オコツナイ岳-前山(島牧村)ー2023.3.12 | 道北ヤブ山日記

オコツナイ岳-前山(島牧村)ー2023.3.12

オコツナイ岳-前山(島牧村)ー2023.3.12 (単独)

 

次は大平山か、オコツナイ岳-前山か。

前日の狩場山下山後に散々悩んだ末、後者の選択とした。

大平山も捨てがたかったが、2日間で狩場五座登頂の方がテーマ的には面白いかと・・・・。

 

茂津多トンネルのせたな側には「茂津多灯台入口」の大きな看板がある。

灯台へ続く道路は残雪で入れず、国道からの歩きとなった。

この日は午後から風速15m位以上の予報で、できれば昼には下山したい。

 

雪が所どころ切れていて、スキーを脱いだり履いたりと、初っ端から疲れる歩きだった。

約2kmで狩場山茂津多コース登山口に到達。

 

早い雪融けのせいなのか、周囲のヤブの出方が酷く、暫くは登山道上の雪を繋いで歩く。

自由にルートが取れるのは・336辺りからだった。

 

右の谷間を見下ろすと、まだ近い距離に国道が見えている。

トンネルからの歩きとなれば、相当遠回りのルートということだ。

トンネル上の急斜面をショートカットすることも初め考えたが、南斜面のため雪が無く、全く無理な話だった。

 

・814までは段差が何か所かあるが、概ね森林帯に緩く標高を上げていく。

時折正面には、前山に続く白く平坦な台地が見える。

 

Co900で森林限界となり、その先には完全凍結した恐ろしい斜面が広がっていた。

まずはオコツナイ岳を目指し、基部に向かってトラバース気味にルートを取る。

 

凍結した斜面のトラバースは、緩い傾斜ながらスリップして大変だった。

沢からの吹き上げも強くなり、基部まで到達する前にスキーデポを余儀なくされる。

 

基部まではアイゼンが気持ち良く軋んだが、オコツナイの登りではハイマツの踏み抜きに若干苦労する。

途中急な段差は一か所。

 

面倒がらずにワカンを装着し、雪庇尾根を慎重に歩くと程なく山頂となった。

基部から山頂までの距離は考えていたより短い印象。

 

オコツナイ岳山頂。

昨日登った狩場山からフモンナイ岳へ続く地形が良く見えていた。

 

稜線を引き返し、スキーを装着して前山へ。

午後から15mの強風予報のはずだったが、すでに早い時間から風に叩かれている。

これ以上の悪化は避けたいと、ピッチを上げて凍結斜面を登った。

 

前山山頂。

狩場山までの稜線は2km程度で、パっと見た感じでは稜線上に危険個所は無いようだ。

時間があればピストンも考えていたが、この強風では行く気にはならない。

今後一段と悪化することを考慮して断念する。

 

左手に急峻な山並みを眺めて、ガリガリの斜面を風に煽られながら滑る。

台地を抜けて森林帯に入ると、今までの強風が嘘だったかのように穏やかになった。

 

穏やか→気温が高くなる→熊が起きる(笑)

 

登山口付近には朝には無かった夥しい数の足跡が増えていた。

何れも今歩いたばかりと思われ、まだその辺に居そうでゾッとする。

 

シートラして平和な林道を戻る。

週末で狩場山周辺五座を踏破は一定の成果か・・・。

 

週末に歩いたルートです。

 

気になる大平山は、次回にでも・・・・。

でも旭川からは通うのは遠いわー。