釜尻山(幌加内町)ー2023.4.9 | 道北ヤブ山日記

釜尻山(幌加内町)ー2023.4.9

釜尻山(幌加内町)ー2023.4.9 (2名)

 

当初は夕張山地のマイナー峰計画だったが、朝から雨模様で中止の判断とする。

遠路遥々来ていた岳友に申し訳ないと、急遽転進先を模索。

天気予報によれば南より北の方が良いらしいとのことで、幌加内の釜尻山に即決した。

 

最近の天気予報は精度が高い。

幌加内町に来ると旭川の雨が嘘のように晴れ上がっていた。

 

政和地区に車を置いて浅瀬川沿いの道路を歩き出す。

正面には天塩山地南部主稜線が壁のように並ぶ。

釜尻山から小平蘂岳の縦走も選択肢にあったが、遅い出発時間を考え釜尻山だけに絞った。

 

一座だけとなれば気楽で、会話を楽しみながらのんびり歩く。

豪雪地帯の幌加内と言えど、融雪の速度には驚くばかりだ。

 

ヤブ気味の尾根を避けながら暫く沢を進み、Co350から尾根に取り付いた。

 

早々にスキーアイゼンを装着し、次第に急になる斜面に対しジグを切って登る。

Co650で直登は不可能になり、尾根の右手をトラバースする。

 

北への尾根分岐はすでにヤブが出ていて、スキーのまま強引に乗越す。

この地点で雪が切れているとは、例年より2~3週間季節が進んでいることを意味する。

 

スキーで引っ張る理由もなくなり、予定より早めのCo680でスキーデポしてアイゼン歩行に切り替えた。

 

ヤブの出た小尾根を2度乗り越し、838Pの北斜面をズぼりながらトラバース。

主稜線から見る釜尻山の南斜面は斑模様になっていた。

 

頂上が近づくと雪が切れてヤブに突っ込む場面も出る。

まさかこの時期にスキー靴でのヤブ漕ぎになるとは・・・。

 

邪魔くさいストックをデポって、両手を使ってのヤブ漕ぎ。

 

雪の無い釜尻山山頂到達。

岳友は初登頂であり、初めて見る道北の山並みが新鮮だったようだ。

自分は確か11回目だったっけ?!

 

小平蘂岳へ続く山並み。

稜線上はヤブが彼方此方に出ていて、縦走していればそれなりに苦労したかもしれない。

 

山頂滞在中に青空はすっかり消え、雪雲が入ってきた。

気温も下がり、先ほどまで緩んでいた雪面が凍り出す始末。

 

何だかんだ言ってもスキーでの下りは早い。

浅瀬川まで短時間で滑り降りると、雪のチラつく中、車までの林道歩きとなる。

朝には綺麗に見えていた山並みも、雪雲に隠れて何も見えなくなっていた。


ルートです

 

夕張山地マイナー峰からの代替山行は、ピークを踏めたので成功と言える。

釜尻山も十分マイナー峰。