奥手稲山(札幌市)-星置川北東面沢ー2024.7.27
奥手稲山(札幌市)-星置川北東面沢ー2024.7.27 (2名)
札幌市西部の未踏峰は僅かとなり、奥手稲山も残された山の一つである。
積雪期まで待つつもりもなく、夏季に登る計画を練る。
山頂近くまでの林道歩きでは芸が無いため、星置川を遡行することにした。
乙女の滝登山口付近に車を置いて、採石場から星置川左岸の林道に向かう。
事業所を抜けて、稼働中の採石場を横目に作業道路の端を歩く。
林道分岐手前で、追いかけてきたRV車の作業員に呼び止められ、私有地なので引き返すようにご指導賜った。以前は林道までの歩きを認めていたが、最近は一切立ち入りを認めていないとのことだ。
朝から揉め事も面倒臭いので、ハイハイ、スイマセンと素直に引き返す。
仕方なく一度車に戻って作戦練り直し。
私有地に立ち入らないように右岸側の林道跡から砂防を抜けて林道に這い上がった。
結構なアルバイトで、林道に出るまで一苦労だった。
我々は沢装備なので渡渉は容易だが、林道から奥手稲山を目指す夏道登山者は今後どうするのだろうか。
猛烈な蒸し暑さで、林道を歩くだけで滝のように汗が流れる。
同行のガチ山ちゃんは今回団扇をザックから出してきた。
剪定鋏、防虫ネット、そして団扇と、山行を重ねる度に自分と同じアイテムが増えているようだ(笑)
Co360で林道を離れ、砂防ダムからやっとこ沢に降りる。
沢は平凡で時たま段差がある程度。
何もないのは地形図を見て分かり切っていたことであるが、涼が得られるのが何よりも嬉しい。
平坦な500m二股から右股に入り、山頂の北側に抜ける沢形を目指す。
途中の二股はいずれも明瞭で迷う場面はない。
Co770まで岩盤の沢形が続き、詰めのヤブ漕ぎも大したことなく林道に出た。
ガスの立ち込める林道は、熊がひょっこり現れそうな雰囲気だった。
山頂までは尾根筋も無く、適当にヤブ斜面に突っ込むのみだ。
まずまず濃いヤブも、標高差100mで山頂と思えば頑張れた。
奥手稲山山頂はヤブとガスで展望はなし。
三等三角点の標石は地面からしっかり顔を出していた。
点名「三方界」面白い名前だが、どんな意味なのだろうか。
下るルートは沢を戻るか、林道を使うかで迷った結果、後者を選択する。
高温多湿には何とも辛いグダグダの長い林道歩きだった。
この林道、ゲートに構内通り抜け禁止の看板アリ。
構内に入らずに戻るためには、ゲート手前から沢に降りる以外に選択肢はない。
ルートはこんな感じ