我が柳生心眼流は基本的に体術の流儀だ。
得物は甲冑ヶ条で短刀、正確には鎧どおしを使うぐらいか。
ただいろいろと武器術は付伝されている。
組み太刀は残念ながら7本しか残っていないのだが、興味深い形を伝えている。
この形は流祖が心眼流習得後に諸流を学んで流儀に伝えたことになっている。
首坐流の色が強いと聞いている。
首坐流は念流の流れのはず。
念流には剣の真ん中で受け、切っ先で切れと伝わっていると聞いたことがあるけれど、同じ口伝は私のところにも伝わっている。
この形は確かにそういう風に剣を使っている。
抜刀の形も立ち合いで5本、坐居合で6本伝わっている。
これは完全に心眼流でどうやって剣を使うかをテーマにした形だ。
抜刀の動作は普通は左半身を開くようにして刀を抜くと思うのだけど、これらの形ではみぞおちの高さで体を捻って抜く。
これは打撃と同じ要領だ。
ぶん殴るのと同じ要領で剣を抜こうとする。
とても心眼流らしい。
昨今私は薙刀と槍を少々習った。
当然これをどう心眼流の動きと理合いで使うかと考えている。
そこで。
これらの形を伝授指導し一緒に稽古研究してくれる方を募集したい。
これは他の武道武術を学んでいる方でも歓迎する。
立ち方上体の使い方等必ずや参考にしていただけるものと確信している。
実際この前の普通の婆さん達だったとはいえ薙刀も、槍の道場もひどかった。
あくまで心眼流の考え方ではあるけれど、
撞木に立つということがどういうことなのか。
ここがわからないと上体が使えず、立ち方が崩れる。
どのようにして上体を使うのか。
ここがわからなければ半身、撞木で両手で刀を使うということができず、半々身などと馬鹿をいいだす。
腕の張りや締めを使った腕のコントロールの仕方。
ここがわからないとただ腕力だけで得物を振り回すようになる。
などをお伝えし、共に試行錯誤を繰り返し学びたい。
特に会費等は取らない。
今のところ。
私自身の稽古でもあるので参加希望者、心中より募集。
ただし柳生心眼流他系の者、断じてお断り。
一切近づいてくるな。