ワールドカープ世界会長就任式のみ言 (3) | 親と子の訓読家庭教会

親と子の訓読家庭教会

後天時代に於ける子女教育を考える

CARPの使命


それでは、この摂理的時代において、CARPが新しい青年運動の頂点、あるいは中心点となるという使命を如何に米たすことができるでしょうか。CARPのビジョンはとても単純です。私たちはもう一度、「福音伝道(Evangelism)」に焦点を合わせなければなりません。「福音伝道」という表現が気に入らないかもしれませんが、要するに伝道活動のことです。
 
他の組織、例えば教会を例にとって、どのようにしたら成功する組織が作れるのかを考えてみましょう。もちろん、私たちは教会以上のものを提示しています。ある意味では、統一運動を世界平和統一家庭連合や単なる教会もしくは宗教団体に狭めてしまうことは間違いです。なぜなら、私たちは実体的な生き方を提示しているからです。
 
しかし、完全に同じではないにしても、ある程度類似したモデルをつくるために、繁栄し発展している宗教を見てみましょう。そのような宗教はすべて、強力な伝道部門を布しています。反対に、衰退している宗教はこの根本的な部門を欠いています。
 
世界平和統一家庭連合が創設されて以来、この数年間に統一運動はどのようになってきたでしょうか。統一運動が取り入れた組織形態は会衆派教会のような形態です。メンバーは地域に家庭として定着して会衆(信徒の集まり)を構成し、他の教会や他の宗教、他の教派に対して渉外活動を行っています。言い換えれば、非常に強い会衆派的組織形態をとっているということです。 しかし、その一万で焦点を当ててこなかったものは何ですか。それが伝道なのです!
 
他の教会と友好関係を作る渉外活動は良いことなのですが、限界もあります。なるほど、彼らはお父様を偉大な預言者、あるいは偉大な霊的指導者として受け入れるでしょう。また、祝福の意義と精神も受け入れることでしょう。しかし、果たして彼らはお父様を再臨主として受け入れるでしょうか。その人生を真の父母様のために捧げ、真の父母様のコア・メンバー(核心的要員)として真の父母様の根(血統)に直接接ぎ木されることを望んでいるでしょうか。
 
統一運動に欠けているのがこの要素であり、これこそがCARPの取り組むべき問題です。つまり、誰も反論できないほど繁栄し成功した組織を作るためには、この要素が絶対的に不可欠なのです。組織的なレベルで話せば、そういうことになります。では、より摂理的・霊的なレベルで話すとしたらどうでしょうか。どうして新しい若者を連れて来ることが必要なのでしょうか。
 
復帰摂理の目的は何ですか。簡潔に言えば、復帰摂理の全体的な目的は理想家庭を創ることです。家族というのは、絶対的かつ永遠の絆で結ばれた最も近い関係です。そして、家庭の中で、特定の習慣や文化、価値観、及び絶対的で永遠な縦的伝統を学ぶのです。したがって、実体的な天国を創建するためには、理想家庭に接ぎ木され、永遠のレベルで決意している大勢の若者が必要なのです。
 
つまり、ただ祝福を受けて、「レバレンド・ムーンは偉大で、素晴らしい霊的指導者だと思います」と言う程皮の基準ではなく、もう少し献身的な基準が必要だということなのです。「私は真の父母様を自分の父母だと思う。私は今やその家族なので、この家庭のために何でもします」という基準です。
 
それにはコア・メンバーが必要です。ただ、「皆さんの活動が好きです。私のスケジュールはこうです」と言うだけの人ではなく、もっと献身的に活動したい人を連れてきてください。本当の構成員が必要なのです。現実は、統一運動のコア・メンバーはだんだん高齢化しています。その数が二世によって埋め合わせられるなどとは考えないでください。内側に向かえば向かうほど、統一運動は摂理的な使命を失敗してしまうでしょう。
 
私たちは常に、統一運動に新しいメンバーを連れてくること、若い血を注人することに目を向けなければならないのです。ですから、私はCARPを基盤として、若者、すなわち統一運動内外の二世のための青年運動を展開することにエネルギーを注ぐつもりです。もし私たちがたくさんの人々を統一運動に連れてくることができれば、問違いなくこのアメリカという国家を動かすことができるでしょう。学内を基盤にした草の根的青年運動の力を考えてみてください。とてつもない政治力や経済力が実現されるでしょう。
 
それでは、どうして私たちは教会の中に立っていないのでしょうか。すでにお話ししたように、お父様のメッセージは宗教を超えたものだからです。お父様が明確に言われたように、私たちが信じ、教えることがそのまま自分の生き方となるならば、宗教は必要ないのです。宗教は堕落した人間がもう一度神様に近づくための道具もしくは産物ですが、その究極の目的は魂の解放のみなのではなく、霊と肉を解放することなのです。
私たちは単なる信仰的基盤を作るのではなく、実体的基盤を作ることを信条としているのです。私か始めた「真の家庭文化の創造」に関する会議も、実体的基盤を成し遂げようとする取り組みの一環です。皆さんはその会議についてまだ聞いたことがないかもしれませんが、いずれ耳にするでしょう。
 
私は、皆さんがその会議に参加することを願います。なぜなら、皆さんの貢献が必要であり、貴重だからです。これは将来、CARPが焦点を当てるべきものと方向が一致しています。
皆さんにはその関連性が見えてくると思います。私かわざわざ示す必要はありません。伝道という、この重要な要素は統一運動に不可欠な内容です。二世の子供たちを含め、全世界の若者がどのようにそこに連結され、最終的に統一運動がどのように発展していくかが、皆さんにも分かってくるでしょう。
 
いずれ、CARPに来る子供たちがアメリカのCARP運動を復興する機運をもたらし、このアメリカで青年運動を築き上げることでしょう。彼らはやがて誇らしい中核部隊となって、大学や大学院に行く頃には、多くの内容を持った者となるでしょう。<つづく>