大平山(島牧村)ー2023.3.18
大平山(島牧村)ー2023.3.18 (単独)
大平山は島牧にある1191mの山。
夏道が開削され、山頂近くに咲くオオヒラウスユキソウが有名。
前週の狩場山から見た大平山。
日高の山にも似た迫力ある姿が気になり、やっぱり登りたいと再び島牧村に足を運んだ。
片道340Km?!
高山植物とは無縁の自分は、積雪期として決めたルートは大平川左岸尾根だ。
距離は長いが最後までスキーを使いたいのと、記録が無いのがその理由である。
しかし現地の林道に入ると落石が酷くて早々に通行不可。
周囲の尾根の雪付きも悪く、諦めざるを得なかった。
仕方なく第二案としていた泊川からの北尾根ルートに変更する。
このルートは途中にある細尾根が不安材料となり、第一候補にはならなかった。
宮内温泉分岐の先のゲート付近に車を置いて出発。
取り付き部分はヤブっぽくて鬱蒼とした雰囲気。
土が露出した△109.1の尾根を避け、小沢を渡って一本北側の尾根を登った。
次々に小尾根と合流した後・523に乗ると、開放感ある広い雪面となって気が落ち着く。
Co590で北からホンベツ川右岸尾根と合流。
地形図を見た時に△907までの細尾根を懸念していたが、何とかスキーで行けそうな雰囲気だった。
しかしCo630で雪庇尾根となり、悩んだ末にスキーデポしてアイゼン歩きに変更。
結果的にはデポ地点から僅かな距離だけがスキー不適な地形だった。
その先からはスキーが圧倒的に有利で、シートラすれば良かったと後悔する。
右手に泊川流域の急峻な山並みを眺め、単純な稜線を歩く。
快晴予報ながらも、狩場山は上部は終始ガスに包まれていた。
1060mコブは西側をトラバースする。
暖冬の影響か或いは元々の地形なのか、足元に見える沢や尾根は尽くズレていた。
1060mコブの先で遂に大平山を捉える。
北側から見る姿は丸く、狩場からの切り立った印象とは程遠いものだ。
一度933mコルに下った後、本峰へは160mの登り返しとなる。
斜面は全面凍結していて、スキーならこの部分は苦労したかもしれない。
大平山山頂。
狩場山は相変わらずガスを纏ったままだが、前週登った狩場山北東ルートは良く見えていた。
寿都方面の展望。
寿都幌別山の山塊も気になる存在。機会あればそのうちに。
南西の展望。メップ岳、カスベ岳はどれだ???
気付けば狩場山塊の1000m超峰は、残すところこの二山になった。
自分は1000m超峰のようなテーマには特に興味は無いのだが、折角なら翌日にまとめて登っておきたい。
道南は旭川から遠くコスパが非常に悪いので、二回の遠征で終わらせるのが理想である。
ルートです。
・Co630からの雪庇尾根は距離が短いのでシートラすれば良い。
・ルートは長くても大平川左岸尾根も良さそう。
・実は大平山西面直登沢を詰めるルートに最も興味があったが、ゲートの先のアスファルトを見てやめた。
スキー靴でアスファルトとトンネルの歩きが如何にもダルそうで・・・・。