知駒峠―パンケーペンケー天北峠 2009.03.21-22
知駒峠―パンケーペンケー天北峠 2009/03/21-22 ・2名
音威子府と中頓別の境界の天北峠に車を1台をデポして、知駒峠のPに車を置いて7時30分出発。
道北にしては珍しく晴れている。
右手に特徴的な擂鉢山を見ながら進む。
数日前に降った雨により雪面がしっかりしまっており、幸運なコンディション。
時々右に中川町の町並みが見えるが意外に近い。
正面にはパンケペンケが重なるように見えるがかなり遠い。
東側には敏音知、そして遠く珠文―ポロヌプリの稜線が印象深い。
北風が強いが気温はそれほど低くもない。ただ沢形の上部では煽られるほどの風。
稜線上の松は疎らで途中から折れているものも多い。それほど気象条件が厳しいのだろう。
466手前から林道が確認できるが、明瞭にはわからない。
パンケ山手前450辺りで初めてシールをつける。青空もなくなり、風も強く体感気温は低い。
パンケ北面は急峻で、稜線もいやらしいので東をトラバースし、空荷で南側からピークに向かう。
稜線は猛烈な風が吹き荒れ、スキーもデポしてツボ足でピークへ。13時、山頂から見渡せば道北の山並みがパノラマで広がる。
再び歩き出すと、377付近で送電線下。
もう一時間くらい進めそうだが、ペンケを乗り越すほどの時間はなく、疲労も感じてきたため、15時30辺りをめどに進むことにする。
ペンケ手前450付近よりペンケ東側の緩い斜面に向かって下る。ペンケ東面直下の440付近の安全な場所を天場とするが、この辺りはモービル跡が凄い。
今日は予定より結構進めたと満足して就寝。
夜は時々雪がテントをたたく音がする。
1時間おきに目を覚まし寝不足。
3/22
5時前に行動開始。
予定ではペンケ東側をトラバースし、南側からピークをピストンするつもりであったが、ペンケ東面から稜線を見上げると登れそうだと、早めにペンケの稜線に直登。最後までスキーで押し通し、ペンケ北側650の稜線にあがる。
ここからが一苦労。急なためスキーデポしてピークに向かうが、クラスト気味の硬い斜面はアイゼン無しでは危険な感じ。浅いキックステップは何とか効くが、転倒しては間違いなく滑落して死ぬ感じだ。あと40mでピークというところでEIZI氏にピークを諦めるように促す。だが途中から彼が先行して危険な斜面をトラバース。
結局自分もEIZI氏のステップどおりに登るも、かなり危険な行動であった。
ペンケのピークに立つも、スキーデポ地点にどうやって帰るのか気が気でなく、登頂の喜びどころではない。
往路を戻るのはは危険すぎるのでピークから東面を降りることにする。
しかしこちらも危険でキックするたびに雪面全体が鈍く響き、大きくずれそうな恐怖に満ちる。しまいに全層雪崩の亀裂部に達し、生きた心地がしなかった。この行動は反省点が多かった。
スキーを履きザックの地点に戻ると、生きて帰れたという安堵感。気を取り直して進む。
三町村境界地点は平坦地であり、松の伐採跡が目立つ。
507へは急斜面であるが地形図にはない林道が通っていてその林道を使って507南に出る。
パンケから天狗山へ続く稜線はなかなか魅力的だ。ただ雪庇が怖そうだ。
鬼刺山も急な裾野が見えるが、上部は雪雲の中だ。
387山頂からは危うく西尾根に入りそうになったがコンパスを出して修正。雪もやや強くなってきたがちょうど良い気温で歩きやすい。
260手前では初めて知駒からペンケまでの稜線が見られたが知駒のアンテナ群は遠すぎて霞んでいる。正直良く来たものだ。
携帯を出すとメールが入っていて、音威子府警察から天北峠のPにデポした自分の車が不審車両として扱われているとの内容でビックリ。派出所に連絡する。
ここからはわかり辛い地形を地図で確認しながらすすむ。ただ、稜線には地形図にはない林道がずっとついており、北大の作業道と思われる。
やがて右手に国道が現れたが最後の最後まで稜線どおりに進み、13時45分天北峠に達し、長かった縦走を終える。
メンバー 名寄EIZI氏、ogino