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GWも後半、皆様は如何お過ごしでしょうか?

 

私はGW前半は家の雑用片付けをあれこれ行って忙しく、30~2日までお仕事。後半に入ってようやく時間が空いたので購入しておいた本を読んでいる最中です。

こうしてダラダラとくつろいで本を読めるまとまった時間は本当にうれしい。

さあ、GW中何冊読めるかな?

 

閑話休題

 

はい、それでは本の紹介へと参ります。

 

本日紹介する作品は、以前にも紹介した、小鳥屋エムさんの異世界転生系のライトノベル作品『魔法使いと愉快な仲間たち』シリーズの第2巻。

『モフモフと楽しい隠れ家探し』です。

 

いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

戦後の日本を孤独に生きた老人愁太郎が孤独死したら神様が異世界にシウとして転生させてくれて早14年。シウは冒険者を努めながらラトリシア国にある魔法学校の最高峰シーカー魔法学院の生徒として充実した毎日を送っていた。転生前は孤独に生きたシウだったが、転生後のこの世界での暮らしでは大事な家族や友人が多くできた。

ある日、下宿先の主人であるカスパルが古代書を手に入れる為に闇オークションに出かけるというので護衛も兼ねてシウもお供することになったのだが、シウはそこで剣呑な状況のあるものを見てしまって・・・

 

 

【解説】

 

①本書の著者は小鳥屋エムさん

 

本書の著者は小鳥屋エムさん。年齢出生地略歴は不明。

カクヨムにて異世界ファンタジー作品を投稿する作家さんです。

2018年2月、KADOKAWAより『魔法使いで引きこもり~モフモフ以外とも心を通わせよう物語~ 』刊行

 

代表作

・魔法使いで引きこもり?

・魔法使いと愉快な仲間たち

・家つくりスキルで異世界を生きのびろ

・小鳥ライダーは都会で暮らしたい

 

②本作は『魔法使いで引きこもり』シリーズの続編シリーズの2巻目です。

 

本作は『魔法使いで引きこもり』シリーズの続編シリーズの2巻目です。

 

『魔法使いで引きこもり』シリーズのあらすじは・・

生涯を孤独に生きた愁太郎おじいちゃんは女神様によって異世界への転生し新たな人生を歩むことになった。

新たな世界である夫婦の元に生まれた赤ん坊は、山で魔物に襲われ、夫婦は絶命。駆けつけた元冒険者で樵のヴァスタ爺さんに拾われ彼の元で育った子供はシウと名付けられすくすくと育った。そんな生活もヴァスタ爺さんが病で亡くなることで終了し、シウは王都へ仕事を得るために旅立つ。

 

旅路の途中、希少獣が生まれるとされる玉子石を拾い温め続けたシウ。孵ったのは猫型の騎獣だった。シウは彼をフェレスと名付けると新たな生活に思いを馳せ王都への道を進んで行くのだった・・・

 

山育ちで引きこもり状態で生活をしていたシウは女神様に貰ったチートな能力を活かして冒険者として、また魔法学校の学生として、またモノ造りの開発者として生きていく・・・その過程で多くの人と知り合い、友誼を結ぶことでシウの世界は広がっていく・・前世では孤独に生きたお爺ちゃんは、新たな世界で人との繋がりを大切に生きていく・・・

 

【感想】

 

本作は15巻まで刊行された『魔法使いで引きこもり』シリーズの続編シリーズ『魔法使いと愉快な仲間たち』の2巻となります。

 

自分は小鳥屋エムさんの『魔法使いで引きこもり』シリーズの、ライトノベルの転生モノの中では格段に優しい雰囲気と主人公シウと彼と知り合った多くの人達との交流模様が大好きで、「推しの作品」なんですが、今巻もそれを裏切りません。

 

もちろん彼のモフモフたち、フェレス、クロ、ブランカ、同じ転生者でおちゃめな聖獣のロトスの可愛さも健在!

 

そんな今巻のお話の目玉は、彼が奴隷を買ったこと。

 

ライトノベルの異世界ものには良く使われる「奴隷制度」の表現については、一部の方々にフィクションであっても表現するべきでは無いという意見もありますが、私はフィクションにおいて「殺人や暴力」「不平等な制度や法律、社会構造」などの忌むべき表現も物語を語る上で必要な表現なら肯定するべきだと思っています。

 

おっと話が逸れてしまいましたね。話を戻して、ココからはネタバレ要素が多いのですがこの本のキモなのでこのまま行きます。

 

今巻ではシウの下宿先の主人で同級生のカスパルが趣味の古代書取得に闇オークションに行くというのでシウが護衛として付いて行くことから始まります。そこで闇オークションで開かれていた奴隷のオークションである女の戦場奴隷を見かけ彼女のある事情が見えてしまったシウが彼女を保護する為に彼女を競り落とし、下宿先のブラード家に連れ帰るという次第。

 

『魔法使いで引きこもり』シリーズの世界での奴隷制度は多くのライトノベルの奴隷制度とほぼ同じシステム。重い犯罪を犯した『犯罪奴隷』は鉱山などでの重労働を強いられますが、借金が返せなくなった代わりに身売りする『借金奴隷』、戦場で捕虜になり本国から賠償金や買い戻し金が払われなかった為奴隷となる『戦場奴隷』として売られ労働者として売られます。彼らには移動の自由などはありませんが、「衣食住の提供。税金支払い」「性的サービスの強要禁止」「極少ない金額ですが給与を払われる」という権利を所有者に行使できる立場です。一番近い処遇だと日本の古き昔の時代に行われていた商家の「住み込みの丁稚奉公」みたいな立場ですね。衣食住の提供と極わずかのお小遣いのみで商家で働く奉公人といった立場です。

 

 

今巻でシウが連れ帰った女性の豹型獣人のアントレーネは戦場で捕虜になり引き取りの賠償金が払われず「戦場奴隷」として王都に連れてこられた人。仲間に裏切られ、戦場の常として女性として辛い目にもあった女性です。そしてその結果を鑑定魔法で見てしまったシウの琴線に触れ、彼女を保護し彼女の人生の責任も引き受ける決断をするシウ。そして彼女を引き取ったシウの決断を肯定し彼女の世話を助けてくれるブラード家の面々の優しさ。

 

シウには「社会を改革して王になる」とか「周りにいる者すべてを助ける」とか、大それた事なぞ意識せず、ただ自分の目に入った、彼の広げた手の間に入る、彼の心の琴線に触れた者を全力で助ける。それぐらいがなんともほど良い感じ。

 

知り合った者同士がお互い助けて助けられて友誼を結び関係性を深めていく。そんな気持ち良い雰囲気を漂わせる本作。今巻もその「助けて助けられて」物語の世界を広げていく新たなキャラクターの登場!で物語世界はますます広がっていく。

 

読んでいて「気持ち良い」「癒やされる」「胸がホッと温かくなる」そんな物語をお求めならば本シリーズ「魔法使いと愉快な仲間たち」と前シリーズ「魔法使いで引きこもり」を是非手に取ってお読みください。お薦めです。

 

ということで本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事には、アポロパパさん、ニッキーさん、のイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。