上忠別山-北西面沢ー2017.9.15
上忠別山-北西面沢ー2017.9.15 (単独)
今年の紅葉は色づきが凄いらしい。
たまには旭岳の紅葉狩りも良いかと、朝からのんびりと地形図を眺める。
しかし多くの人が行き交う登山道も苦手だなー、などとダラダラと過ごしているうちに時間だけが経過。
では旭岳を俯瞰できる山にしよう!との理由で、上忠別山に決めて、チャッチャと準備した。
上忠別山は天人峡温泉の手前にある山で、過去積雪期に登っている。
東側からの展望が良く、色づいた旭岳等が間近に望めるはずだ。
羽衣トンネルのすぐ手前に駐車。
コンクリート壁の切れ目に北西面沢出合いがあった。
入渓してすぐに小滝が現れ、濡れながら登る。
すぐ上には面白い工法の砂防ダムが聳え立つ。容易に右岸を巻く。
沢は荒れに荒れ、岩もゴロゴロと動いて歩きづらい。
晴れ予報もどこへ行ったのか、結構な降りとなってしまった。
この調子なら山頂からの展望は望めそうも無く、モチベーションは下がったまま歩く。
Co720が直登沢出合いで、ここはガレガレの左股に入る。
Co820で左手に岩峰が現れると、沢形は消失。
ヤブは薄いため、急斜面を適当に進める。
山頂近くで傾斜が緩んでも、ヤブ漕ぎはほぼ無い。
覚悟をしていただけに少し拍子抜けだ。
上忠別山山頂。
三角点付近には、測量用の三脚が残されていた。
ガスが流れて遠望は利かず、旭岳の紅葉を見る目論みも儚く崩れ去った。
下りのルートは、南東にあるポコからクワウンナイ川へ延びる尾根を下降する予定だったが、この天候、そしてズブ濡れの体ではやる気が全く出ない。
ここは無理せずに登りのルートを引き返すことにした。
山頂でやたら元気に纏わりついていたゴジュウカラ。
自分の半端な気持ちを少しだけ癒してくれた。