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2023年8月23日、ロシア西部で、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジン氏(62)と幹部らが乗ったビジネス機が墜落する事故があった。
ワグネルはロシア政府から資金提供がなされていた民間軍事会社で、ロシアとウクライナの戦争でも最前線で戦い続けるなど大きな働きをしていたが最前線で使い潰された側面があった事もあり2023年6月23日、ワグネル創始者プリコジン氏の指揮の元反乱を起こしモスクワに向かってワグネルの部隊を進撃させる事件を起こした。
6月25日にはベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介で和解撤退を開始、プリゴジン氏はベラルーシへ亡命することになったはずであった。
そのプリコジン氏とワグネル幹部が乗ったビジネス機が機内に仕掛けられた爆弾の爆発で墜落し全員死亡したという話が舞い込む中、6月24日、ロシアのプーチン大統領はプリコジン氏を「過ちを犯したが結果も残した」と遺族に哀悼の意を表すメッセージを表した。
この事件を偶然起こった事件だとは誰も考えないであろうが、ロシア政府は「偶然起こった事故」を主張している。
ロシアではプーチン大統領を非難する反意を表した企業の社長やジャーナリストなどが「偶然起こった事故」で亡くなる事が多数起きているが今回も和解したはずのプリコジン氏らが亡くなり、プーチン大統領が哀悼の意を表している最中、あったワグネルの基地があった場所にロシア政府の重機が侵入し戦死者の墓が荒らされるという事態も起こっているとされていて、今回の事件にロシア政府が関わっている気配がぷんぷんである。
今回の墜落事故は、さいとうたかを氏のコミック「ゴルゴ13」で起きる陰謀劇を思わせるもので、まさしく事実は小説よりも奇なりという感じで。ロシアでは、こうもあからさまな出来事が起きるのかと思ったので、備忘録的に記して置こうと思いました。
閑話休題
はい、それでは本の紹介へと参ります。
本日紹介する作品は、堂場瞬一さんの警察小説!アナザーフェイスです。
「えぇーまた堂場瞬一!」と言う声が聞こえてきそうですが、この2ヶ月間、堂場瞬一さんの警察小説のラストラインとアナザーフェイスの2つのシリーズにハマりましてほぼコレしか読んでいないんで他にはネタ無し。なので今回と次の、後2回ほど堂場瞬一さんで行くのでご勘弁ください!
それではいつも通りあらすじ紹介から行くのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
2年前妻を事故で失い幼い我が子を抱えた警視庁捜査一課の刑事の大友鉄は、自ら異動を申し出て定時帰宅が出来る刑事総務課に移り子育てと仕事の両立に奮闘していた。
しかし過去2度に渡り大友の上司を勤めた刑事部の実質No.3の福原聡介刑事指導官は大友の刑事としての才を惜しみ解決が困難と思われる事件が起こると特命で捜査本部に送り込み捜査官としての腕をサビつかない様に仕向けるのだった。
福原の指示によって事件捜査に参加させられる事によって、息子の世話が疎かになることに後ろめたい気持ちを抱きつつも、内心事件捜査に参加することにやり甲斐を感じてしまう大友。
そんな大友が今回参加することになったのは、都内の銀行に務める銀行員の息子(6歳)の誘拐事案。銀行に身代金を要求する犯人に対して身代金受け渡しの際の逮捕を狙った捜査陣だったが犯人の意表を付く手段で誘拐された幼子は無事だったがまんまと身代金を奪われてしまう。大失態の捜査陣。大友達は犯人の行方を探して一から捜査をやり直すのだが・・
【解説】
①本作の著者は堂場瞬一さん
本作の著者は堂場瞬一さん!1963年茨城県生まれの60歳。
1986年、大学卒業後、読売新聞東京本社に入社。社会部記者や雑誌編集者として勤務する中、執筆活動を行う。
2000年、スポーツ小説の『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞でメジャーデビュー。
2012年、読売新聞社退社。専業作家の道へ。以後、主にスポーツ小説と警察小説の作品を発表し続ける。
2015年、デビュー15年目で著作100冊を達成!日本最速での達成とも言われる。
今も意欲的にに作品を発表し続けている売れっ子作家さんです。
②「アナザーフェイス」シリーズってどんな話?
「アナザーフェイス」シリーズは堂場瞬一さんの代表的警察小説シリーズの1つ。
主人公は2年前妻を事故で亡くしたシングルファーザーの警察官の大友鉄!警視庁で一二を争うイケメンで学生時代は役者をしていた過去を持つ、現在小学2年生の息子を抱え仕事と育児の両立に奮闘中!(※シリーズ中に息子も成長、高校生に・・)
かつては捜査一課の刑事だったが、仕事と育児の両立の為に自ら異動を申し出て定時帰宅が出来る刑事総務課勤務をしている。
だが大友の「不思議と相対した容疑者から自白や重要事項を話させてしまう落としのテクニック」を惜しんだ元上司で刑事部No.3の福原刑事指導官は自身の権力を使い大友の刑事としての腕がサビつかない様に、解決が難しそうな事件が起こるとその事件の捜査本部に特命で放り込むのだった。
【感想】
「アナザーフェイス」シリーズは堂場瞬一さんの数多くある警察小説シリーズの
1つで、シングルファーザーで子育ての為にやりがいのある刑事の仕事を諦めた主人公が元上司の配慮で無理やり難事件の捜査本部に放り込まれるというユニークな設定のお話です。
主人公の設定もおもしろく。学生時代は劇団で役者をやっていて、警視庁一と言われるイケメンの優男。当たりの優しい雰囲気で、聞き込みでも取り調べでも、相手から重要事項を聞き出してしまう才能を持っている。
その刑事としての才能が埋もれてしまう事を惜しんだ元上司が難事件が起こると刑事総務課から無理やり捜査本部に移して事件捜査に参加させてしまう。あぁココらへんは解説でも話ましたね。
幼い息子との触れ合いや育児を疎かにしてしまう事に罪悪感を感じつつも、天職たる捜査官の仕事にやり甲斐を感じてしまう主人公・大友の心の動きが秀逸。
子供の心配と仕事への関心と揺れ動く主人公の心の内は、人の親、特にシングルファーザー&マザーの立場の方なれば思い当たる事もあるのではと思えます。
仕事と子育ての両立の難しさに四苦八苦する主人公の人間ドラマとミステリーとしての犯人探しや犯行トリックの謎解きとの融合がとてもおもしろい作品です。
ラストの真犯人明かしも「こうきたか!」という感じで秀逸。人の親である主人公の怒りが爆発内容に「そりゃそうだろうな」という感じの結末でした。
ということでなかなかおもしろい作品だと思いますので何処かでこの作品を見かけましたら是非手に取っていただければと思います。
ということで本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事にはaoaoaoさん、AQ-Taroさん、Linlinさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。