美唄山-奈井江川北面沢ー2016.7.3
美唄山-奈井江川北面沢ー2016.7.3 (単独)
夕張山地の稜線に立って西側を望むと、一等三角点のある美唄山が目を引く。
1000mに満たない山だが、崩壊地形の東斜面が特徴的で、いつも気になっていた。
今春、スキーで登る機会を逸したため、無雪期に登ることにする。
この山を調べてみると夏道が2ルート開削されている。
南からの美唄ルートは2週に1度開催される登山会以外は登山禁止らしい。(詳細はこちら )
一方、北からの奈井江ルートは、役場に問い合わてみると、ほとんど手入れされておらず熊も多いので注意してほしいとのことだった。
奈井江町市街より奈井江川沿いの林道を15㎞ほど進み、最終地点に車を置く。
天候は悪く、すでに小雨模様である。ガスで上部は何も見えない。
最近の週末悪天サイクルにはがっかりするばかりだ。
どうせ水に濡れるのだから雨でも行くしかない。
ここが奈井江ルート登山口。
林道跡を使った夏道はいきなりヤブ被りとなっており、夏山初心者は気持ちが萎えそうだ。
登山道には入らず、右手の荒れた林道を進む。
程なく不老の滝の看板が出る。
奈井江町では名勝となっているが、ヤブがボーボーで滝は遠くにチラッとしか見えず、観光客相手には不親切な状況だ。そもそも、訪れる人はほとんどいないのだろうけど。
不老の滝の紹介はこちら
沢に下りて少し進むと不老の滝の全容が現れた。
左岸のバンドを登る。案内看板には高さ45mと書かれていたが、せいぜい25m程度の2段滝だった。
上部にはいくつかの小滝が出るが、大きなものはない。
ガスガス、小雨、真新しい羆の足跡。
流れが細くなると、シダやフキ、イタドリのヤブ被りになる。
水道跡は意外にも上部まで続き、稜線のネマガリ漕ぎは短距離で済んだ。
Co920で夏道に当てる。笹が伸び放題で酷い状況だ。
雨でダニが隠れているだけマシではあるが・・・。
一等三角点と立派な看板のある美唄山山頂。
晴れていれば夕張山地の主稜線が東側にズラッと見えるに違いない。
奈井江ルートに比べ、美唄ルートには明瞭な登山道が続いているようだった。
この日は美唄ルートの登山会のはずだが、登ってきた形跡はない感じ。
悪天で中止になったのだろうか・・・。
山頂滞在中、風雨が一段と強くなる。
西面沢を下降する計画を変更し、奈井江ルートの夏道を使うことに決める。
こんな天候では無理する必要はない。
それにしても奈井江ルートのヤブ被りは酷い。
中腰で潜るのも大変だし、立つと顔の位置に笹が当たるので、不快指数は非常に高い。
足元の踏み跡はしっかりあって迷うことはないにしても、初心者にはおすすめできない。
山頂から1.5km程で林道跡に出る。
これより登山口までは、非常に歩きやすい道となった。