こんにちはブログ主です。当ブログを閲覧頂いてありがとうございます。
先週は列島を猛烈な寒気が襲って大変でした。
鉄道や自動車の立ち往生も起きるなど荒れ模様。
特に混雑する列車内で長時間の待機を強いられた乗客は、トイレにも行けず悲惨な状況っだったと聞いています。
コレが自動車の立ち往生なら、事前に対策を練り、必要なグッズを車内に備えて置くなどができるのでしょうが・・・
鉄道による移動がデフォルトの方は今後、飲食できる物の他に、簡易トイレなどの出す事も視野に置いたグッズも用意しておかなければいけないのか?とちょっと戦慄しています。
もちろん、鉄道会社も、もっと柔軟な対応が取れたのでは?とも思いますが、どうにも出来ないこともある。
備えは大事!だけどなぁ・・・
閑話休題
はいそれでは、本の紹介へと參りましょうか。
本日紹介する作品は、当ブログでも常連の作家さん、堂場瞬一さんの
『不可解な過去 警視庁追跡捜査係』です。
いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
10年前に起きた殺人事件で容疑者として逮捕されたが最高裁でも無罪判決を勝ち取った男から、当時の担当刑事の元に「実はあの事件の犯人は自分です」との手紙が届いた。担当刑事は、追跡捜査係の沖田大輝に相談。なぜ今になってこんな手紙が?上司の許可を取って件の男に接触しようとした沖田だったが、件の男は病死していた
それでも本事案が気になった沖田は本件を追跡することに決めたのだが・・・
一方、追跡捜査係のもう一方のエース、西川大和は、神奈川県警にも追跡捜査係を造るのでその設立に協力する事になり神奈川へ通っていたのだが、捜査方法を教授するために、臨時の捜査チームを率いて4年前に起きた未解決事件を追う事にして・・
【解説】
①本作の著者は、堂場瞬一さん!
本作の著者は堂場瞬一さん。1963年茨城県生まれの59歳
高校時代はラグビー部主将。大学を卒業後読売新聞東京本社に入社。社会部記者、パソコン雑誌編集者を勤めつつ小説を執筆。
2000年、『8年』にて第13回小説すばる新人賞受賞でメジャーデビュー。
2012年、読売新聞社退社作家専業となる。
スポーツ小説とミステリー(警察小説)を得意とする作家さんです。
②『一事不再理』とは何?
『一事不再理』とは、ある刑事事件の裁判について、確定した判決がある場合には、その事件について再度、実体審理をすることは許さないとする刑事手続上の原則の事です。つまりその事件についてあらためてその容疑者を起訴できなくなります。
【感想】
まあミステリーなので詳しい事は殆ど書けないのですが、相変わらず、同じ係ながら、沖田と西川はそれぞれ別の事件を追っていくのですが、事件の謎を追う内に二人の捜査は交差して・・・って奴はいつもの事。
今回は沖田が追う無罪判決が確定し一条不再理状態になったかつての容疑者から送られてきた告白の手紙から、事件の再捜査いや「調査」を行う沖田に断然興味が湧いた感じですが、それも著者の読者に対する誘導だったのかな?と思えてきました。
西川が追う4年前に起きた事件より沖田の追う事件に意識の7割位持っていかれてた所で2つの事件が絡んで・・・おっともう言えない。
物語を読んでいる途中で、「えっとこの関係者はどっちの事件の関係者だっけ?」などちょっと混乱するほど複雑に絡み合った2つの事件。
読み終われは「なんだそうか」と腑に落ちるも、読んでいる途中は事件の行方はどうなるのか?とハラハラ!そこはさすが堂場さん。
また新しい上司に、新しい部下も登場して後輩を育てる立場になった二人、また沖田と西川が警察を退職した後の事を話題にするなど、ずっとこのシリーズを読んできた私に積み重ねた「年月」を感じさせてくれました。
ということで、安定の堂場瞬一さんの警察小説シリーズ。読み応えはあるので是非手に取ってみてください。
あっそれから「ドラマ化」と帯に在りましたが、詳しい情報はどうやら無し?続報早う!
映像化されるのは嬉しいな。でもどのコンテンツで放送されるのでしょう。うーん観てみたい!
ということで本日はここまで!じゃあまた!
※当ブログ記事にはmiyukiiiさん、れんげさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。