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先週、7月下旬、自民党女性局の38人がフランスへ海外研修に行った事が取り上げられ大きな話題になりました。
事の発端は、自民党女性局のメンバー3人が仏エッフェル塔の前で写した写真を局長の松川るい参院議員がSNSで投稿した事です。
仏エッフェル塔の前で写した楽しそうにポーズを取る3人の写真に批判が殺到!
「税金で海外研修という名目の海外旅行!」との批判に自民党女性局の議員らがSNSへの反論と釈明の投稿をした事で炎上!
その後、研修には政党交付金からも費用負担されていた事が判ったり、研修のスケジュールが暴露され、研修とは名ばかりの観光地巡りの方に時間が費やされている事が判ったり、女性議員の中には自身の子供を引き連れていたり、更に自民党主催の研修なのに仏大使館員を都合よく使って、中には連れてきた子供の世話をさせていたりと、やりたい放題の有様が暴露されました。
まさに昭和時代に地方自治体の議員らが公費を使って「研修」という名の海外旅行に公費を使って大挙して海外旅行に勤しんでいたのと一緒。
そして一番駄目なのが、そんなグレーというか黒い「研修」に行った際の写真の中で事もあろうに、仏エッフェル塔の前ではしゃいでいる様を写した写真をSNSに上げてしまう自民党女性局の議員の政治センスの無さ!
「研修」に行って仏議員との面会の様子や仏の官僚との会合の様子など有意義な活動をしている様子のみの写真をSNS上に上げればよかったのに、よりにもよってエッフェル塔の前ではしゃいでいる写真を上げてしまうとは・・・
SNSが炎上!するであろう事、それが自民党や自身らへの印象を悪くして評判を落とすであろう事も判断できずにうかつにもあの写真を晒してしまう彼ら彼女らの議員としての政治センスの無さが証明されています。
正直、こんな人物に国政を任せておいてよいのか?次の選挙が楽しみです。
閑話休題
はい、それでは本の紹介へと参りましょう。
本日紹介する作品は、当ブログでもお馴染みの作家さん堂場瞬一さんの警察小説「ラストライン」シリーズの第3弾!『迷路の始まり』です。
いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
岩倉剛は、警視庁南大田署勤務の捜査官。ベテランと言われる年になった事で、後輩の育成や、事件の際捜査の方針が一つの方向に偏り迷走したり冤罪を引き起こさない様に上司に反論を呈しストッパーになる事を課して行動する様に心がけていた。
そんなある日、管内で元精密機械メーカーをクビになった男が夜中に路上で撲殺される事件が起こった。通り魔と怨恨の線で捜査が進み、怨恨の線を捜査していた岩倉の情報で捜査方針がそちら一辺倒になりそうな雰囲気に!そこで捜査会議で疑問を呈しブレーキを掛けた所、上司の怒りを買い捜査本部から外された岩倉。
捜査本部を外された岩倉は逆にそのことを利用して殺人事件の単独捜査を図るのだが・・
【解説】
①ラストラインとはどんなお話?
ラストラインとは、警察小説を得意とする作家である堂場瞬一さんの警察小説シリーズの1つ。
五十路を迎え、後輩の育成や捜査本部の暴走を抑える役目を買って出ているベテラン刑事の岩倉剛を主人公にした主に一人称視点で描かれる物語です。
②主人公岩倉剛の人となりは?
主人公・岩倉剛は五十路を迎えたベテラン刑事。鋭い洞察力と観察力、聞き込み術を持つ粘り強い刑事。ただプライベートでは周りに隠しているが奥さんとは離婚を前提に別居中!密かに20歳下の舞台女優と恋愛中で自分の周囲の者には知られない様に用心している!また事件捜査の際には捜査方針がある一方向に偏り迷走したり冤罪が起きない様にストッパー役を自認して行動する為、上司に嫌われる事も・・・本作でも直属の上司に嫌われ捜査本部から外されてしまう。
【感想】
ラストラインシリーズの紹介もコレで連続3作目。
主人公・岩倉剛の活躍を描く本シリーズですが、今作ではいつものストッパー役をしていたら、反りの合わない上司が主人公を嫌って捜査本部から追い出しを図られるという感じに。
いつかそういう事もあるかと思っていましたが3巻で実行されました(笑)
まあそんなことで事件捜査を諦めるわけない主人公は極秘に単独捜査を実行!
しかしそこで本シリーズ初の命の危険を感じさせる緊張の出来事が!
本シリーズは地道な聞き込み捜査の連続で証言証拠を集め、犯人を取り調べ室で落とすのが基本であまりアクション性が無いのですが、本作では主人公の危機一髪のシーンが!
そこらへんはシリーズの内容が殆ど同じでは読者が飽きてしまうとカンフル剤を射ってきたかなぁ・・と。
まあ、ハラハラドキドキさせられるシーンが加わったのは緊張感を演出し読者の気を引き締める効果があったのでよかったかなぁと思います。
逆にラストはスキッとした終わり方ではなく、ネットワーク型の犯罪者グループの出現回で、今回は下っ端を逮捕しただけで犯罪者グループの上層部には手が回らずでモヤモヤした回でした。
まあコレはシリーズにおける前フリ回だったという事なんでしょうが、スッキリとした読後感ではありませんでした。
ということでシリーズ内の評価的にはプラスマイナスで「普通」という感じでしょうか?
そこは本作を読んでもらって皆さんに判断頂きましょう。
ということで本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事には、Cranberryさん、きままさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。


