真のご父母様への特別書信 (1) | 親と子の訓読家庭教会

親と子の訓読家庭教会

後天時代に於ける子女教育を考える

2008年3月23日、顕進様が真のお父様へ書かれた書信です。もう一度読み返してみるとき、顕進様の深い親子孝行の心情と、節理に対する驚くほどの洞察力、さらにその当時からあった教会内部の混乱に対する強い危惧を感じさられます。当時この書信を読まれた真のお父様は大変喜ばれ、すべての指導者がこの内容を読むように指示されました。

 

真の父母様への特別書信

愛するご父母様、

今、ご父母様は、将来を見渡されながら、私たちの前には、数十年間積み上げられた血と汗と涙の結実があると共に、新しい挑戦が待っていることを認識しておられることと思います。今日、私たちは第二次大戦直後キリスト教がおかれていた状況と、非常に類似した立場に立っています。「ワン、ファミリー、アンダー、ゴッド(One Family Under God)」即ち、「神様の下の一家族世界」を建設しょうという神様の夢を中心として世界平和を実現することもできたはずの、まさにその時です。従って今、最も重要なことは、私たちの運動全体が神様の神聖な摂理目標と方向に焦点をあわせることです。これは今後5年間のためではなく、One Family Under Godの夢を完全に実現する未来のためなのです。

 

統一教会を先頭に立てた40年蕩減復帰荒野路程の終了と共に、ご父母様は失った6千年摂理歴史のすべての基台を復帰して下さったのです。そして、その基盤の上に、ご父母様は定着時代を開門され、続いて天一国時代宣布と共に、私たちの運動が本然の摂理目標であるOne Family Under Godの世界建設に邁進できる道を開いてくださいました。ご父母様はすでに1996730日の家庭連合創設と共に、少しずつ私たちの運動が統一教会の看板を降ろし、カイン世界全体を変化させるための、包括的な摂理運動として発展できるように指導して来られました。

 

復帰摂理に従ってご父母様は、1960年のご父母様の御聖婚式以降、祝福運動によって、全人類からサタンの血統を除去することにより、善なる主権の基台を立てることに専念して来られました。これは過去40年荒野路程を通して、統一教会内で、信者だけが参加する水準に留まっていました。しかし、この祝福運動は1990年代中盤を過ぎて、資格を備えたカイン圈のすべての夫婦と家庭を対象に、全世界的に拡大されてきました。そしてご父母様は、女性連合と青年連合、平和大使運動など、主要摂理機関と平和運動を順次組織されることにより、すべての国家と人種、民族、専門グループ等の、人類社会の全ての分野と関わる運動を展開して来られました。続いて神様王権即位式と家庭堂、アベルUNの創設と共に、ご父母様は神様理想世界王国の実体的主権を立てるための基台を準備して来られました。

 

このようにご父母様が展開してこられたすべての手続きは、摂理歴史の流れと方向に合わせて、秩序整然と拡大されてきました。しかし、私は、指導者の中には、上に述べたご父母様の摂理的展開を正しく理解できず、私達の教会のアイデンティティーと伝統、そして基盤が喪失されるのではないかと心配している人もいることを知っています。これは彼らが、One Family Under Godの世界を建設しょうとする、全体的なビジョンと目標から逸脱し、蕩減時代に蓄積された基盤を、ご父母様の遺産であり、究極的な目標であると間違って認識しているためです。それはまた、子女として父母の前に捧げるべき「精誠」を、ただ既存の制度と伝統に仕えることに限定させ、これを始められた根本動機、即ち、One Family Under Godの夢に置かなければならないことを、悟ることができずにいるのです。ややもすると、このような間違ったリーダーシップにより、私たちの運動が堕落した世の中で足場を更に拡大し、神様とご父母様が設定された目標に向かって進んでいくよりは、過去を振り返り、既存の基盤を維持することに焦点をあわせようとしているのです。

 

私は過去10年間、神様の夢でありお父様の夢であるOne Family Under Godの世界を建設しょうという、その夢をを中心として歩んできました。そして私は、統一運動、特に二世と若い指導者達が、神様の摂理の方向に常にアラインするように、一貫した原則と観点を持って指導してきました。ご父母様が、年頭に語られたように、2008年は神様の摂理の将来と、それを実現する速度を決定する重大な一年になるでしょう。このような一年を私たちの運動が出発するにおいて、私は統一運動をどのように再設備していくべきかという観点で、ご報告したいと思います。<つづく>