はいこんにちは!ブログ主です。

 

本日は2月5日!節分も終わり、もう今年も1ヶ月過ぎてしまったんですねぇ。

 

いやー時間の過ぎるのが早い早い!

 

早いといえば、先日、母のマイナンバーカード作成におけるマイナポイントの手続きを役所でやって頂けるということで期限切れも近いので混むだろうとと思い朝一で役所に連れていきましたら、列も出来ていなくてガラガラ!

 

職員の方に正されて早速手続きをしたんですが、その職員の方のパソコン操作の早いこと早いこと。あっという間に手続きを終えたのにびっくり!

 自分がマイナポイントの手続きをした時は30分位掛かっていたのに、今回は10分位で終わってしまいました。

 

これは同じ様な作業をずっと続けている内に操作に手慣れたのではないかと思います。それにしてもその職員さんの操作の素早さは見惚れる程。結構年配の方でしたが日々研鑽を積んでいくとここまで素早く操作できるというお手本を見せていただき眼福致しました。

 

閑話休題

 

はいそれでは、本の紹介へと參りましょうか。

 

本日紹介する作品は、今野敏さんの『隠蔽捜査9.5』です。

いつも通り、あらすじ紹介から行くのでよろしくお願いします。

 

【あらすじ】

 

米軍から特別捜査官を迎えた件で、警察庁長官官房に呼び出された神奈川県警刑事部長の竜崎伸也。審議官からの追及に、竜崎が取った行動とは(by 審議官)

 

理屈に合わなければ上司に対しても臆せずはっきり物を言う原理原則空気読まない合理主義者の警察官僚・竜崎伸也の生き様を描く警察小説シリーズの短編集第3弾!

 

【解説】

 

①本作の著者は今野敏さん。

 

本作の著者は今野敏さん。1955年北海道生まれの67歳。

1978年、上智大学在学中に『怪物が街にやってくる』にて第4回問題小説新人賞受賞でメジャーデビュー。

1979年、大学卒業後東芝EMI入社。

1981年、東芝EMI退社。作家に専業。

1999年、空手道今野塾を主宰。

2006年、『隠蔽捜査』にて、第27回吉川英治文学新人賞受賞。

2008年、『果断 隠蔽捜査2』にて第21回山本周五郎賞受賞、第61回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。

2017年、『隠蔽捜査』シリーズにて第2回吉川英治文学賞受賞。

 

空手の道場主と作家の二刀流という野球の大谷さんもびっくりの方で、ミステリー(警察小説)や空手を題材とした武芸小説、SFなどの作品を多数発表する人気作家さんです。

 

②『隠蔽捜査』とは?

 

『隠蔽捜査』は今野敏さんの代表作的警察小説シリーズです。今野さんは本シリーズで多くの文学賞を受賞しております。

 

お話の内容は・・・

 

主人公の竜崎伸也は、※警視長の階級にある警察のキャリア官僚。

いかなる時でも原理原則を貫き、国民・国家に仕える公僕として私情を交えず公務を全うする事を使命として生きる謹厳実直な男で合理主義者。そんな周りの空気を読まず実直に生きるキャリア官僚の生き様が警察内部の現場の空気を変えていくというお話。

第一巻冒頭では警察庁長官官房総務課長だったが、竜崎の長男が起こした薬物事件により左遷。警視庁大森署署長に就任。以後『棲月―隠蔽捜査7』まで大森署勤務。

『清明―隠蔽捜査8』より、神奈川県警刑事部長に栄転!

 

既刊、長編9冊、短編3冊。

 

2007年と2010年にテレビ朝日『土曜ワイド劇場』にて全2回、テレビドラマ化

2014年、TBSにて連続ドラマ化。

 

 

【感想】

 

本作は、いかなる時も原理原則を貫き、理屈に合わなければ上司に対しても臆さず物を言う警察官僚の竜崎伸也の生き様を描く警察小説シリーズの短編集第3弾です。

 

お話は、空席、内助、荷物、選択、専門官、参事官、審議官、非違、信号、の9話の短編。一話30~40ページ程ですので少しの時間があれば1エピソードが読めてしまいます。

 

では、どんなお話なのかというと・・・

 

神奈川県警刑事部長に栄転した竜崎を見送った大森署の幹部は寂寥感を感じつつ新たな署長を迎えるべく気持ちを切り替えようとしていた。しかし新署長の着任が遅れる中、品川署管内で起きたひったくり事案に関する緊急配備命令と管内のタクシー強盗に関する緊急配備に関する緊急配備命令が重複し副署長の貝沼はひったくり事案の緊急配備を解いたのだが、それを気に食わない方面本部の野間埼管理官がメンツを潰したと乗り込んで来て・・・(空席)

 

竜崎伸也の妻・冴子は、テレビニュースで報じられていた空き家火災現場から出た焼死体に関する事件に気になるものを感じ、夫の伸也に話掛けるも相手にされずおかんむり。そこで自分でその事案について調べてみようと娘の美紀を巻き込んで調べ物をするのだが・・・(内助)

 

友人の紹介で知り合ったポーランド人の女子留学生の頼みで彼女の知り合いから荷物を預かった竜崎邦彦は、受け取った化粧ポーチの中にビニール袋に密閉された白い粉を見つけ驚いた。自分は違法薬物の運び屋に利用されたのか?薬物事件で逮捕された経験を持つ邦彦は、またもや父に迷惑を掛けるのかと苦悩するが・・・(荷物)


大事なプレゼンの日、駅で痴漢を行ったと思われる男を制止した竜崎美紀は、プレゼンに遅れた事を上司に叱責され、更に新橋署の刑事からは痴漢の冤罪恐喝者グループの仲間と疑いを掛けられ取り調べを求められ大弱り。そこで父の竜崎伸也に相談を持ちかけるのだが・・・(選択)

 

という感じ。

 

本作は『隠蔽捜査』シリーズに登場するキャラクター一人一人に焦点を当て、そのキャラクターの人となりを深堀りしていく感じのエピソード短編集です。

 

今回は、竜崎の妻・冴子、竜崎の息子・邦彦、竜崎の娘・美紀が絡む竜崎の家族ネタやら、表題作の様に、竜崎の上司たる人物も登場。警視長という警察組織の階級で言うと上から3番めに当たるとても偉い「警視長」の立場の竜崎でも当然上司といえる立場の方はいます。

9巻で、竜崎が事件捜査において前例に無い措置を行ったと判断した警察庁長官官房に所属する上司が彼のとった行動を詰問しようと呼び出した、果たして竜崎はどう答えるのか(審議官)

 

や、また『空席』の様に、竜崎の影響を受けたかつての部下達が、上司足る人物の無茶振りに対してどう立ち回っていくのか?というお話など、組織内の上下関係に絡んだお話など、一般社会によく在る「こういう事ってあるよねぇ」という在る在るネタなど多数掲載されていて飽きずに読み進める事ができる短編集です。

 

『隠蔽捜査』シリーズの世界観がお好きな方は、その出演キャラクターの人となりを深堀りし、より作品世界を堪能できますので、本編シリーズと共に是非お読みになるとよいかと思います。お薦めです。

 

 

ということで本日はここまで!じゃあまた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事には、acworksさん、windさんのイラスト素材をイラストACを通じて提供されています。