当ブログを訪問頂きありがとうございます。ブログ主です。
今週、メルカリに出品していた物が2つ売れたんですが、どちらの購入者さんにもちょっとイラッとさせられてしまいました。
自分は出品物を売る時に、ご購入決定後はなるべく早く購入者さんに商品が届く様に24時間以内に出荷する様にしています。
また購入者さんとも連絡を密にして、「購入後のお礼の挨拶と受け取り帯時間指定のリクエスト聞き」「出荷後の連絡と商品受け取り後の検品と出品者評価のお願い」「取引終了後のお礼の挨拶」は欠かしません。
しかし購入者さんにはいろんな方がいて、いろいろルーズな方もいるのです。
そんなルーズな購入者さんに連続で当たってしまっていろいろやきもきする前週だったのです。
一人は、購入金をコンビニ振込だったのに何日も振り込んでくれず、ようやく振り込みを確認した後、早速商品を発送しても今度は商品をなかなか受け取ってもらえず。(運送業者さんも困りますよね)やっと商品を受け取ってもらえたと思ったら、今度は出品者評価を何日経っても行ってもらえず、結局メルカリ事務局が強制的に取引を締める前日になってようやく出品者評価を行って取引が終えたという始末。その間連絡も取れず・・・もう一人の方も概ね同じ感じ。
商品の配達時間指定の問いかけもしてますし。「商品を受け取った後にやるべき事」も連絡しているのに、一向に無視。あちらからの連絡も無し。あー嫌な客に当たった。
こういう時は何かほっこりする内容の本を読もう・・・
閑話休題
はいそれでは、本の紹介へと参ります。
本日紹介す作品は倉阪鬼一郎さんの人情時代小説の新シリーズ。
『晴や、開店 人情おはる四季料理』です。
いつもの様にあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
時は江戸。日本橋と京橋の間、職人の町大鋸町の裏通りに新しい料理屋が開店した。
店の名前は『晴や』!
店の主人・優之進は元町奉行所の同心。妻のおはるは同心の妻だった。
二人が屋敷を出て市井で料理屋を始めたのには悲しい出来事があったから・・・
そして心機一転、料理屋を始めた二人だったが客がなかなか来ず閑古鳥が鳴く。
しかし、二人の家族、奉行所の知り合い、江戸の町家の人々の人情が『晴や』を支え、店には徐々に常連が居着くように・・・
そんな『晴や』に顔色が優れぬ客が現れ、それに気がついた優之進とおはるは、ほっこり美味しい料理で客の悲しみを解していくのだが・・・
【解説】
①本作の著者は倉阪鬼一郎さん。
本作の著者は倉阪鬼一郎さん。1960年三重県生まれの63歳。
早稲田大学の学生時代から文芸活動を行っていた。大学卒業後大学事務員として就職したもののフリーライターを目指して退職。
しかし生計が成り立たず印刷会社に入社し文字校正係と11年間勤務後退職。
1987年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でメジャー・デビュー
初期はホラー怪奇系の作品を発表していたが、モダンホラー、ミステリーへとジャンルを広げ、現在は主に時代小説作品を発表している。
【感想】
倉阪鬼一郎さんと言えば、ホラー系やミステリー作品もあるが、やはりほっこり温かな人情時代劇シリーズが良い。
自分としては、倉阪さんの時代小説の中で、当ブログで以前紹介した、『小料理のどか屋人情帖』シリーズを始めとした料理屋シリーズが好きですね。
で、今回の新作『晴や、開店 人情おはる四季料理』にも大いに期待してページをめくった!
読んで見ると、倉阪鬼一郎さんらしい「読めばほっこり温かな気分になる」料理屋人情時代劇に仕上がっていた。
主人公とヒロインは、元町奉行所同心とその妻。優秀な町奉行所同心だった主人公と彼を支える優しい妻だった二人が、何故侍の身分を捨て市井に出て料理屋を始めたのか?
悲しき理由が披露と、閑古鳥が鳴く店に苦心する二人を応援する、家族、知り合い、江戸の町人達の励ましや手助け。二人を多くの人々の人情が包む。
そしていつしか常連客の声が絶えなくなった店に、顔色の優れぬ客が一人。そんな客の雰囲気を察した晴やの夫婦が差し出した「ほっこり温かい料理」に客の苦しみの心も解きほぐれていく。
ここらへんは、倉阪鬼一郎の描く料理屋物語のいつもの温かい雰囲気。
また今巻では、ある晩「晴や」の裏戸に現れた野良の黒猫に相対したおはるのシーンで思わず感涙。じわーっと来るそのシーンを是非読んでみて欲しい。
倉阪鬼一郎の新作人情時代劇シリーズの開幕!是非ご購読を!
ということで本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事にはkaitenn-kさん、おきあみさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。