ブログ主です。本日も当ブログを閲覧いただきありがとうございます。

 

9月に入ってもまだ暑い日が続いていますが、朝晩は若干ですが涼しい風が吹いてきている感じがしてきました。

 

日の入りも早くなり、仕事終わりの帰宅時、暗くなってきて通りを走る車がライトを点灯し走る様になっています。

 

そういえば蝉の鳴き声も聞こえなくなりました。

 

昼間は暑くとも、季節は「秋」に向かっているのが判ります。

 

今年も後4ヶ月、時が流れるのが早いなぁと感じるおじさんでした。

 

閑話休題

 

はい、それでは、本の紹介へと参りましょうか。

 

本日紹介する作品は、堂場瞬一さんの『アナザーフェイス2 敗者の噓』です。「えぇーまた!堂場瞬一!」と不満のある方もいるかもしれませんが、先週告知した様に堂場瞬一さんの作品の連続紹介はこれで一旦終了しますので、どうかおつきあいください。

 

それではいつもの様にあらすじ紹介から参ります。

 

 

【あらすじ】

 

神田神保町で強盗放火殺人事件が発生した。捜査本部が開設され、有力容疑者としてスポーツ用品店の店長・渋谷が任意の取り調べを受けている最中に自殺。その直後、渋谷のかつての同級生だった女弁護士・篠崎優が自首してきた。しかし取り調べが始まると彼女は黙秘し捜査は暗礁に乗り上げた。

そんな状況に特別指導官の福原は刑事総務課の大友鉄を特命で呼び出し捜査本部に放り込むのであった・・・

 

 

【解説】

 

①本作の著者は堂場瞬一さん

 

本作の著者は堂場瞬一さん。1963年茨城県生まれの60歳。

1986年、大学卒業後、読売新聞東京本社に入社。社会部記者や雑誌編集者として勤務する中、執筆活動を行う。

2000年、スポーツ小説の『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞でメジャーデビュー。

2012年、読売新聞社退社。専業作家の道へ。以後、主にスポーツ小説と警察小説の作品を発表し続ける。

2015年、デビュー15年目で著作100冊を達成!日本最速での達成とも言われる。

今も意欲的にに作品を発表し続けている売れっ子作家さんです。

 

②「アナザーフェイス」シリーズってどんな話?

 

「アナザーフェイス」シリーズは堂場瞬一さんの代表的警察小説シリーズの1つ。

主人公は2年前妻を事故で亡くしたシングルファーザーの警察官の大友鉄!警視庁で一二を争うイケメンで学生時代は役者をしていた過去を持つ、現在小学2年生の息子を抱え仕事と育児の両立に奮闘中!(※シリーズ中に息子も成長、高校生に・・)

かつては捜査一課の刑事だったが、仕事と育児の両立の為に自ら異動を申し出て定時帰宅が出来る刑事総務課勤務をしている。

 

だが大友の「不思議と相対した容疑者から自白や重要事項を話させてしまう落としのテクニック」を持っていて、それを惜しんだ元上司で刑事部No.3の福原刑事指導官は自身の権力を使い大友の刑事としての腕がサビつかない様に、解決が難しそうな事件が起こるとその事件の捜査本部に特命で放り込むのだった。

 

 

【感想】

 

はい、今回もまた堂場瞬一作品の紹介と相成りました。コレで堂場作品の連続紹介も一旦終了しますのでどうかおつきあいください。

 

シングルファーザーで子育てと仕事の両立に奮闘中の大友鉄(主人公)の物語。今回も元上司だった刑事指導官の福原に見込まれて難事件の捜査に借り出されます。

 

事件は1ヶ月前に神田神保町で起きた老夫婦宅強盗放火殺人事件。

捜査本部が開設され、有力容疑者としてスポーツ用品店の店長・渋谷があがり任意捜査で絞り上げている最中、容疑者は自殺してしまった。捜査本部は被疑者死亡で書類送検して幕を下ろそうとした所、渋谷の同級生だった女弁護士・篠崎優が自首してきた。しかし篠崎は取り調べが始まると黙秘し捜査は停滞。そこに福原のゴリ押しで大友鉄が捜査本部に送り込まれて来るといったお話。

 

ゴリ押しで捜査本部に投入された大友鉄に、捜査本部を取り仕切る捜査一課管理官の岩永は冷たい態度で接しあからさまに疎んじる。孤立気味の大友は、同期の高畑敦美、柴克志を仲間に共に女弁護士・篠崎優の周辺を取り調べるのだが・・・という感じ。

 

基本、大友目線で展開する警察小説で、丁寧な聞き込み捜査の繰り返しで事件の謎に迫っていくスタイル。

 

読んでみると、謎解きに関してはアナザーフェイスシリーズにおいて一番おもしろいんじゃないかな。

 

そのおもしろポイントというか、見どころは!

 

ミステリーの面は、

 

強盗放火殺人事件として取り調べていた容疑者が自殺!その直後に女弁護士が犯人を名乗り自首してくる。⇒ そこで起きる疑問。

①「自殺した容疑者は本当に犯人だったのか?実は冤罪だったのでは?」

②「自首してきた女弁護士にはどんな意図があって自首してきたのか?」

という2つの謎解き

 

人間ドラマの面では・・

①主人公の「事件捜査に無理やり参加させられながらも捜査官としてのやり甲斐を感じている自分」と「幼い息子の世話を義母に預けて任せてしまっている後ろめたさ」の、相反する想いに揺れる内心。

②ゴリ押しで捜査本部に入ってきた大友に反発し疎んじる管理官の岩永との対立した中での事件捜査。

 

読者は上記の4つのポイントを念頭に置いて、主人公を俯瞰で見守る感じで捜査の行方を見守っていく。

 

そこで起きる事態の急変に大いに緊迫感を感じ、事件の解決後にはその顛末に驚くことになる。

 

いやーアナザーフェイスシリーズの中では一番驚いた作品。どんでん返しが素晴らしい作品です。

 

ミステリー作品なんでコレ以上は語れませんが、いやーおもしろい。是非手に取ってみることをお薦めします。

 

ということで本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事には、しばいぬだいすきさん、れんげさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。