998m峰/点名・珊内岳-通称・赤石山(神恵内村)ー2023.2.5
998m峰/点名・珊内岳-通称・赤石山(神恵内村)ー2023.2.5 (2名)
昨秋、神恵内の大森山に登った際、ひと際高い山容に興味を惹かれた。
帰宅後に地図で確認すると、その山は998m峰/二等三角点名・珊内岳と判明する。
地形図に表記のある1091mの珊内岳とは全くの別物だ。
因みに、1091mの珊内岳の三等三角点名も珊内岳で同名であり、何だか紛らわしい。
2022.11.6 神恵内・大森山からの998m峰/点名・珊内岳
岳友から教わったことだが、998m峰のすぐ北東にある1000コブは通称・赤石山とのこと。
無知な自分からすれば何の変哲もないコブにしか映らない。
しかし積丹1000m峰の5座のうちの1座と聞かされると、無視できない山に感じるのが面白い。
前日の大天狗山下山後、岳友に用意していただいた秘密小屋にて宴会。
共通の話題に話が弾み、寝不足で朝を迎えた。
少し遅めに現地に移動、大川沿いの林道入口付近のPに車を置く。
道道からは予定ルートの南東尾根と、その奥に目指す平坦なピークが見えている。
距離が短いので思ったよりも近い印象である。
ラッセルの雪は重い。
前日登った大天狗と山域のズレは小さいのに、雪質は大きく異なっていた。
早々に林道を左に折れ、Co150にある作業小屋から北西方向にトラバース。
Co250で尾根末端に着くと、急な細尾根にジグを切る。
南東尾根には地形図では読み取れない尖ったポコが見られた。
地形図から位置関係を読み解くと、604Pではなく、その手前にあるコブのようだ。
東側の断崖地形を避けて西側に逃げると、緩くて広い沢形が続いた。
雪質も良く、下りのスキーが楽しみな斜面である。
順調に標高を上げると見晴らしが良くなり、日本海に差し込む光芒が美しい。
Co800で平坦な尾根になり、遂に広い山頂部を捉えた。「これはもらった!」。
左が998m峰/点名・珊内岳、そして右が若干高い通称・赤石山である。
沢からの吹上げが強くなり久々に目出帽を装着するも、登頂の目途が立ったために気持ちは明るい。
まず先に998m峰/点名・珊内岳登頂となる。
いつの間にか強い北風に変わって、風上に顔を向けるのも厳しい状況だった。
展望は二の次。地吹雪の中、引き続き、通称・赤石山へ・・・・。
コントラストの乏しい条件の下、雪庇に気を付けながら北東に向かうと、呆気なく到着である。
通称・赤石山山頂。
北西側には鉞山、
北側には珊内岳1091m。
如何にも厳冬期らしく、荒々しい雰囲気を醸し出していた。
全てに条件の良くなる春とは違い、厳冬期の登頂は緊張度が高い分、克服できた時の満足度は高い。
天候が極めて不安定の積丹ともなれば尚更である。
ルートはこんな感じです。
積丹の1000m峰は5座のうち4座を終え、残るは1091mの珊内岳となった。
週末の天候が鍵を握っているが、折角なら厳冬期のうちに登るのが理想である。