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節分、バレンタインデーを過ぎて、日の入り時間が遅くなって、一月前は夕方17時過ぎて18時には真っ暗だったのが、夕方17時を過ぎてもまだ明るさを保ってくる様になってきました。

 

TVのニュースでは静岡県賀茂郡河津町の河津桜祭り🌸や関東地方に春一番が吹いたというニュースが聞こえてきて、「春」が意識されるようになってきました。

 

「いや春なんてまだまだ!」という声が北陸、東北、北海道でお住まいの皆様から聞こえてくる気がしますが、春は徐々に近づいて来ています。

 

震災で大きなダメージを受けた地域も春になって雪が消えてくれば、復旧復興が加速するはず。

 

その一助になる、北陸地域の産物を買う、旅行に出かけるなどで北陸地方に金を落とすとか、今一度義援金を送る行為をしようかなと思います。

 

震災のニュースが減ってきている中、継続的に無理ない支援の手を与える事を考えなければいけないのではと思いました。

 

閑話休題

 

はい、それでは本の紹介へと参りましょうか。本日紹介する作品は、本城雅人さんの警察小説、『逆転 二係捜査(2)』です。

 

 

いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

【あらすじ】

十年前、日野市の女児殺害の容疑で逮捕された野村栄慈 は、二審で逆転無罪となった。だがその直後、野村は茨城で起きた女児殺害事件の容疑者として再び逮捕された。そこで警視庁捜査一課の二係捜査班の信楽と森内の二人に上司から茨城で起きた女児殺害事件の捜査本部への協力を命じられる。

日野市で起きた女児殺害事件の捜査には信楽も捜査に加わっていたのだ。無罪判決を受けた因縁の事件の容疑者の新たな事件の関与を証明すべく二係の信楽と森内は事件の資料を再検討し始めるのだが・・・

 

【感想】

 

本城雅人さんの警察小説『二係捜査』シリーズの二巻目が本作!

そういえば一巻は当ブログで紹介していませんでしたね。一巻はまたご紹介するとして、本作はオーソドックスで王道の警察小説らしい作品です。

 

主人公は、警視庁捜査一課内では窓際係「二係」所属の信楽と森内の先輩後輩コンビの事件捜査を描いた作品。

 

「二係」は、警視庁管内で届け出が出された行方不明者と最近起きた事件の逮捕者との関連を調べ、結びついたら逮捕者から自供を引き出し、行方不明者が生存していれば救出。遺体が発見されれば殺人と死体遺棄で容疑者を送検する役目。

そんな「二係」には先輩の信楽と後輩の森内しか班員がいない。

 

そんな二人が今回関わる事件が、茨城で起きた女児殺害事件の助力!

茨城の事件で逮捕された容疑者が、かつて信楽が捜査に加わっていた東京都日野市で起きた女児殺害事件の容疑者だった野村だったのだ。野村は女児殺害事件の容疑者として裁判にかけられたものの先頃「無罪判決」が出たばかり。

 

因縁の容疑者が引き起こしていたと思われる新たな事件の捜査に二係の二人の意気込みが上がる。

 

立ちふさがるのが、「人権派弁護士」「冤罪弁護士」との異名で呼ばれ、先頃の裁判で野村の無罪を勝ち取った岸弁護士。岸はあらためて野村の弁護を引き受け、野村は事件に関与していないと主張!警察側と相対峙していく、果たして事件の真相は?という流れ・・・

 

物語は、事件捜査を行う二係の森内視点、「冤罪弁護士」と、名声が上がりなんとしても名声を維持したい弁護士の岸目線、事件の真相とスクープを狙う中央新聞記者の藤瀬目線の三者の目線でドラマが進行!

 

物語を読んでいくと、警察の捜査を邪魔してくる弁護士の岸が憎たらしい。

もう物語の中心になっているのが弁護士の岸!

 

そんな、捜査に介入&牽制してくる岸を尻目に、地道に資料の検討、聞き込みに邁進する二係の二人。そんな地道な捜査活動から一筋の光明が!・・という警察小説の王道的展開!

 

目新しさはない物語ですが、読者が望む、最後には「悪党」の犯罪を暴き出すというオチの快感は十分味わえます。

 

ということで王道の展開の警察小説なので安心して読める一作です。どこかでこの本を見つけたたら是非手に取ってみてください。お薦めです。

 

【解説】

 

①本作の著者は本城雅人さん!

 

本作の著者は本城雅人(ほんじょうまさと)さん。1965年神奈川県生まれの58歳。

明治学院大学経済学部卒業後、産経新聞社入社。「サンケイスポーツ」の記者としてプロ野球、競馬の担当する。20年間記者を務めた後、作家に転身!

2009年、スポーツ小説「ノーバディーノーズ」にて作家デビュー。

2010年、「ノーバディーノーズ」が第1回サムライジャパン野球文学賞大賞受賞。

以後スポーツ記者だった過去を生かしたスポーツ作品を多く手掛ける。

2017年、「ミッドナイト・ジャーナル」が第38回吉川英治文学新人賞受賞。

2018年、「ミッドナイト・ジャーナル」がテレビ東京系列で竹野内豊主演でドラマ化「ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実」で放送されました。

主にスポーツ小説やミステリー作品を発表し続ける作家さんです。

 

代表作

・「ノーバディーノーズ」

・「ミッドナイト・ジャーナル」

・「トリダシ」

・「傍流の記者」

・「不屈の記者」

・「二係捜査」シリーズ

 

ということで本日はここまで!じゃあまたね!