当ブログを訪問してくださってありがとうございます。ブログ主です。
いやー本日、紹介する作品名を題字として入力しようとしたら、あまりに長さに入力しきれなくなり不完全になってしまった事をお詫びします。
というか、コレは著者さんが悪いんや!
もう著作名で大体の話の筋が察せられるやんか!
ということで、早速ですが本の紹介へ移行しようと思います。
閑話休題
はい、それでは、あらためまして、いつもの様に本の紹介へと参ります。
本日紹介する作品はライトノベルから、篠崎冬馬さんのタイムリープ転生モノ
『三日月が新たくなるまで俺の土地!~マイナー武将「新田正盛」に転生したので野望Maxで生きていきます~』です。
いつものようにあらすじ紹介から参りますのでよろしく!
【あらすじ】
時は戦国時代、本州最北端の戦国大名「南部」を支えた八戸氏には、分家に「新田氏」があった。その新田氏の次男・吉松はまだ幼児なのにやたら利発な才気溢れる子に育ち周りの大人達を驚かせていた。それもそのはず、吉松は、遥か未来に一代で東北地方有数の建築会社を築きあげた男だったのだ。才気溢れる男(吉松)は思う。今は戦国時代。東北の最果ての地から日本を統一する男に俺はなる!と・・・
コレは戦国時代にタイムリープした野望溢れる男の国盗り物語の始まりである・・・
【解説】
①本作の著者は篠崎冬馬さん
本作の著者は篠崎冬馬さん。年齢不詳。東京都江戸川区在住。会社員(営業)の傍ら主にライトノベル作品を執筆する兼業作家さん。自称「ジュヴナイル小説家」で
著書には、セイグリッドシュバリエ、ダンジョンバスターズがあります。
②本作は『小説家になろう』発の歴史転生モノのライトノベル作品
本作は、無料購読可のWeb小説サイト『小説家になろう』発の歴史転生モノのライトノベル作品です。2023年2月にアース・スターノベルから単行本が発売されました。
本書は現代社会で生を終えた主人公が、時代を遡って室町戦国時代の国人領主の嫡男に転生し、転生前に蓄えた、歴史知識や近代科学や物理知識、雑学知識を駆使して自身の領地を富ませ、他領土を攻め盗り、領地を大きくし、天下統一を目指して行動していく戦国国盗り物語です。
どんな作品か興味がありましたら、是非コチラのWebページにて一読を・・↓
③本作の主人公は東北の大名南部氏の家臣の次男
本作の主人公は、室町戦国時代、今の青森県三戸に居城を置き勢力を誇っていた南部氏(南部晴政)の家臣・新田行政の次男(ただし行政嫡男の政栄を嫡男のいなかった八戸氏当主の勝義の養子として出したので、事実上の嫡男)。
所領は田名部館で現在の青森県むつ市、本州最北端の下北半島にある。室町時代の当時は自然の厳しい貧しい地域だった。
【感想】
本作は、現代社会で生を終え、タイムリープして時間を遡り戦国時代の武将の子として転生した主人公が、領主として領地を富ませ、周囲の国人大名の領地を切り盗り成り上がって行く戦国国盗り物語系ライトノベル作品です。
ゲームする方だと名を聞いた事が在るのではないのかと思いますがコーエーテクモゲームスの『信長の野望』シリーズの様な、主人公(ゲームプレイヤー)が戦国大名・領主として、人を雇い、内政を充実して、戦をして周辺の領地を切り盗り、天下統一を目指す的なストーリー。
この手の歴史物ライトノベル作品は結構在りまして、つい最近当ブログでも紹介した『淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~』や
『三田一族の意地を見よ 転生戦国武将の奔走記』
『転生! 竹中半兵衛 マイナー武将に転生した仲間たちと戦国乱世を生き抜く』
『織田家の長男に生まれました』
『戦国小町苦労譚』、『加賀100万石に仕える事になった』など多数の作品があります。
この手の作品の特徴は、現代人として室町戦国時代の人達には無かった情報を持っているというチートな能力を有していることにあります。
その情報を使ったチート能力とは、
『当時誰が何をしてどうなったという歴史知識による外交・戦略チート』
『収穫量を増大する近代の農法』
『味噌、醤油、塩、酒、菓子、料理、綿花栽培、鉄などの金属の抽出法、硝石造り、鉄砲の造り方による物造りチート』
『近代的な住民統治、公平な税システム、有効的な公共工事施策、近代的な政治の仕組みの導入』
で、この圧倒的なチート能力を駆使して主人公が成り上がっていく様に快感があるのが、戦国国盗り系のライトノベル作品なのです。
そんな戦国国盗り系ライトノベル作品の中に2023年2月発売参入した本書を一読してみたところ、思ったのが、定番の戦国時代転生の国盗り物語としては定石の展開で物語の進んでいるオーソドックスな作品という所。
コレはケレン味が無く驚きは少ないものの、まあ自分が主人公でもこう進めていくだろうなというオーソドックスなもので、安心して読めます。逆につまらなく思う方もいるかとも思います。
そして本書を読んでいますと、話の内容が『淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~』にかなりそっくりな点がちょっと気になりました。
特に、幼児時代から童と思えない程、口達者で賢しら、子供っぽさ皆無なので、産みの母は我が子を恐れ、逆に祖父は孫を頼もしく思い将来に期待を掛けています。そんなところまでそっくり!違うのは、両作品とも知名度が低い家の人物が主人公ながら『淡海の海』が京の都が近い近江地方なのに対して、『三日月が新たくなるまで』が本州最北端の下北半島が舞台であるという所ぐらい。
まだ作品も序盤なので今後の話の展開次第ですがもう少しオリジナリティーが出てくると良いのですが、このままだと二番煎じと言われそうです。
では、本書のオリジナリティーとも言える、東北地方、本州最北端の地から始まる国盗り物語という設定には興味が湧きますねぇ。NHK大河ドラマを始めとして殆ど描かれない土地からの物語。その土地の方か、よほどの歴史好きの方でないと知られてない知名度も低い人物が多い土地スタートの国盗り物語。あらたに室町戦国時代の東北地方の情勢はどうであったのか?ワクワクします。
そして今後、二巻以降が刊行されれば判っていくでしょうが、著者この作品で、武士達が持っている『領地』を手放させ私有を禁じ、禄で奉公させていく体制を推し進めようとしていきます。それに反発する旧来の価値感で生きる武士達。それまでの武士のよって立つものを破壊していく価値観クラッシャーの主人公の行末はどうなるのか?
まだ物語は起承転結でいえば「起」といったところで、物語の序章部分。今後の展開に期待し注目していきたいと思える作品ではありました。
なので、歴史好きな方、転生成り上がりの国造り作品が好きな方にはお薦めの作品です。ちょっと読んでみたい方はWeb小説サイト『小説家になろう』で読んでみてください。
それでは、本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事にはAQ-taro imagezさん、Ginbaikaさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。