当ブログを閲覧者様こんにちは!ブログ主です。

 

昨日、朝早く、最寄りの神社へ正月のお飾りや御神札を持って初詣に行ってきました。

 

いわゆる「どんと焼き」「焼納祭」と呼ばれる正月のお飾りや一年間お護りいただいた御神札や御守、縁起物を御神火によって焼納し、今年一年を無事に過ごせたことに感謝し無病息災等を祈る神事の為にです。

 

自分は毎年この焼納祭の直前に神社に行ってお参りすることで「初詣」としているんですが、去年までは神社の本殿近くに設置してある焼納する御札やお飾りを置いて置く場所に直接行けない様にされていて社務所で受け取るスタイルに変更になっていました。

 

どうも信徒でもない方々が罰当たりにもゴミを持ち込み、無料で焼却処分を出来ると捨てていった事例があった様で方法を変更に・・・なんとも言えぬ所業にあきれてしまいました。

 

まあそんな事が在りつつも、無事、今年の初詣を済ませ、心機一転。

 

今年も本をたくさん読めると良いな・・・

 

閑話休題

 

それでは本の紹介へ参りましょうか。

 

本日紹介する作品は、当ブログでは常連の人気ミステリー作家の中山七里さんの『おわかれはモーツァルト』です。

いつもの様にあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

 

視覚障害者のピアニスト榊場隆平の自宅練習室で男性の射殺遺体が発見された。駆けつけた警視庁捜査一課の面々。被害者は、榊場隆平の障害は見せかけの嘘だと声高にネットで叫んでいた強請り屋のフリーライター。彼は榊場隆平と関係者を強請っていた。捜査陣の目は当然、榊場隆平と関係者に!動揺する隆平。ツアー中の彼の心は乱れ公演の演奏にも集中できない。そんな彼は、一途の望みを賭けある人物に連絡を試みる。そして隆平の事情聴取を行う為身柄を拘束しようと捜査陣が彼の腕を掴んだ時、連絡を取ったその人物が現れ・・・果たして隆平の運命は?犯人は誰なのか?

【解説】

 

①本作の著者は言わずと知れた人気ミステリー作家の中山七里!

 

本作の著者は、当ブログでは常連の人気ミステリー作家の中山七里さんです。

中山さんは1961年岐阜県生まれの61歳。

 

2009年、『さよならドビュッシー』にて第8回このミステリーがすごい!大賞を受賞しメジャーデビュー(48歳)。当初は会社員との兼業作家だったが連載多数抱え忙しくなった為現在は作家一本で執筆を続けている。

 

書くジャンルはミステリー一本。デビュー作の『さよならドビュッシー』にて確立した、明るく爽やかな音楽ミステリーを始め、ダークでシリアスなミステリーや警察小説、リーガルミステリー、コージーミステリーなど様々なジャンルのミステリー作品を描くのでも有名!また多くの作品で出版社の枠を超えて他作品のキャラクターが登場したり、作品の最後の数ページで物語の世界観をひっくり返す様な仕掛けを設けてあったり読者を楽しませる工夫を施す仕掛け人でもあります。2020年には、デビュー10周年を記念して新作単行本12か月連続刊行を実施した。

 

②本作は、『さよならドビュッシー』から続く音楽ミステリー『ピアニスト岬洋介シリーズ』の一作!

 

本作は著者の中山さんのメジャーデビュー作であり『明るく爽やかな音楽ミステリー』という作風を確立した『さよならドビュッシー』から続く『ピアニスト岬洋介シリーズ』の7作目の作品です。(※スピンオフ作品も入れると8作目)

 

メインキャラクターの岬洋介は、検察官の父を持つ天才的なピアニスト。実はピアニストとしては爆弾となる障害を抱え、一時期はピアニストを諦め父の進める司法の世界で生きる事目指した。

 

しかし、司法試験を受かり司法修習生まで行きながらも、ピアニストの夢を諦めず父親と絶縁してまで音楽の世界に戻った。エントリーした世界的なピアノコンクール『ショパンコンクール』で奇跡的な演奏をして世界中の音楽ファンを魅了。現在は世界中で演奏を行う売れっ子ピアニスト。

 

しかし所々で事件に巻き込まれたり首を突っ込んだりして天才的洞察力で数々の難事件を解決するアマチュア名探偵でもある。

 

【感想】

 

はい、久しぶりの『ピアニスト岬洋介シリーズ』の紹介です。

 

今回も、岬洋介が知り合った音楽家(ピアニスト)の危機に颯爽と登場し、彼に掛けられた容疑を晴らす為に天才的洞察力と推理力で真犯人を見つけます。

 

昨今の岬洋介はそういう役回りが多いですね。

 

そして今回の主人公は、かつてショパンコンクールで岬洋介らと共にコンテストに出場した、視覚障害を持ったピアニスト・榊場隆平!

 

ショパンコンクールに出場し入賞を果たした彼は、日本でプロの人気ピアニストとして忙しい日々を過ごしていたのだが、そんな彼に目を付けた自称フリーライターの強請り屋・寺下博之がネットで「榊場隆平の視覚障害は人気を得る為の嘘である」とスキャンダルな投稿して世間の注目を集め、投稿を辞めさせたいなら金を寄越せと強請ってきた。

 

対応に苦慮する隆平と彼を支える母、音楽プロデューサー、講師。そんな矢先、榊場隆平の自宅の練習室で寺下の射殺遺体が発見され、警察の捜査陣の目は隆平に注がれる。心乱れピアノの演奏もままならぬ隆平は、ある人物にSOSを要請!そして警察が任意取り調べ名目で隆平を拘束しようとする時、颯爽と岬洋介が現れる!くぅーかっこいい!

 

そして岬洋介は真犯人の捜査と共に、隆平の傍らで彼をピアニストとして再起させさせる助力をするという感じでお話が展開します。あぁ~~随分ネタバレ的に内容を語ってしまいましたね。

 

まあ、事件の謎解きもミステリーなんですから在るものの、本筋は、主人公足る榊場隆平目線で語られる、彼の心の内。順調に日本でピアニストとしての階段を昇っていた榊場隆平。

 

少し仕事につまらなさ単調さを感じつつも、自分をサポートしてくれている母、音楽プロデューサー、音楽講師の事をも考えて音楽活動をこなしていたが、強請り事件や殺人事件に巻き込まれ、混乱と不安に巻き込まれ精神的に追い込まれていく。

 

そんな中現れた救世主・岬洋介と触れ合う中、自身の音楽家としての覚悟の無さや自身の求めていたものを悟り行動を起こそうとする彼の心の動き変遷が見ものです。

 

そして岬との共演シーンは「明るく爽やかなな音楽ミステリー」らしい素晴らしさ。

コレこそ『ピアニスト岬洋介シリーズ』!そして事件解決後、主人公・榊場隆平が決意した事とは・・・

 

いやーやっぱり『ピアニスト岬洋介シリーズ』は良いわ!と思う一冊!

何処かでこの本を見つけたら是非手に取ってみてください。

 

また、まだこのシリーズを読んだことがない人は『さよならドビュッシー』から読んでみて欲しいです。

 

ということで本日はここまで!じゃあまた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事には、イラストスターさん、カネコさん、さんくさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。