ったのです。
 
最も良い学習経験は、外に出て行って困難や謀題に直面し、それらを乗り越えた時に得られるのではないかと思います。そのようにして成長するのです。助けてばかりいると、その人は常に援助を求める考え方や依存的な考え方を持ってしまうかもしれません。自立しないのです。そういう人はいつも他人の助けを必要とするようになります。私はこのように考えます。
 
私は四年同大学に通い、大学院も卒業し、今はUTS(統一神学校)に在学中です。だから、私は多くの教育機関を通過したことになります。また、このアメリカで幼稚園から高校まで通いました。仮に、私か統一運動に関わりのない学生だったとしましょう。そして、もし私か純潔問題について信念を持っていて、それに基づく独自のカリキュラム(教育課程)を作るとすれば、その内容を開発するだけでなく、人々がその運動に参加し、それを経済的に支援する気にさせるだろうと思います。皆さんはそのようにしたいと思いますか。それがオーナーシップを持つということです。
 
CARPの組織や皆さんを支援する外部組織がある間は、「自分たちは頑張っている」と思うかもしれませんが、実社会から見れば必ずしもそんなに成果をあげているわけではありません。私は二世たちにそのように話しました。彼らは最初、無表情に私を見ていましたが、最後には決意して、「何としてもやります」と言いました。
 
最近、シカゴでその子供たちに再会しました。彼らに可能性を見せると、彼らはさらに投入しますと言っていました。それを見て、希望を感じました。自分の身を危険にさらすことを厭わない献身的な二世や若いメンバーがいる限り、常に希望があるからです。それは彼らの前にある道が容易だという意味でしょうか。違います。私は、「未来は楽になる」と言うために、皆さんの前に立っているのではありません。未来は容易ではないのです。とてつもない犠牲が必要になるでしょう。しかし最終的には、誰もが誇れるものを築くことができるでしょう。先程の子供たちにはそれを約束できます。なぜなら、彼らには何としても成し遂げようという意欲があるからです。それがオーナーシップ精神の始まりです。創造過程の始まりなのです。
 
神様が初めに人間を創造された時、天使長に人間を創らせたかったと思いますか。違います。神様御自身が汚れるところに行って、袖を捲り上げながら創造の御業をされたのです。自分の子供たちをこの世に生み出すのに他の誰かにしてもらいましたか。違います。皆さんがそうしたのです。創造過程におけるすべてのことはオーナーシップ精神から生まれます。
 
愛を理解するのは、愛の主人になった時ではありませんか。それが四大心情圈の背後にある意味と根拠ではないでしょうか。違いますか。それはすなわち、愛を所有し、家庭において愛を経験することなのです。

 
繁栄する青年運動を展開しよう
 
私か言っているのは、この組織の主人にならないといけないということです。CARPは私の組織ではありません。特に、U.S.- CARPはアメリカのメンバーや二世、そして青年の組織であるべきです。そして青年だけでなく、彼らの親やCARPを卒業したメンバーもこの組織の主人であるべきです。もしそのような認識を共有し、そのような協力関係を築くことができれば、青年運動は明日からでも始まることでしょう。
 
私を見て、「顯進様はハーバード大学のビジネス・スクールで話し方を今学んだのだ」とは考えないでください。断っておきますが、私は演説の仕方についての授業は一切履修していません。この話の要点は、「真理」は「真理」であり、「事実」は「事実」であり、「現実」は「現実」だということです。成さなければならないことは非常に明確です。私たちは統一運動における伝道の支柱となる、活発な青年運動を展開する必要があります。
 
そして、それによって、真の父母様に従い、生活の中に真の父母様の伝統を実体化しようと決意し、努力するような若者の新しい血を統一運拗にもたらさなければなりません。これが私たちの成すべきことです。
 
しかし、CARPだけではそれを実現できません。CARPを自分たちのために何かしてくれる団体として見るのではなく、皆さんがCARPのためにできることをしてくださり、この新しい運動をあらゆる点で支援しでくださるようお願いします。そうすれば、アメリカで繁栄する運動を作り上げることができます。そして、アメリカの若者に対して問題の解決策を提示し、彼らを指導することができるのです。
 
本当に近頃の若者は行くべき道を見失っています。皆さんも知っているでしょう。アメリカのコミュニティ(地域社会)を見てください。アメリカにおける崩壊した家庭の数を見てください。アメリカにおける行方不明の子供の数を見てください。自分の子供に聞いてみてください。彼らはそのような子供と同じ学校に通っているのですから。このような問題を無視することで、逃げ隠れできると思いますか。いいえ、できません。お父様が創設された組織や機関を通して、直接このような問題に対する解決策を講じるのです。そして、そのような青年運動のための機関が正にCARPなのです。
 
時問になりました。このスピーチを締めくくりたいと思います。最後にこれだけ言わせてください。できれば、これから先、皆さんをCARPのメンバーと見なしたいと思います。その立場が良いという人は手を挙げてください。オーケー。ここに新しいCARPメンバーがたくさんできましたね。ありがとうございました。<おわり>

2003年3月31日 アメリカ・ワシントンDC