太櫓山806m(せたな町)-良瑠石川北面ー2023.10.1 | 道北ヤブ山日記

太櫓山806m(せたな町)-良瑠石川北面ー2023.10.1

太櫓山806m(せたな町)-良瑠石川北面ー2023.10.1 (2名)

 

せたな町にある806mの太櫓山は一等三角点名で、地形図に山名は無い。

遊楽部岳近くの太櫓岳とは全く別の山である。

 

積雪期に登った記録は散見されるが、無雪期の記録は見ない。

であれば我々が一等三角点の標石を見ようと、良瑠石川から登る計画を立てる。

 

・180より分岐する林道の路面は比較的綺麗に保たれていた。

老木の沢と書かれた出合の橋から入渓する。

沢床には砂金を彷彿させるキラキラと輝く砂粒が美しい。

 

下部は倒木が酷くてウンザリだが、中流域から少し落ち着いてスピードが上がった。

基本的にはゴーロ歩きで、沢自体は荒れた印象である。

 

570m二股は水量の少ない左に入ると、すぐに流れは消えた。

小さな枝沢を一つやり過ごし、二本目の沢形から山頂へ向かう。

 

地形図では山腹には笹記号が無い。

もしや薄ヤブかとの淡い期待も抱くも、しっかりとヤブ漕ぎさせられた。

 

山頂付近もまずまずのヤブ漕ぎ。

前日のペンケ岳のヤブに比べれば距離も短く可愛いものである。

 

三角点がなかなか見つからず諦めかけた時、保護石に足がコツンと当たる。

すぐ横に白い杭を見つけ、無我夢中で地面を擦り続けて、土の中から一等三角点の黒い標石を見つけ出す。

人の目に晒されるのは一体いつ以来なのだろうか。

 

正真正銘の太櫓山806m山頂。

展望は無く、周りにあるのは高さ3mのネマガリだけだ。

三角点周りを綺麗に整備してから下山に入る。

 

山頂から北斜面を下る時に、せたな町方面の景色が僅かに見えた。

 

前日のペンケ岳、そして太櫓山と渋すぎる2山を予定通りに踏破し、大満足して帰旭する。