夕張岳-エバナオマントシュベツ川ー2016.7.9
夕張岳-エバナオマントシュベツ川ー2016.7.9 (単独)
夕張岳金山ルートの北側を流れている川がエバナオマントシュベツ川である。
夕張岳までの遡行距離は長いが、帰りは夏道ルートを使えるので気は楽だ。
夕張岳金山登山口に車を置き、少し手前の桔梗林道から歩き出す。
この荒れた林道は、10日前に吉凶岳に登った 際にも使っている。
しかし前回とは状況が一変し、羆の痕跡が夥しい。
声を上げながら進んでいても、至近距離で羆と遭遇してしまう。(別の記事参照 )
気を取り直して再び林道を歩いたが、最後まで羆の痕跡は多かった。
Co550で入渓となる。時期が早いためか、水量は多い。
林道は予想より長く続いており、大幅に時間短縮できた。
巨岩が沢を埋め尽くす。直接登れないものも多く、その度に巻かねばならず手間がかかる。
滝はそのほとんどが巨岩によって作り出されたものだ。
大抵釜持ちとなっていて深い。
自分の姿を撮ってみると岩の大きさが分かるだろうか。
このような巨岩帯は長く続いた。
Co890付近で地形は大きく開ける。
右岸は大崩壊地で、いたる所で地滑りが起きている。
沢中も緑が根こそぎなくなって、実に殺風景だ。この崩壊は現在も進行中のようだ。
1020m二股を左に入ると水量は徐々に減る。岩の大きさも次第に小振りとなった。
二股が頻繁に現れるが、どこを選んでも大差なく稜線に抜けれると思う。
傾斜が緩むとせせらぎに変わる。この優雅な雰囲気は、大雪山のそれに似ている。
芦別岳の山塊。
左に夕張本峰。釣鐘岩(右)手前の雪渓を詰め、少々のヤブ漕ぎで夏道に出る。
夕張岳山頂。これほど多くの登山者に会ったのは久しぶりだ。
一般登山者に混じって、場違いな小汚い登山者一名(笑)
下りは金山ルートを使う。
相変わらずこの尾根道は長い。暑さも手伝って、疲労感満点で山行を終える。