双雲内(上川町)-2017.2.19  | 道北ヤブ山日記

双雲内(上川町)-2017.2.19 

双雲内(上川町)-2017.2.19 (単独)


双雲内はニセカウ夏道登山口の北西、林道の側にあるピーク。
ピークといってもどこが頂上かわからないほど緩い地形で、地形図に山名がなければ登ることすら思いつかないだろう。

本来ならもっと登り応えのある山の挑戦したいところだが、2月は忙しくて思うように時間が取れない。
そのため最近は不完全燃焼的な登山が続いている。
この日も昼までには職場に戻らねばならず、時間限定登山となった。


さて双雲内だが、登った記録はあるのか?とweb上で検索すると、山の時計のEIZI@名寄氏の1件だけヒットした。彼の記録は相変わらず偉大だ。


上川町清川に車を置いて出発。距離は短い。

廃屋の横からメノコ沢右岸尾根に上がる。


急な斜面を10m程攀じ登ると、平坦な植林地となり、バックネットが現れ驚く。

不自然な平坦地を進む。
こんな場所にグランドでもあったのだろうか?

作業道跡だらけの小尾根を辿り、Co620に達すると平坦になる。

数日前の降雨は酷かった。その後30cm程の新雪が積ったようだ。
急斜面では雪崩の心配な場面だが、今回のルートにそんなシチュエーションは無い。

Co750からの100m程は急斜面となる。
スキー向きかと期待したが、木が煩くてオープンな斜面には程遠い。


Co860でニセカウ登山口へ延びる林道に出る。
昨年の台風で被害を受け、通行止めが続いているはずだ。
これまで当たり前のように使ってきた林道だが、なぜか淋しく見えるのは気のせいか・・・。
修復されない限り、ニセカウも以前のように遠い山のままである。

林道は樹林が無いためにラッセルが一段と深くなる。
緊張感が無いこともあるが、大した距離でもないのに山頂まで長く感じた。

双雲内は何の変哲もない場所で、どこが山頂か特定できなかった。
展望も得られず実にマイナーな山と言えるが、こんな山でも達成感が得られるから登山はやめられない(笑)。



ルートはこんな感じです


バックネットの謎



下山すると清川小学校跡の碑を見つけた。
登り初めに目にしたバックネットのある植林地は、以前は小学校のグランドだったようだ。
面白いのは、グランドは小学校跡の碑より急な斜面を10mほど登った位置にあること。
校舎の周りには広い土地が無かったために、離れた高い位置にグランドを作ったと思われる。
体育の授業、或いは放課後に子供たちは校舎からグランドまで駆け上がり、声を響かせて遊んでいたのだろう。


今現在、小学校を思わせる建物は存在しないが、40年以上前の航空写真を見ると、当時の状況を知ることができる。



40年前の航空写真


現在の地形図