天狗岳-滝ノ沢山(神恵内村)ー2023.2.19 | 道北ヤブ山日記

天狗岳-滝ノ沢山(神恵内村)ー2023.2.19

天狗岳-滝ノ沢山(神恵内村)ー2023.2.19 (2名)

 

前々回は余市町の天狗岳、前日は泊村の天狗山、そして今回は神恵内村の天狗岳。

後志管内には天狗や丸山といった山がそこら中に存在している。

もう少し個性的な山名は無かったのだろうか。

 

狙うは天狗岳と南隣にある滝ノ沢山との二山ワンセット。

前日岳友と合流し、再び秘密小屋でぬくぬくと宴会をして、日付を越えるまで飲んでしまった。

遅めの出発として、神恵内村火葬場近くの除雪スペースをお借りして駐車させていただく。

 

地形図を見ると両山ともに小粒ながら急なピークに映る。

前日の熊追山のようなダラダラ尾根とは違い、どんなルートを取るか考えるのが楽しい。

 

ラッセルの無い小川沿いの林道を進むと、正面に天狗岳すぐ見えてきた。

道道からもさほど距離は無いので、気持ち的に楽である。

林道分岐からは右に入り、滝の沢沿いの林道を終点まで。

林道は全く傷んでおらず、夏季も使用可能な雰囲気だった。

 


林道終点からは針葉樹の植林地帯を縫って411Pの東コルに抜ける。

取り付く西尾根は狭い密林地帯を想像していたが、実際は広くて登りやすい尾根だった。

 

目の前にはピラミダルな滝ノ沢山、奥には平坦な熊追山が、それぞれ対照的な姿を見せていた。

滝ノ沢山をじっくり眺め、登下降ルートを肉眼で観察する。

登りは稜線伝いで良いとして、下りは北斜面を落とすのが面白そう。

 

少しだけ狭い天狗岳山頂。

小休止後に迷うことなく滝ノ沢山へ。

 

山頂から南にドロップし、100m程高度を落とすと見事な平坦地となる。

時間があればのんびりテン泊したい場所だ。

 

沢形をかわしながら稜線に上がると、丸っこい天狗岳。

下った南東斜面が急峻に見えていた。

 

滝ノ沢山北東尾根は疎林で展望が良い。

当丸山から両古美山、そしてポンネアンチシに続く山々が連なる。

 

滝ノ沢山は実際登ってみると見た目ほど急ではない。

手前コルからせいぜい150m程度の登りで、ワンピッチで行ける。

 

滝ノ沢山山頂。

三角錐の頂点だけに展望は非常に良い。

前日登った熊追山から天狗山の稜線が手に取るように分かる。

 

さてさて、お楽しみの北斜面だ。

上から覗くと沢底に向かって綺麗なバーンが続いている。

 

適度な傾斜の疎林斜面、北向きらしい良い雪質で、不安がっていた岳友も十分楽しめたよう。

遠くから見ると壁のような印象を受けても、実際その場に立つと滑れるものです。

 

Co400まで一気に滑り二股に降りると、後は右岸側を適当に進んで林道終点に当てる。

林道はスキーが走って、短時間で駐車地点到達となった。

 

ルートはこんな感じです。

 

アプローチも容易で、楽しめるお手頃二山。