当ブログにご訪問の皆様こんにちは。ブログ主です。

 

令和5年5月8日(月)から、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、「新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から「5類感染症」に移行されました。

 

これで発熱を伴う症状を覚えた方は、医療機関を指定されることなく医療機関での受診ができる様になったのですが実態はどうなんかな?と思っていたら・・・

 

先週半ば、友人が発熱と喉の痛みを覚えて医療機関に受診したそうで、その件をメールで詳細に伝えてくれました。

 

件の友人は、地元の病院に受診したい旨を症状の詳細と共に予約を入れ。病院へ。

病院駐車場にて病院到着を連絡。病院からは完全防備の職員の方が事前に言われていた車のダッシュボードに置いた健康保険証を写真撮影。その後検体を取る為綿棒を窓の隙間から受け渡され、友人は綿棒で口の中をぐりぐり。

その後、綿棒を受け取った職員に駐車場での待機を言い渡され、友人は待機。

しばらくしたら、医師が来て「コロナとインフルエンザは、陰性ですね。」と言われて、喉を見てもらったら、かなり炎症しているらしく「咽頭炎ですね。お薬出しときます。」とのことだったらしく、その後の処方箋の受け取りも会計も車の中で行ったとの事。

 

いやーなんかドライブするー的に全部車の中で終わったようです。

全国の医療機関がすべてこの様なやり方をとっているか判らないですけれども、少なくても友人はそういう対応だったらしく、まだまだ新型コロナに伴い「発熱を伴う症状」で医療機関に診てもらうのは大変なんだと思いました。

 

閑話休題

 

はい、それではいつもの様に本の紹介へと参ります。

本日紹介する作品は、前回に続き、坂井希久子さんの時代小説シリーズ、『花暦居酒屋ぜんや』から第二巻『萩の餅』を紹介します。

 

 

いつものようにあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

【あらすじ】

早い出世を同僚に妬まれている熊吉。養い子故に色々なことを我慢してしまうお花。
二人を襲う、様々な試練。それでも、若い二人は彼らを見守ってくれる人々の人情と温かい料理に励まされ、必死に前を向いて歩いて行く・・・ 季節は夏が終わり秋を迎える・・・

 

 

【解説】

 

①本作の著者は坂井希久子さん

 

本作の著者は坂井希久子さん。1977年和歌山県和歌山市生まれの45歳。

地元の高校を出た後、同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。その後会社員生活を経て作家を目指す。

2005年、森村誠一が名誉顧問を務める小説家入門 山村正夫記念小説講座に参加。

2007年度末に「想い出ひらり」が山村教室年間最優秀賞を受賞。

2008年、小説宝石にて掲載。メジャーデビュー。

同年、「男と女の腹の蟲」で第88回オール讀物新人賞を受賞。

2017年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』にて、第一回高田郁賞、第6回歴史時代作家クラブ賞(新人賞)受賞。

 

今は代表作と言ってよい『居酒屋ぜんや』シリーズは、角川春樹社長から直々に「美人女将が出てくる時代小説を、10作品のシリーズで書いてほしい」と依頼され書いた作品だとの事。

 

②人情話と共に季節を感じさせてくれる旬の料理が美味しそう。

 

本作『花暦居酒屋ぜんや』シリーズは前シリーズである『居酒屋ぜんや』と共に、物語を彩るのが季節を感じさせるお料理の数々今巻もたくさん登場し、読んでいるとお腹が鳴ってしまいます。そのラインナップは!

 

鰯の梅煮、五目豆、出汁巻き卵、烏賊と若芽の胡麻和え、胡瓜の醤油漬け、蓮餅

薩摩芋の味醂煮、鰯の揚げ真薯、隠元(いんげん)の胡麻和え、五目おこわ、おはぎ

焼き芋、茸汁、焼き椎茸、赤貝の漬け込み飯、芹(せり)と人参の辛子和え、

槍烏賊(やりイカ)のわた焼き、蒟蒻の味噌漬けと梅酢漬け、鰯のあら煮 

 

あー美味しそう!

 

 

【感想】

 

『花暦居酒屋ぜんや』の第二弾、今巻は、前巻が主にお花が物語の主役となっていましたが、今作は熊吉とお花のエピソードが均等に描かれています。

 

異例の出世を妬まれた熊吉は店の先輩から嫌がらせを受けていたのですが、無視。嫌がらせをしてくる先輩達の事を慮って旦那様に告げ口をすることもなく耐えていたのですが、冗談では済まされないイタズラに遂に堪忍袋の緒が切れて怒り爆発!おかげで旦那様にイジメの事がバレてしまった。と同時に、衝撃の事実がイタズラを仕掛けた先輩方から明かされて熊吉大ショック!気落ちしてしまった。

そんな熊吉を救ったのはお花や熊吉の周囲にいる大人の人達、そして居酒屋ぜんやで振る舞われた美味しく温かい料理。

 

江戸の人々の人情と美味しい料理によって熊吉は再度立ち上がる。えぇなぁ・・・

 

一方、お花の方も枡川屋のボンボンが気になるおかやとずうずうしい態度がおもしろくなかったお花がケンカ状態に。「まぁそういう事もあるよね」という二人がどう仲直りしていくのか?というエピソードと女の月の物が始まったお花が、女だけに起きる生理現象にイラ立つエピソードをこれまた、周囲の人々の気遣いと人情で解決されていく・・・

 

大人の階段を登る少年と少女を、周囲の大人たちが滋味深く見守る様が何とも言えず心地よい。

そして各エピソードを彩る季節のお料理。舌鼓をうつぜんやに集う江戸の街人。

 

その空気感がなんともいとおしい・・・

 

そんな人情噺に心がほっこりする物語、読んでみませんか?

 

 

ということで本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当ブログ記事にはノゾミさん、パコたんさん、ゆのすけさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。