ブログ主です。当ブログへの訪問ありがとうございます。
先日、父親のスマホ契約をMVNO他社の替えたのに続いて、自分もスマホの契約会社を替える事にしました。
そこでWebにて今まで契約していた会社のホームページでMNP予約番号を発行してもらおうとしたら、一向に発行までたどり着かない!あれやこれや2時間かけたので、諦めて、次の日の昼、契約会社のサポート電話番号から担当オペレーターとのチャットを介してなんとかMNP予約番号を発行してもらう事ができました。
そもそもWebでMNP予約番号を発行してもらうのは、人手を介さず経費を節約してサービスを行う為のはず。それが容易に発行手続きができず、結局電話経由でオペレーターとのチャットで発行手続きを行わざるを得ないのは本末転倒なことではないのでは?
今回の事で、もっとWeb上で各種手続きが容易に行える様にシステムを組み上げて欲しいと思いました。
閑話休題
はい、それでは、いつもの様に本の紹介へと参りましょう。
本日紹介する作品は、馳月基矢さんの時代小説、
『伏竜 蛇杖院かけだし診療録』です。
いつもの様にあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
文政四年の春二月、江戸に悪い風邪が流行った。咳の一つ二つで移ってしまうこの風邪は乍ち江戸の町に流行り。ひどい熱、頭と身体の節々を襲う痛み、止まらぬ咳、拗らせば肺病を発症し死に至る。
そんな流行り病に旗本長山家の次男坊・瑞之助が掛かった。身体が頑強でろくに病に掛かった事がなかった瑞之助。家族は江戸中の医師に治療を頼むも、治す事叶わず熱、咳、頭痛、身体の痛みに衰弱していく。家族は最後の手段と江戸の郊外小梅村にある治療院「蛇杖院」の医師に瑞之助を任せる決断をした。
瑞之助を受け入れた蛇杖院の献身的な治療で九死に一生を得た瑞之助。
人の命を救うという大義に魅せられた瑞之助は、蛇杖院の蘭方医・真樹次郎に弟子となることを志願する。初めは弟子取りを拒んでいた真樹ら蛇杖院の者達だったが女中頭のおけいの口添えで下働きとして雇われ瑞之助は医師への第一歩を踏み出すのだが・・・
【感想】
本書は、世間知らずの旗本家の若者・瑞之助が、腕は良いが一癖も二癖もある医師達が集まる医師の梁山泊的な治療院へ弟子入りして医師を目指す青春時代小説です。
流行り病にかかり、命の危険に見舞われた旗本の息子・瑞之助はどの医師でも治療出来なかった病を退治してみせた蛇杖院の医師・真樹次郎らの医術に魅せられ、医師を目指す決意をする。
蛇杖院は長崎の唐物問屋の娘・玉石が、腕は良いが、脛に傷を持つクセもの医師達を集めて造った治療院。そんな治療院に下働きとして医師への第一歩を踏み出した旗本息子の瑞之助。
しかし医師への道は瑞之助が考えていた程甘くはなかった。
病にかかった患者達には、誰ひとりとて同じ事情で患っているわけではない。時には嘘を付き、強がり、悩みを隠す。
そんな患者から放たれる言葉にビビリ、他人との距離の詰め方に悩み、患者の内心に強く踏み込んでいけない瑞之助。
そんな瑞之助を見守りつつも時に厳しく、しかし懐深く接し声をかける真樹ら蛇杖院のみんな。
そんな後押しの声を旨に成長の兆しを見せる瑞之助・・・という感じで物語の序章というべく一巻を読み終わった。
江戸時代に医師を目指す若者の成長譚!の序の章といった巻。
語り口は全体的に穏やか系。でも時々、ピリリと辛口のセリフも!これからもっとおもしろくなっていきそうなお話だと感じました。
最新刊はこの2月に第5巻『風 蛇杖院かけだし診療録』が発刊!
自分も早く第二巻以降を読みたいと思いました。
【解説】
①本書の著者は、馳月基矢さん
本書の著者は、馳月基矢(はせつきもとや)さん。1985年長崎県五島市生まれの39歳と若い!
長崎県長崎北陽台高等学校卒業後、京都大学文学部で東洋史を専攻。その後、同大大学院修士課程修了。
2019年、『氷月あや』名義で発表した『ハツコイ・ウェーブ!』が小学館第1回日本おいしい小説大賞最終選考。コレがきっかけで
2020年、『姉上は麗しの名医』でデビュー。同作は第9回日本歴史時代作家協会賞の文庫書き下ろし新人賞を受賞した。
時代小説作家界の期待の若手!
代表作
・姉上は麗しの名医
・拙者、妹がおりまして
・帝都の用心棒 血刀数珠丸
ということで、本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事にはサコダさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。