宇江内山(上川町)ー2020.2.2
宇江内山(上川町)ー2020.2.2 (2名)
宇江内山は上川町と士別市の境にある山。
三角点のある1187mの南峰と、それよりも標高の高い1217mの北峰から成る。
近くにある摺鉢山や天幕山に比べてアプローチが遠く、厳冬期には意外に登られない山だ。
自分は過去に一度だけ山頂に立ったことがある。(その時の記録)
この時は北側の長い林道を使った渋いルートだった。
今回はメジャー的な南ルートで再訪することにしてみた。
牧場内の道路は除雪されていることが多いが、この日は豊原牧場の建物を過ぎたところで道路は未除雪となっていた。往復3km程度のアルバイトは想定内。
晴れる予報はどこ行ったのか。風雪の中、牧場を進む。
正面にある摺鉢山はぼんやりしていて冴えない。
ウエンナイ支流を巻くように進んで摺鉢山への尾根に乗ると、Co800からトラバースを開始する。
・833の西に抜けるまで、沢形をいくつか越えなければならない。
一度大きく下る部分もあり、帰りの登り返しは必至となる。
エゾユキウサギがお茶目な姿で現れ、気持ちを癒してくれた。
複雑地形は北側の・833までだ。
トラバースを開始したCo800から全く標高が上がらず、時間を費やした割には疲れた。
ようやく登りらしい登りに変わって、やる気が出る。
北側から見る摺鉢山。上部は急峻で、今時期のスキー登高は厳しそうだ。
スキー快適斜面にジグを切って主稜線に上がると、前方に三角錐のコブが見えてきた。
え?あれが北峰??想像していたよりも全然近いではないか。
地形図で確認してみたが、やはり間違いないようだ。
緩い尾根を辿っているうちに宇江内山山頂となった。
東側が断崖地形となっていて、晴れていれば展望が良さそうなのだが、前回同様、天候がイマイチで展望は叶わず・・・
一度標高を落として80mほど登り返すと、今度は北峰山頂となった。
急に見えるコブも、実際登ってみれば大した傾斜でもない。
風が強いので早々に山頂を後にする。
北峰と南峰のコルで暫く休んでいると、ガスが引き始め、天塩岳が姿を見せてくれた。
天塩岳までは意外に近く、優雅に縦走するのも面白そうに思える。
主稜線から・833までの250mはスキーに適した疎林の斜面。
良いパウダーが残っていて、摺鉢山を見ながら快適に滑った。
帰りに腹案としていた摺鉢山はカットする。
全ての条件に恵まれる春とは違い、厳冬期に宇江内山を踏めただけでも十分満足というものだろう。
午後からの天気は見事に回復し、牧場へ戻る頃には大雪山が見えていた。
ルートはこんな感じになります