当ブログを訪問中の皆様こんにちは!ブログ主です。

 

梅雨に入って、晴れの日も少なくなって毎日曇り空か雨模様ばかり。湿度も高くジメジメしていて過ごし難い季節ですね。

 

そんな時、我が家の10年以上乗った車が車検の直前に、大きな故障をしてしまい、車屋さんによると、修理費用が結構掛かるとの診断が出まして、車検の費用も加えると結構な額になるとの見積もりが・・・orz

 

自分としては来年新車が出るという車に乗り換えようという計画を立て、今回の車検は通す予定だったのですが、廃車を買取るという業者さんにこの故障車を売り、とりあえず1年乗れればよい中古車を繋ぎに乗り、来年新型車に乗り換えようと判断!

中古車屋さんを周って、一台の車を契約したのですが、検無し車だったので車検を通して引き渡ししてもらうのに、車屋さんが忙しくて1週間掛かるという事で・・・先週は10年ぶりに1週間バス通勤と相成りました。

久しぶりにバスに乗ってみると、車通勤者にとって、やっぱり不便。車通勤なら自分の好きな時に移動できますが、バスは停留所でバスを待たなければいけない。1週間だけのバス通勤なのでバス会社専用の電子マネー決済ではなく小銭用意して払わなければいけないのもストレスだ。朝晩は通勤通学者で混んでいて座れず立っていなければいけない。しかも梅雨入りして雨模様での通勤、濡れた傘持ちだし、社内はジメジメしているしで気が滅入る・・・

 

何とか昨日車を引き渡しをしてもらって、一安心。やっぱり自家用車での通勤がえぇなぁ・・・

 

閑話休題

 

はい、それでは、本の紹介へと参ります。

本日紹介する作品は!当ブログ記事を欠かさず見ていてくださる人ならお判りの通り坂井希久子さんの『花暦居酒屋ぜんや』シリーズより最新刊、

『蓮の露 花暦居酒屋ぜんや』で行きたいと思います。

コレで一旦このシリーズの紹介は終了します。

またか!とお思いでしょうが。お付き合いのほどよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

薬種問屋俵屋から出奔した長吉の悪巧みに騙され、危うく毒酒でぜんやに集う人達を殺してしまう所だったお花は意気消沈していた。

そんなお花を立ち直らせるべく気遣う、お妙、只次郎、熊吉、お勝。

その気遣いにお花の顔にも笑みが戻りつつある最中、盗賊『蓑虫の辰』達に拐かされたお花。

元町奉行所与力だった柳井やぜんやの常連の魚河岸の衆達の探索が続く中、菱屋のご隠居の元に身代金の受け渡しを乞う脅迫状が投げ込まれる。

果たしてお花の運命は!

3巻から続くお話の結末や如何に!・・・

 

 

【解説】

 

①『花暦居酒屋ぜんや』シリーズは『居酒屋ぜんや』シリーズの続編シリーズ!

 

『花暦居酒屋ぜんや』シリーズは、『居酒屋ぜんや』シリーズの続編シリーズに当たります

『居酒屋ぜんや』シリーズは、貧乏旗本の部屋住み只次郎が市井の居酒屋「ぜんや」の女主人で未亡人のお妙に一目惚れして・・・という人情時代劇シリーズでしたが、『花暦居酒屋ぜんや』シリーズは、お妙と只次郎が結ばれた以後のお話で、お妙と只次郎の養女になった捨てられっ子のお花とかつてお妙に面倒を見てもらっていた貧乏長屋出の熊吉をメインキャラクターに、生まれ育ちが悪かったお花と熊吉の成長と彼らの成長を見守る江戸の大人達の人情噺となっています。

 

②本作は飯テロ作品でもある。

 

本作は江戸下町に建つ居酒屋ぜんやがメイン舞台となっていて、季節季節の料理の数々が作品に登場。季節感の演出と共に、読者を食欲へと誘う飯テロ作品でもあります。

 

今巻に登場するお料理は!

 

ちりめん山椒のお茶漬け、卵なます、茄子と胡瓜のさっと漬け、南瓜煮、

泥鰌と隠元豆の天麩羅、蜆の潮汁、山芋の磯辺揚げ、小鮎の南蛮漬け

白瓜と生節の和え物、新生姜飯、鮎の甘露煮、卵粥、蓮根のすり流し

茗荷飯のおむすび、茗荷と茄子の和え物、茗荷の甘酢漬け、

蒸しあなごと鱚の照り焼き、木耳の旨煮、隠元の胡麻和え

かすてら玉子、蓮の実の蜜煮、栗と銀杏ご飯、山椒の佃煮

 

今巻は春~秋までのお話。相変わらず季節のお料理が美味しそうです。

 

 

【感想】

 

『花暦居酒屋ぜんや』も、もう第4巻。

 

3巻で自分を捨てた母と再会したお花。「母が自分を捨てた事を後悔している」「やはり母には捨てた実の娘への愛が残っている」と信じたいお花。お妙に母と会っていることを言い出せなかったお花内心はいかがなものだったろうか?

 

そして前巻後半に起きた、薬種問屋俵屋を出奔した長吉が仕掛けた悪巧みに引っ掛かり危うく居酒屋ぜんやに集う人達を殺す寸前までいったお花は意気消沈。それを見たお妙、只次郎、熊吉らが声を掛け気遣う。そのおかげでお花の顔に笑顔が戻ってきていたが、そんなお花が何者かに誘拐される。

 

居酒屋ぜんやに集う者達が自分のできる助力をしてお花の行方を追う。そして熊吉も行動を開始していた。

 

一方誘拐されたお花は、悪人達と母がつるんでいた事を知り、母が自分をどう思っていたのか?という現実を知る。「母が自分を愛してくれている」という小さな願望は崩れ、悲しい現実を思い知らされるお花の心の内はいかばかりだろうか・・・

 

一方、お花の行方を探していた居酒屋ぜんやの常連足る江戸の町人達はようやく隠れ家を探し当てて強襲。無事お花を救い出した。

 

血の繋がりは無くても、義理人情が深い江戸の町人の善意に救われたお花。何とも皮肉だ。

 

一方、悪意をばら撒く長吉の行方を負っていた熊吉の前に現れた長吉本人が自身の持っていた嫉妬、妬み、怒りを熊吉に投げかける。しかし熊吉はその悪意の念を受け流してみせる。長吉の敗北!熊吉の心の成長が見られた名シーンだ。

 

辛い事があっても、前に進むお花と熊吉。彼らは1つ大人の階段を登った。

次巻にはどんな騒動が起こるのか判らないが、彼ら二人は前よりは上手く対処出来るようになっているのではないかと想像している。

 

 

ということで本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事には、イラストスターさん、フリーカットさん、たいらばやしさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。