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先日、久々に映画に行ってきました。
鬼滅?国宝?いえいえ、「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」です。
私、東野圭吾作品好きですし、福山雅治さんが演じる「ガリレオ」シリーズも好き
となれば、今やっている映画に行くしかないと思って勇んで映画館へ・・・
実は「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」の原作は読んでいたので、結末はもう知っての状態での観覧。後は福山雅治ら俳優陣の演技で原作イメージがどこまで再現出来ているかです。
ということで、本日、原作の紹介・感想と共に、映画の感想なんかも行いたいなぁと思っています。
それでは、いつも通り原作のあらすじ紹介から・・・
【あらすじ】
結婚式を2か月後に控える神尾真世は、結婚式の準備と仕事に忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、故郷で一人暮らしをしていた元教師の父が亡くなったとの警察の連絡が!急いで帰郷した真世は冷たくなった父の遺体と対面した。警察の話だと何者かに殺されたらしい。穏やかで温厚な父が何故殺されなければならなかったのか?警察からの要請で殺害現場の実家の検分に立ち会っていた真世の前に、突如、叔父を名乗る男が現れる。元マジシャンで今は東京でバーを開いているという胡散臭い男は、警察を頼らず兄を殺した犯人を探し出すというのだが・・・
【本と映画の感想】
ブログ冒頭でも言ったのだが、私は、東野圭吾作品が好き。そして福山雅治演じる「ガリレオ」作品が好きという事で久々に映画館を訪れた私。感想としては・・「紅葉の映像が綺麗だった!」である。うそうそ。いやまあ本当。確かに「紅葉の映像が綺麗だった」
映画の内容に関しては、既に映画を観る前に原作を読了している。なのでミステリーなのに「犯人が誰か」と、そこに至るストーリーはもう知った状態でミステリー映画を観るというのは、なかなか辛いものがあるんですよ。
もう福山雅治、有村架純、他の役者さんの演技がどれだけ原作の良さを出してくれているかだけ。
原作のストーリーは、兄を亡くした弟(武史)が犯人探しをするのを、父を亡くした娘(真世)が見守っているという感じ。真世は、武史が巧みな話術とマジシャン譲りの手癖の悪さを使って、主に教師だった兄の教え子達から話を聞いていくのを傍観するのだ。
そして徐々に真世の代の元生徒たちの中に犯人がいると確信する武史は、彼らを集め謎解きを始める・・・っていう感じで、ミステリーとしてはオーソドックスな展開で、武史のマジシャンらしさは、手癖の悪さぐらいで、「ガリレオ」や「名探偵コナン」の様に「犯行方法のトリックを事細かく解いていき犯人を探すスタイル」では無くて、「巧みな話術」による「探偵的活動で周辺人物から必要な話を聞き込んでいく」スタイルのお話だ。
そして犯人が明らかになっても、「何故被害者を殺したか?」という動機の弱さは原作を読んだ時も感じていたが、映像になっても、やはり弱い。なので映画が終わっても何かしらの感動があったか?と言われても正直困る作品だった。
ストーリーも伏線が散りばめられても、それほど難儀な感じではなく、ただ登場人物がやたら多く彼らの語る実は本筋にとってどうでもいい話が多いだけ。伏線から犯人を決め打ちで推測しても結構な確率で当たるのではと思える程、あの人なのだ。
なので、福山雅治や有村架純をはじめ俳優さんの演技の問題があったわけでは無いのだが、やはり感想は「紅葉が綺麗だった」なのである。
まあ私としては、原作東野圭吾×福山雅治の映像を観たかっただけ。ガリレオの「容疑者Xの献身」などの様な強い衝撃を受ける事もないのは判っていたので、元マジシャンの男を演じる福山雅治が、物語の主人公の胡散臭さを見事に演じた所が観れただけで元取ったと思う事にした。
【解説】
①本作の著者は東野圭吾さん
本作の著者は当ブログでもお馴染みの大人気ミステリー作家の
東野圭吾(ひがしのけいご)さん。
1958年大阪市生野区生まれの67歳。
1985年、『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞しメジャーデビュー。
1999年、『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞
2006年、『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞受賞、第6回本格ミステリ大賞受賞
2008年、『流星の絆』で第43回新風賞受賞
2012年、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文藝賞受賞
2013年、『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞受賞
2014年、『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。
など数々の文藝賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」「ミステリーが読みたい」などの出版社企画において常に作品の名が上がるなど、大ヒット作を連発。多くの作品がテレビドラマや映画化されるなど日本を代表する推理作家さんです。
代表作
・放課後
・白夜行
・手紙
・容疑者Xの献身
・ナミヤ雑貨店の奇跡
・流星の絆
・祈りの幕が下りる時