境山-原始ヶ原ルートー2017.5.5 | 道北ヤブ山日記

境山-原始ヶ原ルートー2017.5.5

境山-原始ヶ原ルートー2017.5.5 (単独)


境山は上ホロから南東に分ける支稜上約2.5kmに位置する山。
この山は一つのだけのピークではなく、鋭い尾根を持った複数のピークで構成されており、それらを含めると意外に大きな山塊である。

 

今から7年前の同時期、十勝岳温泉から上ホロを乗越す一般的なルートから一度ピークは踏んでいる。

 

2014.2 大麓山から望む境山

 

今回はルートを変えて、再び境山に登ってみることにする。
今年のGW日帰りロング山行4連荘の締めくくりとして相応しく、原始ヶ原からのルートとして計画してみた。

 

登山口までの林道は、秋雲橋を過ぎてすぐに倒木があって通行できなかった。
倒木が無ければまだまだ車で入れそうだったが、仕方なく秋雲橋付近に車を置いてシートラで出発する。

林道にはスキーを履けるほどの積雪は無く、結局は原始ヶ原登山口までシートラとなった。



登山口からはスキーを装着し、夏道沿いに歩き出す。

雪はすぐに怪しくなり、途中10か所ほど雪が切れる。着脱が面倒で、ヤブを踏んづけてスキーのまま突破。
原始ヶ原までの夏道ルートは、木が込んだり倒木があったりと、ゴチャついて快適とは言えない。

通るたびに面倒な道だと感じてしまう。


三の沢手前から左手の尾根に取り付き、源頭部を回って原始ヶ原の西端に出る。

これまでの煩さが嘘のように広大な景色となる。


コンパスを80°に合わせ、タンネの森と湿原地帯を繰り返し進む。

途中交わる五ノ沢は小さく、気づかないうちに通り過ぎた。


1361Pの南をかすめて・1318を抜け、シーソラプチ川右岸尾根に達すると、正面奥には目指す境山が見えた。


・1850に向かう対岸の南西尾根は、予想以上に融雪が進み、ハイマツで真っ黒け。

残雪を探しながらしばらく北へ進んだ後、一か八かで沢を渡って尾根に乗ってみた。


目で焼き付けた通りに、迷路のような残雪を繋いで進む。

所どころハイマツを踏みつける場面もあったが、何とか尾根を乗り越せた。

時期的にはギリギリセーフといったところで、一週間もすればハイマツで立ち塞がれたことだろう。


1685コルから見る境山。

 

本峰の登りでは、山頂から下ってきたSさんと仰る単独男性としばし会話。

十勝岳温泉から来たとのことで、出で立ちや歩くスピードから、かなりやり手の方と思われた。


Co1750でスキーをデポしツボ足で登り切ると、三角点の露出した山頂に迎えられる。

前富良野や富良野岳は遙か彼方。

 

大麓山の山塊と、辿ってきた平坦な原始ヶ原。

 

原始ヶ原ルートは確かに長いが、それほど辛い感じはしなかった。

途中の景色が素晴らしい点、ラッセルの無い点、急な登りが無い点等がその理由とも思えるが、

前日までの山行がハードだったため、余計そのように感じられたと思う。

 

復路は再び長い原始ヶ原を横断し、雪の切れた煩い夏道に耐えると、登山口に到着する。

最後はシートラ林道歩きによって、今年のGW山行を締めくくった。

 

 

ルートはこんな感じです