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先日、SNSのXの投稿に、熱が出たので近所の医院に行ったら、屋内に直ぐに入れてもらえず駐車場にてインフルエンザとコロナの検査を行わされて、結果の出るまで駐車場に留め置かれた(怒)というものがあった。
この方は久々に医者に行ったという事で、今では風邪の諸症状が出た患者は、屋外とかでインフルエンザやコロナの検査を行われるものだと知らなかった様だ。
「えっ、新型コロナってもう治まったんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、新型コロナ感染症は5類へ格下げされただけで、今も感染者はいるし重篤になる人もいるんです。ただワクチン接種が無料で無くなっただけで・・・
なので今でも医院はインフルエンザや新型コロナの感染者に敏感ですし、感染者を増やさない様に検査も行っているんです。
ということで事、本日はその感染症について題材にしている作品の紹介です。
では、どうぞ!
閑話休題
はい、それでは本の紹介へと参ります。
本日紹介する作品は、真山仁さんの『ウイルス』です。
いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
コロナ禍が収まり平常な営みが戻ってきた日本で未知のウイルスが出現した。
凄まじい感染力と致死率で瞬く間に拡がり犠牲者が増える中、飛び交うデマと陰謀論
政治家と医療関係者に問われる、コロナ禍で経験した過ちを繰り返さない事。日本消滅が危惧される中、政府と医療関係者はウイルスの猛威を封じ込める事が出来るのか?
【解説】
①本作の著者は真山仁さん
本作の著者は真山仁(まやまじん)さん。1962年大阪府堺市生まれの63歳。
小学校6年の時「世の中を変えるには・・」「たった一人の人間が社会に向けて『世の中がおかしい』と物申せる職業は何か?」と考えた結果、小説家になる事を志す。
以後、小説家になるため、3日に1冊のペースで小説を読みあさり、高校時代には原稿用紙550枚の作品を江戸川乱歩賞に応募するなどした。
同志社大学政治学科卒。
1987年、読売新聞中部支社に入社、岐阜支局記者として勤務。
1990年退職しフリーライターになる。
2003年、『連鎖破綻 ダブルギアリング』で作家デビュー。
2004年、ハゲタカファンドを題材にした経済小説『ハゲタカ』を発表。
2007年、NHKにて『ハゲタカ』がTVドラマ化。
2018年、テレビ朝日で『ハゲタカ』が再ドラマ化。
2019年、テレビ東京で『ハゲタカ』のスピンオフドラマが放送された。
【代表作】
・ハゲタカ
・富永検事「権力と正義」シリーズ
・『そして、星の輝く夜がくる』他震災三部作
②ディザスター(災害)小説とは?
ディザスター(災害)小説は、巨大地震、火山噴火、パンデミックなどの危機的状況下での人間ドラマや社会の崩壊と再生を描くパニック・クライシスノベルです。日本においてまず上げられる作品が小松左京さんの『日本沈没』、他には高嶋哲夫さんがこのスタイルの小説を得意にしており数多くの作品を発表しています。多くは地震を題材とした作品が多いのですが、本作の様にウイルス感染の猛威を描いたパンデミック系のディザスター小説も多く発表されています。
【感想】
経済小説の『ハゲタカ』で知られる真山仁さんが、新たな医療系ディザスター小説を発表してきました。
コロナ禍をやり過ごしてきた日本に致死率50%の強烈なウイルスが発生!という物語です。
問うてきたテーマが、政府と医療関係者が世間から浴びせられる非難や情に屈せず冷徹に命の選択(トリアージ)が出来るのか?と、飛び交うデマと陰謀論をどう抑えていくのか?の2点です。
医療の最前線で、もう助からないと判断できる患者に治療行為をとり辞めて、まだ助かるであろう患者に医療資源(医療機器、薬、人材)を集中するトリアージに苦悩する医療関係者。
「命の選別」という総論を受け入れつつも、いざ自分の身内が医療行為の中止の対象になった時、それに耐えられず医療関係者を責めてしまう家族達。
そして国家を背負い、非難の嵐の中でも毅然とした態度を取り続けなければいけない政府首脳達の苦悩。
陰謀論や間違った医療情報を信じ込み、偽情報を拡散し悦に入る人々。
そんな人間模様が繰り広げられる中、拡散・増殖が繰り返されパンデミックによる危機は静かに広がっていく・・・
私はディザスター映画や小説が好きで観たり読んだりが好きなのですが、やはり「未曾有の危機に突然襲われた人類はどう対処するのか?」という人間ドラマの妙が何とも言えず好きですわ。
今作は上記の様にテーマが2つに絞られていますので大変読み易い作品です。
特に2つめの「飛び交うデマと陰謀論」については、コロナ禍でも猛威を振るい、ウイルス対策の足をひっぱりました。いや今でも「ワクチン接種反対論」はSNSで叫ぶ方がいて一定の支持がありますね。SNSでの情報発信が誰でも行える時代に、ソレをツールとして不確かな情報や陰謀論を流す困った人達。
ディザスター(災害)発生時で市民に不安感が増している時だからこそ、偽情報に踊らされる人達。政府はどう対処していくのか?が問われる時代です。
特にウイルス感染は、時として大きく国力を落とし、犠牲者を多く出す災害。それが陰謀論や偽の治療方法などのデマ情報によって衰退していく様を著者は危惧しています。
「情」に捕らわれず「理」を持って冷徹に目的を遂行する強い意思が、ウイルスとの戦いに勝ち残る手段であると述べています。
本作はフィクションですが、ディザスター(災害)に対して人類が対抗する大切な知恵であり、市民も肝に銘じる必要がある教科書的な一冊ではないかと私は思います。
おすすめです。
ということで本日はここまで!じゃあまたね!





