長万部岳-東面沢ー2023.5.5
長万部岳-東面沢ー2023.5.5 (単独)
黒松内岳から初めて見た長万部岳は、屏風のような迫力ある山容だった。
一度気になったら最後、登らないと気が済まなくなる質。
前日のニセコ山行を終えた後に再び南下して長万部へ・・・・。
二股ラジウム温泉の奥に長万部岳夏道登山口がある。
先客は誰もおらず、静かな登山になりそうだ。
林道をしばらく歩き、夏道が尾根に折れる辺りで沢に入っていく。
雪渓歩きを期待したが、暫くは雪の無い状態が続いた。
滑り辛い岩質なのでまだ救われる。
それでも増水した川を夏靴で渡渉するのはヒヤヒヤ。
細い倒木を伝って対岸に渡ったり・・・・
夏靴の微妙なフリクションでナメ滝のすぐ脇を登ったり・・・。
おーコワコワ。
見事な二段滝も現れた。
マイナスイオン全開!!
僅かな中州のスペースに水芭蕉。
沢の途中で目にするのは初めてかもしれない。
遂に沢が雪渓に埋まると、アイゼンを装着してサクサク登る。
東には黒松内岳。
手前の尾根に蛇行して見えている作業道が、登山道と思われる。
山頂までのルートとしてはかなり遠回り。
東面沢は酷いデブリで、何れも古いモノが多い。
上部はクラック入りまくりだが、特に問題は無し。
山頂に向けて最後までストレートなルートに拘った。
立派な看板のある長万部山頂。
山頂部分は雪が無い。
西側にある1021m峰の山容が目を惹く。
後に調べると、通称「利別岳」と呼ばれているらしい。いつか機会があれば・・・。
狩場山塊で他に登っておきたい山は、カニカン岳だろうか。
山頂から見るとさほど魅力的には見えなかったが。
下りは未踏の夏道を使う選択肢もあったが、結局は距離の短い沢を戻ることにした。
気温も上がって、側壁斜面のあちこちからバリバリとした音。
小規模ながらブロック雪崩が起きているようで、神経を尖らせながら足早に抜ける。
30m位先で大きな音を立てながら上部から突然雪の塊がドドドーッと滑ってきた!
見上げると笹斜面しかなく、とても雪が落ちる場所とは思えない。
下からは全く想像できなかったが、恐らく笹の上部に崩れやすい雪面があったのだろう。
登りで偶然撮っていたため、雪崩前後が比較できる。
ちょうど渡渉点だったので、直撃したらヤバかったかも。
おーコワコワ。
林道上にご丁寧な案内板がいくつもあって、熊さんのイラストがめんこくてポイント高い。
山奥で独りニヤつく危ないおじさん(笑)
ルートはこんな感じ。
無駄がなくて面白いルートだった。
下山後、近くの写万部岳へ