三角山(八雲町)-エイリン沢支流北東面沢-2023.10.29 | 道北ヤブ山日記

三角山(八雲町)-エイリン沢支流北東面沢-2023.10.29

三角山(八雲町)-エイリン沢支流北東面沢-2023.10.29 (3名)

 

八雲の三角山は、雄鉾岳の北東にある741mのピーク。

地形図を見ると、結構な急峻ぶりのようだ。

今シーズン、八雲遠征は何度も行ってきたが、メインどころの雄鉾岳はまだ未踏。

いよいよ登ろうかとも思ったが、2名の同行メンバーはすでに登頂済みで、雄鉾岳より三角山のほうが圧倒的に食い付きが良かった。

では雄鉾はいつか一人で登りますので、三角山でイイです。(笑)

 

三角山への登頂ルートは、当初はおぼこ山の家からの南西面を考えていた。

だが、メンバーから連絡があり、そのルートはganさんの本に書かれていると。さらには南西尾根には刈分け道まであるとのことだった。ええっ??こんな山が本に載っているとは・・・・。

その事実を知った以上、違うルートで考えるのが筋!!

 

一台をオボコ山の家にデポって、橋の架かるエイリン沢出合に駐車して歩き出す。

 

エイリン沢沿いの林道は鉛川林道と書かれていた。

路面は荒れておらず歩きやすい。

周囲に現れる岩盤斜面を見ると、三角山登頂はスンナリ行ける気がしない。

 

崖地形の奥に見える三角山本体。

林道からの距離は大して無いようだ。

 

林道が右岸から左岸に渡り、二つ目の沢である北東面沢から入渓する。

 

早々に直登できない10m滝が立ち塞がる。

 

その先にも15m滝。

考えてみれば、近くの岩子もペンケも岩盤主体の山だった。

山の組成は同じだろうから、岩々しているのは当たりといえば当たり前か・・・。

 

巻いたり直登したりと楽しみながら登る。

下りは反対側の尾根を使えば良いので、同じルートを下る想定はいらない。

山頂までの距離が短いこともあり、気持ち的に余裕がある。

 

450m二股で立ちはだかるルンゼ状の壁。思ったよりも出現が早かった印象。

右股はハング、左股にわずかな可能性はある。

地形図で確認すると、上部のコンタは更に込んでいるので、いずれ進退窮まる可能性が高い。

無理せず巻くしかないか・・・。

 

右股の左岸尾根は薄ヤブで難なく登ることができた。

急峻な部分が出ても植生があれば何とでもなる。

 

途中で現れた密ヤブも北尾根稜線に出ると多少落ち着いた。

 

三角山山頂。

3mもありそうなネマガリで展望は何もなし。

三等三角点「三角山」は厚い腐葉土とネマガリの根に埋まり見つけられなかった。

短時間登頂であれば賀老山という腹案も持ち合わせていたが、ソコソコ時間を要したのと、晩秋の陽の短さを考慮すれば簡単に諦められた。

 

下りは刈分け道があるという591mポコへの西尾根を使ってみる。

実際に刈分け道は存在しなかった。

沢に逃げる手もあったが、敢えて?尾根を歩き通したお陰で下りでもヤブ漕ぎで消耗。

古い情報は当てにしていなかったので、これは想定の範囲内。

 

591mポコの先から、過去の刈分けらしい形跡が所どころ見られた。

460mで西の支尾根に入り、駐車ポイントまで尾根通しで到達する。

 

驚くことにオボコ山の家は昔の郵便局だったらしい。

古いポストを眺めて、こんな山奥での過去の歴史に思いをはせながら下山終了。

 

初めておぼこ荘に入浴してから旭川に帰る。

 

ルートです。

短いながらも登り応えがあって面白い山。